表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/86

意味深(実際はそうでも無い)

ははは、軽く流そうとしたら彼女(弥勒)が絡んできやがったぜ

(おっさんの方をあんまし出せなかった分、なんとか補填しようとした結果になります(哀))


うーむ・・・また設定作んないとなぁ・・(面倒k・・ゲフンゲフン!頑張ろうか(汗))

現れた男は、周囲の状況などどこ吹く風と、一瞬で消え去った。


「・・・へ!?」


文字通り、目の前から消えた男を見つけようとステータス画面を見るが

残念ながらパーティーメンバーとしても、テイムモンスターとしても

登録はされておらず、困惑した。


「マジで?」


秒数にして30にも満たない時間で、形勢は悪化の一途をたどっている。

防戦一方、先程の戦闘による恐怖が抜けきらない全員が、委縮してしまい

倒れ伏し、貫かれ、死体の山へとその姿を変え始めていた。


「・・アテが外れるのは良くある事、行くか」


出来ない事はどうしようもない。どうせ死ぬなら、って事で、突っ走ろう。


「華々し「待たせた」うお!?」


リスポン(復活)ありきで突っ走り、出来るだけ暴れようと考えていた俺の前に

さっき消えたはずの男が立っていた。


「さて、終わらせるとしよう。この戦いを」


身の丈ほどの大刀を持ち、返り血を浴びた服を身に纏った状態で。


「さっきの今で何を・・「行くである!」・・(話聞かねえなぁ・・・)」


スッ・・・


「な・・に?」


ザシュッ!


GuOOOOoooooo!!!!


「「速!!??」」

「・・・?」

「いや、・・・何だそれ?」


瞬殺、1撃1撃が頭部を、目玉を、臓物をぶちまけさせる。

殺戮の中に於いて、やはり目を引くのは先程クリスさんに倒された筈の怪物達だろう。


<身体機能(レギュレート・ボーディリー)調節(・ファンクション)><質量生成(メス・ジェネレート)>・・・ここまでか・・・<再生(リジェネレート)>」


少しだけ不満げに怪物へ向かう男を止められる者は居ない。戦うたびに

強くなっている気すらする化物に、完全に戦意を折られていたのだ。


「カハッ!」


ドガアアアアア!!!


超高火力の1撃が叩きつけられる度に周囲の地面が剥げ、人間ごと

一滴の慈悲も無く破壊する。異形にして人の姿をギリギリ保つソレは、

残酷に、ただただ人間を殺し尽くす。だが


「舐めるな」


ガキィィィィィ・・・!!


鍔競り。大質量のソレに肉薄し、同時に弾く


「フン<マディネス(混濁)>か、夢想家の老人共が」


ブシュゥゥゥゥ!!


クリスさんでさえ踏ん張れず弾き飛ばされる攻撃を、当たり前の様に受け

同時にいつの間にか左手に持った短刀が腕をなぞり、浅く傷ついた傷から

血が流れ出した。


「グゥ?」

「ギャアアア!」


皮肉にも、流した血に反応したのは張本人?ではなく、周囲の別個体だ。


「死は平等に訪れる、抗う結果は知っている筈では無かったのであるか?」


友に話しかける様に、異形にダメージを与えた男は、悲しそうに呟いた。


「「グオオオオオオオ!!」」


異形がその言葉に耳を傾ける事は無く、ただひたすらに、目の前の

脅威を破壊しようと動き続ける。その様子を見て、唯一つ

息を吐いた男は、宣言する。


「主の言葉すら忘却に放り 1000年前の繰り返しであるか、

 言葉も忘れた者に言う台詞ではない・・・が、最早言葉は不要である」


行くぞ、そう言う男の顔には、先程まで有った微かな苛立ちすら消え

感情の見えない機械の様に、唯前に進んだ。


「グギギギギギググアアアア!!!」


ドキャアッッ!・・・・


3体の異形が同時に攻撃するのを見て、爆裂音を幻聴した者が耳を塞ぐ中

実際に起きたのは、目を疑う光景だった。


「ッッッッッッッッッ!!??!?!!?!??」


けっして、クリスさんより早い訳では無い。そんな男の持つ大刀が

異形の頭部を3つ同時に貫通した(・・・・・・・・・)。そして・・


「タネが割れればこんな物か」


ブシュウゥゥゥ!


