悪戯好きの化物
今回、好きなキャラクターが出る言ったな。アレは本当だ(!?)
最後の最後、ほんのちょっぴり出ます(じ、次回からが本番だから)
・・・Side夢見る少女の夢の中
いつ眠ったのか、いつ起きたのか、寝ても覚めてもソレは夢を見続けていた。
・・・
遡る事1480年前、その女は、男は、生物は関わりに飢えていた。
時には豚人と、時には人狼と、植物人と普通人と液体生物と
魚と蛇と魚人と蛸と烏賊と鳥と虫と小人と長耳と自分に似た者と
死人と首無しと狼と鳥人と鼠と獅子と巨人と骨と悪魔と天使と
神と精霊と作られた者達とキメラと山羊と兎と亀と猿と蜥蜴と
英雄と孤独と亜人と王と洞窟に住んでるのと湖の子と聖女と
涙と竜巻と火炎と溶岩と大気と人でなしと剣と弓と盾と槍と光と
時には邪神と呼ばれる者と、全てに関わり全てになじもうと努力した。
だが、彼女は1つだけ過ちを犯した。<始祖>に接触したことだ。
彼は彼女に呪いをかけ、ソレは彼女以外の全てを破壊し、
2つを1つに合せた。
無数の子供等の夢に現れ、大人になると消える幻、彼女は消えて行く者へ
少しでも何かを残す為に知識を与えた。そんな事を繰り返す中、
彼女、はほんの少しだけ長く居る少年といつの間にか話をするようになりました。
彼女と話す内、彼は彼女に会いたいと思う様になり、
その時、彼のたった1人の戦争が始まりました。
「全く、何なんですか・・馬鹿・・・」
別にこのままでも良い。彼の寿命が近づいた時に彼女が言った言葉は
久しぶりに吐いた嘘でした。が、全てを悟る様に少年は行ってしまいました。
彼がどれだけ頑張ろうと、どうせ彼は死ぬのに彼女が思い浮かべた
のは、数百年前に封印された時の言葉でした。
「貴女が本当に願い、請うなら私はその願いを必ず聞き届けましょう」と
結局、その老人は死に、掛けられた呪いは彼女を縛る鎖になってしまいましたが
それでも願い、それでもそれでもそれでもそれでも、彼に生きて欲しかったのです
「私が居なければ、あの子は・・・」
彼が老人に変り果て、その寿命が尽き始めていても、彼は笑いました。
大丈夫だよ、元気で居てね。そう語りかけるように。
(結局、あの子を助けられもしなかったんですから、
笑い者ですが・・・それでも)
最初に会った時から分かっていた。彼、いや、時々遭う狂った子供達
常識が常識で無く、命の基準が明らかにズレている。
あの子もその1人だった。それでも救えると自惚れた。結果は悲惨・・
ではないのかもしれない。けど、救うどころか深みに嵌る原因を作ってしまった。
贖罪、のつもりなのかもしれない。けど、彼だけは救いたかった。
そう思わされてしまった。
(ふんふんふ~ん♪、願いは果たされたり、ってね。
その為の私なんだから)
それでも彼女は眠り続ける。彼を思い、同時にアレの存在を感じながら
何も知らぬ眠り姫の様に・・・
・・・・遡る事10分前、Sideレン
「おかしい・・・」
「何がだい?」
モンスターの波が押し寄せるかと思いきや、Wave7/8で止まったまま
一向に動かない文字と、クエストが変容している事に
向こうで何か起こった可能性を考え、打ち消す。
「あのメンバーで勝てないなら、幾ら行っても無意味だ。
つまり・・・クリスさん、何か感じますか?」
敗北では無い何か、その可能性が高い。とすれば、起きる事は
部外者の介入が妥当な線とみた。
「藪から棒だね、特に・・・何か来る・・」
顔を向けた方角から飛来する物体を例えるなら、黒色の粘液を
無理矢理人型にして、紙で出来た顔を張り付けた様な。
違和感満載のイケメン系不細工と言った感じだった。
「やあやあ、初めまして皆さん。私の名前はピーギャギャァァ、お見知りおきを」
ペコリ、
「・・・・」
タラァ・・
「なんだぁ、お前?」
不躾、品性を欠く、第1印象を全く考えない阿呆が前に出てしまい
明らかに警戒する騎士団メンバーに気付けない愚者は問う。が・・
「・・・どうしたんだい?汗が止まらないみたいだけど」
不自然に膨張した黒色の衣類を纏う異常は、
そうするのが当然とばかりにクリス達に笑いかけた。
「な!?テメエ!!」
ガン無視、と言うか、視界に1度も入れて貰えない男は激高し
怒鳴り散らすが一向に耳を傾ける事は無く、
むしろ全プレイヤーを居ないかのように扱っていた。
「・・・「出ました!」・・・結果は?」
結晶で出来た板を持つNPCが板を見て、その顔を蒼白に染めた。
「LV.・・・ヒッ!?」
「いけないなぁ、<削除>」
ビシュンッ・・・
「化物め・・・」
見えない。上半身が消滅した男は倒れ伏し、全く反応出来なかった
者達が愚痴とも取れる発言を放った。が、
「ははははは、やっと分かった?僕が、化物だって」
グニュウゥゥ・・
「な!?」
膨張と変質、辛うじて人間に見えた肉体は呻き声轟く液体になり、
その脅威を周囲に振るった。
「うっっ!?」
聞くだけで吐き気が込み上げ、中には気絶する者すら現れる始末。
何なんだあの怪物は!?そんな言葉に化物は反応した。
「神、その1柱を務める者。ちょっと前まで彼女の兄妹だったけどね」
ドッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
「ガッ!」
踏みとどまる事も、息をする事すら出来ない。殺気だけで死ぬ、
そう思える程に異常なソレを受ける、それは騎士団も例外ではない。
「グ、グオオオオオオオオオ!!」
「ひゅぅ♪つくづく化けもんだぁ」
「キェハハハハッハ!!!」
己を鼓舞する者、盾を展開する者、発狂の度合が別ベクトルな者
そんな一部の人間を除いて、全く引きもしないのは4人
各方角で騎士団を纏め、あの巨人を撃破した者達だ。
「ま、良い人生だったんじゃねーのぉー?」
「言って死にたい訳じゃないけどね~」
「勝てる見込みは零だからな、生き残るなら」
「わあってる。早く戦ろう!」
発せられる言葉には希望的観測は全くない。だが、諦める事無く
戦いに臨む人間に鼓舞され、騎士団達も化物に対峙する。
「君達が希望か、うーん・・・じゃ、<魂召喚>
<肉体精製><神経接続>」
ボコボコボコッッ!!
