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最悪の敵

今回はある程度普通です(4000文字程度)


Wave序盤の割に、敵が多すぎるなぁ(アカンなぁ・・)

「アチャー、やっちゃった」


いつもなら敵を浅く切りつける程度の攻撃で、ここまでの被害が

出てしまうとは、クジ本人も思わずドン引きしていた。


「・・・けど、これで殲滅は可能になったね」


ステータスバーの上に見える黄色いゲージ、恐らく数分間で切れる

そのゲージが、活動時間を示していた。その事に気付いたクジは、

即座に飛び出し、戦闘を再開させた。


・・・・Sideレン



「すご・・酷いな」


ワンサイドゲームと言って過言ではないだろう。

全くと言って良い程攻撃を受けず、逆に1撃で複数のモンスター

を吹き飛ばし、その隙を突いて破壊していく。


「まあ、このまま行けば、一時凌ぎにはなる・・・なんじゃありゃ?」


スゥ・・・・


目の前に影が落ちる。雲を思わせる陰りに、上を見上げた時、

全員の表情が苦い物へと変わった。


「巨人?」


ドスウウウウン!!!!!


「巨大ってレベルじゃねえぞ!?」


全長数百mにも及ぶその巨体は、上半身に対して下半身が細く、

奇妙なバランスの元で直立していた。


『2回目は終わっちゃったから、3回目だ。後2勝出来れば君達の勝ち、

 そうすれば帰ってあげるから、頑張ってねー』


全員の脳内に響く声に嫌悪感を抱き、ある程度の余裕が有る者達は

憤慨し、罵詈雑言を口ずさんでいる。


『今回は全部合わせて1体だから、Wave2で残ってる子達も含めての

 第3戦だから、頑張ってね~♪』


無邪気に、何処までも無垢な声で、狂った男は通信を切った。


「ん?って事は・・・やっぱりか」


Wave数3/8


これでも半分以下と言う・・・終わったら絶対不貞寝しよう。


「だが、これで1/3以上終わったぞ」


考え様によっては、襲撃数1回分をアイツ1体を倒すだけで達成できるとも

言える。ただ、その戦闘能力は未知数だが。


「ま、好意的にはどうしても捉えられねえんだけどな」


体長数百mの巨人、何処の書物でもそうだが、デカいのは強い。

この言葉には絶対的に正しいと言える根拠が有る。

そもそものリーチが桁外れに長い上に、拳の面積

体重を利用したストンプ、その他諸々が全て強みになるのだ。

特定のスポーツに重量別が存在するのはこのためとも言えた。


「うーん、面倒だし、取り敢えず行ってみるよ」


止める暇も無くクジが駆けだす。どうするにせよ人数が必要になる

モンスター相手に、どうやって戦うつもりなのか。それはともかく、

周囲のプレイヤーが集まり出す。分かり易く、集中砲火で

一気に決めようとしていた。


「お前等ー、唯の的だ。ぶっ飛ばすぞ!!」

「「「了解!」」」


周囲の声は確かに的確なのだが、違和感が有る。

あの(・・)量の敵を送り込める奴が、何故1体のみを送って来た?

それ以前に、何のために巨大化した?


(嫌な感じがする・・)

「おいちょっと待て」


言葉が耳に入る直前、準備の整った連中が、攻撃を開始していた。


「放てー!!!」


ドギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!


煌く閃光、密度の高い先の尖った大木、全ての意味で

圧倒的な質量の放出、だが・・・。


「・・・やったか?」


あえて上半身へ攻撃した所為も有り、少しの間煙で攻撃した部分が見えず、

直立した巨人の立ち姿だけが悠然と存在する。仕留めきれないのは

分かっていた事と気を取り直した面々の前に映ったのは、


「・・・無傷!!??」


これ以上無い程の絶望だった。


「何だってんだこの怪物・・・」


呪文無効化?いや、そんな便利機能が有る訳が無い。

つまり、考えられることは2つ


「一定距離からの攻撃を著しく低下させるか、全ての魔法への耐性と

 異常な体力で損傷が見えないか・・多分後者だな」

『冷静だねー』

「クジか、もう着いたのか?」

『うん、だけどこの大きさ、流石に厳しいね。しかも』


ガッキィィィィィィィィィ!!!!!!