あっけらかんと、刀を引き抜きながらはなを鳴らした。


「ッッ・・クハァ!」

「マズッ避けろ!!」


最後の1発、それは先程騎士団のメンバー全員を戦闘不能にした

超一点集中の、クリスさんの腕すら貫いた1撃だ。


「・・・成程」


取った行動はいたって単純、1歩進んで肉体を握りつぶした(・・・・・・)

実際に触れた訳では無い。だが、現実に起こった現象は、物理的に

何かを握ったように、くしゃくしゃの紙のように異形を破壊してゆく。


「なんだ・・・何なんだ!!??」


理解不能、物体の大さを完全に無視して握られた拳につられて、

3つ全ての異形が潰れた。


「い」


そんな中、一早く行動したのは


「行くぞテメエ等ーーー!!」


ある程度慣れているのか、冒険者の中でも老兵の連中だった。


「・・・・・」


沈黙したまま相対する男と異形には近づかず、且つ邪魔しない様に

モンスターを削る。口で言うのは簡単だが目標がずれると一瞬で瓦解する。

綱渡りじみた攻防を見、数テンポ遅れてプレイヤーが動き出した。


(後は・・・)


門の扉は9割閉まり、出るモンスターも雑多になってきている。

だが、懸念材料である部外者の侵入がまだ有った場合・・・予感が

脳内で警報を鳴らす。戦々恐々としながら戦っていると。


「ムッ!?」


パリィィィン・・・・


ガラスが砕ける数倍の不快音を轟かせた。


・・・Side???


「うーん・・・こんな感じかな?」


騎士団を運んだ化物が考えていたのは、宣戦布告の台本だ。

その理由は単純、今回が失敗しても表面・・でもないが、目に見える敵、

その開示によって、彼等がゲームを楽しめるようにしないと。

にしてもあの運営さん、心労で倒れそうな顔してたな~。とか、

久しぶりに玩具を手にした化物はその尺度を測りきれないでいた。


「あ、ああー、元気ー?初めましてー」


怪物が放る言葉には敵意や害意事態を含まず、赤子が蟻を潰すように、

この程度は何でも無いと、暗に語っていた。


「はっはー、仲間割れご苦労。その間に瓦解させてもらったから・・ね♠」


周囲から見れば痛い人感溢れる言葉も、送っている騎士団には

絶望の音にすら聞こえるだろうだろう。


「僕は君達の敵、そして彼を利用して彼女を喰らおうとしていた鬼だ」


少なからず嘘が混じった文言だが、弥勒をとことん

信じていない彼等には効果抜群だろう。


「早く来ないと首都が終わっちゃうよ~?じゃ~ね~♠」


嫌味ったらしく、陰険に、久しぶりの演技に満足して、その表情を歪ませた。


「ま、楽しければどうでも良いんだけどね♥」


この後の展開も、この戦いの死者も、化物にとっては楽しみの

一環に過ぎない。だが、希望を抱いて戦う姿を見ていると。


(嗚呼・・・潰したい♠・・・・!)