「気持ち悪!!」
地中から飛び出た肉体に魂が入り込み、藍色の魔力が
血管を伝わるのが見て取れる。そして・・
「45秒間の地獄、味わうと良い。行け<人狩りの長>」
「舐めんじゃねえぞ!!!」
こうして、蹂躙が始まった。
・・・・1分後
「結構すごかったねえ!!予想外に胸が躍ったよ、特に君!」
興奮した様に絶叫する化物を見据えるのは、最早片手で足りる程の
人数、その中で、たった1人立つ男、クリスは、剣の切先で
化物を指した。
「流石に、こんなもんじゃ負けられないからね」
最初の10秒は一方的に傷が増え、吹き飛ばされる、
文字通り圧倒的な差と言えたんだが、騎士団の動きが変わった
其の瞬間に両者の関係が逆転した。結果としてクリスさん以外に
立つ人間の数は少ないが、死んではいない。ただ、もうプレイヤーに
介入できるほどの何かは、残されてはいなかった。
「でも」
グサッ!
「ここまでだねぇ♥」
恐怖で足が竦む、怖くて仕方が無い。十数体の怪物が、たった1人の生き物が
生み出した生物が、強い筈の騎士団を蹂躙し、全く手を出さずに倒した事実が、
重く、プレイヤー達に影を落としていた。その間にも時は進む、
見えない攻撃が、もう一度はなたれ、見えないままクリスさんを破壊していた。
「ぐはっっっ!?」
心の臓、貫通した物が刺しているソレは、絶命を確信させるが・・・
「舐めるんじゃ、ない!」
ドキャッ
「へぇ!気絶もしないのは予想外かな!!」
だけど、特別な事では無いかな。と、余裕を持って避ける化物とは
対照的に、クリスさんの傷から漏れ出す血液の量が、死を予感させた。
「グハッ!?・・・ガハ、ゲホッッ!」
「死ねない痛み程辛い物は無いねぇ・・じゃ、始めよう。第8の波を」
軽い調子で、怪物の腕はいつの間にかタクトを握り、
その切っ先を虚空に振るった。
「な、やめ!?」
ドゥウウウウウウン!!!!
「黙ってみてなよ<冥界の門 1>さあ、このクエスト最大の地獄をハジメヨウ!」
文字通り、門が出現し、モンスター達が我先にと出て来る。
完全に、終わった。さっきまで戦っていたモンスター達が群れを成す。
勝てない、そう確信できるほどの脅威が迫る。
「それでは、ここからは手出ししないから頑張ってね。バイバイ」
騎士団を浮かせ、連れ去ろうと周囲を魔法陣が包む。すると
「だー<魔力吸収>!」
ドキャッ!
「向かってくるなら殺すけどね?」
俺の不意打ちなぞ見なくても看破していたようで、
腰から下が消失するのを幻視しながら吹き飛ばされた。
「アアアアアアーー!!!???」
痛っっい超痛い!!でも賭けには勝ったぞド畜生!
「じゃあね~、瀕死の騎士団メンバーはこっちで回収しとくから」
何の為に、言葉が出る前に最低の答えを放った。
「当然、滅んだ街を見てもらう為にね?」
ビシュン
・・・
「一縷の望みにしても薄いが、頼むぜ聖杯」
先程上半身が消し飛んだ男が再生しているのを見て
もしやと思ったが、あの化物、どんな理由か不明なのは変わらないが
少なくとも一撃目では絶対にHPが0にならない。それを利用して聖杯を使う事にした。
「どうやって使・・!?」
ゴトン・・
取り出した聖杯を見つめていると、青白い光を放ち、熱を持ち始めた。
熱を持った巨岩を思わせる重量と熱に耐え切れず、落とした杯から
血が溢れ出す。次に腕が、次に足が、胴が顔が服が
下半身が、辛うじてわかる程度の血に包まれた肉体が合わさり
服を着た状態で現れたのは
「誰これ?」
茶髪に青と白の服を着た。鎧の様な筋肉を服の上から思わせる
潜り抜けた修羅場を感じさせる物だった。
「フム、久しぶりに感じる。良い風である」
呟く言葉の中に詰まっている思いは推し量れない。だが、男の中には、
確かな感情がくすぶっていた。この事態を引き起こした人間への怒りが。
ここまでに出て来た情報だけで元ネタが分かった人が居たら異常(褒め言葉)
地味に1/3以上(今の所思いつく全部)強敵として出す予定(ほぼ確定)
のモンスターを出してもうた・・ま、良っか!(←特に考えてない馬鹿の図)