「うっせえええええええええ!?」


超が付く程の高音が巨人から発せられ、余りの音に周囲の全員が耳を塞ぐ。


『攻撃しても効かないとなると、後は任せるしかないかな』


確かに、俺達では勝てない可能性が有る。ならば

NPC達に任せるしかないが・・・


(正直、あんだけデカいとどうしようもない気もするんだよなぁ・・)


未だ沈黙し、唯唯歩を進める。その衝撃ですら森を破壊し

その暴威を知るには余り有るものだ。


『どうにかなるって、幸いな事に増援は終わったみたいだしね』

「そう言えば、少なくなってるな」


増援の数はあの巨人が現れた時点で無くなっていたようで、

既に3,400程度まで殲滅が完了したようだ。


「行くぞ、我らが力、今こそ見せる時だ!!!」

「「「応!!!」」」


その事は騎士団の人間が1番分かっている様で、

モンスターの間を1つの生き物の様にすり抜け

巨人の目の前に立った。


・・・・Side???



「なんと言う・・・」


異常な大きさだが、この見た目、ほぼ間違いなく


「鑑定結果〈ミュータント・グール〉と判明しました」

「・・・やはりか」


だがおかしい、グール系の中ではそこそこ大きいミュータント種だが

その体長は1番大きなもので4m、こんなバカげた大きさになる事等

1度たりとも無かった筈だが。


「・・・まあ良い、叩っ切るぞ」

「全員構え」


ジャキィンッ・・


「まずは右脚から切断する。合図は任せた」

「3で切るぞ1・・・2・・3〈酸の水(アッシド・ウォーター)〉」

「「「〈スラッシュ〉」」」


ギギャアアアアアアアアア!!!!!!!


「〈消音(サウンド・アウト)〉」


・・・・



「馬鹿げた耐久力め・・・・!!」


確かに傷はついた。深さ10㎝にも満たない、小さい傷だが

初めて痛みを伴った1撃を受けたことで、巨人は

その巨体で地団太を踏む、それだけで周囲の木々が

飛び散り、無数の生物が死亡していた。


「チッ、こんな化物を使役するとはな」


悪態を吐くのも仕方が無いだろう、本来なら

脚を両断出来るであろう攻撃を、たった10㎝

傷を作っただけなのだから。


「ステータス解析結果出ました。・・・・コレは!?」


どちらにせよ止めねばならないと、考えあぐねて居た

時、ステータス鑑定を持つ団員から声が掛けられた。


「見せろ」


Name.■■■■■   LV168  Race.ミュータント・グール


HP2859082/2859482 MP2864/2864 SP2640


exe:???/???


STR:82

END:9680

AGI:70

MIN:1860

INT:180

LUC:58


スキル

超硬化Ⅲ、魔法減衰Ⅱ、魔法耐性Ⅳ


「どんな極振りだよ!?」

「新人、黙れ」


だが、確かにこれは酷い。体力(HP)耐久(END)の値が

〈不敗〉に次ぐレベルか。表示もおかしいが、さて、コレを削り切るとすれば。


「アレの準備を」

「・・・承認、します。〈メッセージ〉」


超高火力で押し切るほかないだろう。本来は使う事すら

禁止され、著しく生命を失うと言う、最悪のスキルを


「それまでは時間稼ぎだ。気張れよ、筋力は無いが

 喰らえば体重の関係で数秒間、息が出来なくなる」

「「「はい!」」」


さあ、やってやろうじゃないか、団長との模擬戦の

集大成、此処に打ち立ててやる!!


・・・・



「・・・一見保てている様にも見えるが、10・・

 いや、20分が限度だな」


あの質量による移動は、それだけで周囲を破壊し

補助呪文の効果すらほとんど効いている様に見えない。

ジリ貧、いや、それだけなら良いが・・。


「序盤も序盤にこんなもん出すなよ・・・」


序盤と言えば、1人から4人になっただけで異常な程

レベルアップのスピードが上がっている事と何か関係あるのだろうか?