脳内で葛藤する化物は、一瞬、ほんの一瞬だが油断した(・・・・)


「みぃつけたぁ」


油断とも呼べない、意識の浸食(・・)が進行しているショックを受けた

男の前に、その女は現れた。


「!!!???」


ゴキャッ・・


現れた女は、右腕に血を滴らせていたが、もう片方の腕で

化物の首をへし折った。


「気配どころか空間を重ねてるとはねー・・でもね~」


心底つまらなそうに、嘲笑った。


「アタシが見つけられない訳ないじゃない。馬鹿なのかしら?」


そんな言葉を掛ける彼女の目の前には、本性をむき出しにした化物の姿を見せた。


「何すんだよババア」


ゴキィィ・・


今日1番の感情を放ちながら。


「誰がババアよ、家だと下から数えた方が早いんだけど?」


ガッ!・・・・トン


攻撃に予備動作は存在しない。筋繊維を動かすことなく、

その攻撃を受け流す女もまた、指一本すら動かない。


「知るか、結局歳は変わんねえだろ。若作りしやがって」


ゴチュッバキャ!


一般人からすれば、既に見えない領域を更に加速させている事が

理解できる。それ程、衝撃はの余波が周囲の騎士団員を浮かせた。


「ハァ・・・どうして虎の世代は反抗期が多いのかしら・・」

(・・・!)


額に手を当て、ワザとらしく言う女の姿を見て怪物として以外(・・)の、

弥勒だったころ(・・・・・・・)の琴線に触れた。


「あの無能なら死んだぞ、無能らしく何もできずに

 終わったみたいだけどな。フフフ、あの馬鹿の最期の顔は」

「黙ってなさいな、今すぐ殺して差し上げましょうか?」


ドッッ!!!


今迄の比では無い程の殺気を迸らせ、女の表情に感情が灯った。


「あの馬鹿を気にしすぎなんだよ家の連中は、どうせ才能が全く無いのによお」


圧力の波を受け、それでも眉1つ動かさずに顔以外が別物に

変わった化物は続ける。まるで、早く戦いたいとでも言わんばかりに。


ピシュゥゥゥ・・・


「にしても・・・」


たった1つの激情を携えて


5番(・・)のテメエが元4番(・・)の俺に勝てるつもりか?」


先程とも違う、獣の呻き声に似た本来の(・・・)音を響かせた。


トン・・・・・・・・グギャアアアアアアア!!!!!


「フフ、懐かしいわね~」


音を置き去りにする攻撃の連続だが、涼しい顔で

避け続ける彼女に違和感を覚えつつも、感心交じりに

少しづつ速度を上げて行く


「流石に30年も経てば少しは違うか・・・でも、コレはどうだ?」


少しづつ、とは本人の目線で見た物であり、周囲か見れば

異常な速度変化によって騎士団メンバーが叩きつけられる。


「それだけ?」

「な!?」


最初の時点ですら、30年前の弥勒家で防げたのは300に満たない程度、

その中に彼女はいなかった。成長にしても数百年間上がらなかった

能力が急に?ありえない。まして、今の速度はその3倍

生物の領域を逸脱した自分ならともかく、所詮人間の体を持つ女が

何の魔法も使わずに(・・・・・・・・・)ついて来る。焦りは隙を、苛立ちは

弱点を如実に伝え、そこに拳が置かれた。


「!?なめ・・・るな!!」


ガキィッ


弾いた筈の拳は微動だにする事無く、力がそのまま衝撃として

自身に降りかかり、コマ回しの様に体が宙を舞った。


「舐めるなぁ?って言うかさぁ・・・」


スイッチを切りかえる様に、一瞬で世界が変化した。


「まだ攻撃、して無いのですよ?」


ピシイィィィィ!!!


空間が悲鳴を上げる、ギリギリと紐が引き千切れる瞬間の様に、

そして、壊れる瞬間は、鳴り響いた音とほぼ同時に起きた。


「それにぃぃぃ!!」


硝子が割れる音と共に、全てが変容する。環境と光景を巻き込みながら。


「な、なななななな!!!???」


空間が赤色に染まる。


「何時の話してんの?」


まさか、


「アンタが手に入れた馬鹿げた力を、私が超えられないと?本気で言ってんの?」


ここ数百年間1度も果たされなかった階位上げを・・あり得ない!!


「枷が無ければ勝てるかもね~、ってアンタ自身なのかー」


ニヤニヤ


「う、煩い!」


満足に言葉の意味を返す事も出来ない。じわじわと

思考が答えを導き出そうと動き、あり得ないと止まる。


「逃げられなくしたからどっちでも良いんだけどね~」


だが、だからと言って冷静さを欠いている訳では無い。自分がまだ、この女

より優位に立っていると確信に至った化物は、その表情を笑顔で固めた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 僕と同格になったからってか「同格な訳ないでしょ」・・・え?」


ようやく受け入れようと脳が動き出した瞬間に、また停止する。

まるで歯車の噛み合わないロボットの様に、ギギギ、と擬音すら

聞こえそうな程ゆっくり、既に液体の肉体を、それでも震わせた。


(意味が分からない。だって彼女の格は5・・・そんな!?)

「腕片方使わないで勝てるなんて差が、1だけで付く程甘いなんて思って無いでしょうね?

 私の今の階級は青の3、あの頃居た嗜虐嗜好癖爺をぶっ殺して伸し上ったって言うのよ」

「そんっっ!?」


ふざけているのか?階位は文字通り、才能を現す格だ。

1つ上げるだけで人生2回分の運と実力が要る。

そんなレベルの賭けを2回?生きていられる訳が無い。

思考は混乱をきたし、纏まる事無く脳内を駆け巡る・・・つまり


《嗚呼・・素晴らしい♥》


パキッッ・・・


「あ゛?」


彼の者にとって、持って来いの状況な訳だ。


「やめ「遅いなぁ・・もう君には飽きたよ♠約束は

 ともかく・・ね」ふざ・・!!??」


メキャ?バッキィン?ボキ?複数の音が脳内で轟き、

男の心を、精神をへし折ったのだと知らせた。


「久しぶりですね」

「嫌に硬っ苦しいなぁ、今回は抑えるよ。それ位は理解してる♣」


下手して先程より聞き分けが良い化物は、肉体を捨て去り

無形の個体へとその姿を変貌させながら


「君は貰うけどね?」


元有った肉体を内側から食らった。


「・・・」


シュゥゥゥゥ


どちらにせよ、壊れた心は元には戻らない。

お似合いの末路だと、見た全員が言うのかも知れない。だが


「身内は身内、100年経とうがそこは変わらないのよ。だから」


キュッ・・


「?」


ピッ・・・・ドサァ


「・・・へえ」


知覚の外、見える見えないでは無い。風の動き、光の陰りすら感じさせずに

彼の肉体を、その半身(・・)ごと怪物から引き剥がした。


「心臓さえ食べられればどうでも良いから、文句は無いけどさぁ」

「なら満足しとけば?」

「いやいや、仮にも神だよ?流石にさぁ・・・殺すぞ人間♠」


おどける様な口調とは打って変わり、極寒を思わせる怒気の

放出と同時に頭部すら粘液へ変化させ・・・


「?・・・やっぱりやめとこ」


無かった。


「チッ」


気持ち悪い。久々に本来の姿へ戻ろうとした化物の感じたのは

不快感、・・・不可思議な気持ちだった。だが、不思議な感覚を

したのはこっちなのに、何故か悔しそうにしているのは彼女の方だった。


「ありゃ、何かしかけてたのかな?」


なら返信すべきだったかもしれなかったなぁ・・・なんてことを考える

化物だが、ネタが上がった状況で掛かるのは面白くない。と、

敢て元に戻る事を否定した。


「何でも無いわよ・・・チッ」


此処で簡単に元の姿を現せば終わっていた。そんな事を思う

怪物は、意味を問うでもなく、消えた。


ピシュン


「・・・・収穫無しか~」


消えた怪物を追うでもなくポツリと座り込む彼女の横顔は、

何故かとても寂しそうに死体を見つめていた。

えー・・はい、こんな感じになりました(泣)

メインどころかサブに成り果てたかなぁ・・ま、功労賞の人達含めて

裏で頑張る。って感じの人が多いし大丈夫!(大丈夫じゃない)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