(今はどうでも良いか・・それにしても、あんだけ丈夫だと

 どっかに弱点位有りそうなもんだけどなぁ)


まあ、北欧神話のゴーレムなんかとは違って、元になる

モンスター・・・あれ?


「合わせる。どっかで聞いたような・・・ああ、師匠の所で」


・・・・4日前



「今回は、融合と呼ばれる禁忌の業が存在について説明するのじゃ」

「はぁ」


いきなりそんな話題を言われたので、完全に

置いてきぼりを食らっている状態だ。


「こんな事は、普通説明せんのだがな?ぷれいやー連中は

 藪を突くのを好んでおる様じゃし、最低限注意事項位は

 伝えておこうと思ってのう」

「成程、じゃあお願いします」

「始めるぞ?分からなければ聞いてくると良い」


こうして始まった話は、背筋を凍りつかせるに十分な物だった。


「この魔法はコストパフォーマンスが悪くてな?

 1回の使用に人間の魂を要求される。付いた名前が悪魔魔法(イビル・マジック)

 要求と結果がちゃんと噛み合う恐ろしい魔法じゃ」

(それって)

「普通なら良い事じゃと思うかもしれんのう・・・

 魔法の結果すら、コストに成ると言う1点が無ければの」

「・・まさか」

「その通り、この魔法は人間の魂を捧げる事で

 そのコストを著しく低下させるとんでもない魔法なんじゃ」


人間の魂を捧げる事で、保険として有効になると言う訳だ。

だが、命が無限にあるプレイヤーなら


「その効果はプレイヤーにすら作用する」


俺の考えを見透かしたように、師匠は補足説明で

その道を完全に消す。


「プレイヤーの場合は命では無く魂、つまり

 お主らで言う所のきゃらくたーでりーとと言う奴じゃ」

「・・良く分かりました」

「まあ、レンが気にする事ではない。さて、今度こそ

 融合の説明じゃな」


説明された内容は、こんな感じだ。


・融合には複数のモンスターを融合する場合と人間を使う場合の

 2つが存在する

・融合された人間orモンスターの意識は、1つに統合される事も有れば

 複数の自我の強い人格が同時に存在する場合の2つ

・1度融合された時点で、元になった存在の生存確率は0

 絶対に生き返る事は無い。

・だが、命無い骸に戻す方法は有る。


「命無き骸に戻す方法は簡単じゃ、右手で額に触れれば良い。

 じゃが、忘れるでないぞ、一瞬じゃが確実に

 素体となった生命がお主と周囲を蹂躙し、数にもよるが

 少なくとも数百㎥が消える事になる。そして、

 最も厄介なのはここからじゃ」


一呼吸置き、言い放つ


「この魔法に鑑定は効かぬ、しかもこの魔法は少なくとも

 ここ100年間は使用される事すらなかった物なので

 気付けぬ者には絶対に分からぬ事じゃ」


・・・・



「まさか、アレが?」


確かに、冒険者を人質に取ったとは言っていた。生贄にした可能性は

十分に有る。ただ、それを伝えても役に立たない可能性の方が・・・

いや、ここで選択肢を増やした所で変わらない筈だ。ただ、


「伝える方法がねえな・・行くしかねえかぁ・・・」


あの暴威に近づくのは嫌だが、やらなければ

多分アレ以上に厄介な物が出て来る。

完全に死ぬ気で、俺は歩を進めた。

さあさあ、BAC〇A〇O!の設定をマルパク・・リスペクトしてみたぜ

(なお、完全にパクリである模様・・悪魔との契約と言ったらこれ位しか

 思い浮かばなかったんだぜ・・・)


レベル上がり過ぎだろ!!と思っている方々、理由は有りますので

多分、ゲーム開始半年後位で出て来ると思います(相当後ですねえ・・)


序でに報告、今更感とか言いましたが、

割り込み投稿で保管しときますね(1週間とか長すぎた・・)

メイン投稿を一時放って置いても書きます(程々で・・ね)

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