槍神・覚醒
さてさて、あんましWave数も進んで無いのに
何故か敵が鬼の様に来てるのぜ
(騎士団の人数を書き忘れました。師団1つにつき500人で、
計10の師団が存在します。第一師団だけは1000人程(ま、今はとある理由で
居ないんすけどね(超後で出るかもね)))
「こっちだー、逃げてこーい!!!!」
ザッザッザッ!
「でりゃああああああ!」
「〈火球〉」
「ギギイイイイイイイ!?」
ドサ・・・
「ふぅ・・・大丈夫だったか?」
戦闘開始から20分弱、現在、少しばかりヤバい状況になっていた。
取り敢えず、隠れるだけ隠れ、可能な限り削りつつの戦闘の中、
助けられた青年が礼を言う。
「あ、ああ、ありがとう」
「気にすんな、それにしても・・・酷い有様だな」
「ああ、特に頭数が減ったのは痛い。何とかプレイヤーと
志願した冒険者の被害だけで済んではいるが・・・」
確かに、街中に入られてもある程度戦えたのは予想外だった。対処が
迅速かつ情報統制もちゃんと取れているのは、少々驚いた。
だが、現在の状態が良いとは、決して言えなかった。
「そろそろ崩れそうだな」
「・・・・」
俺が戦線に入ってから感じたのは、圧倒的な程の回復職と回復薬の
不足だった。確かに用意はしたようだが、所持量では全く足りない状況
しかも消費量は頭数が減って多くなるばかりと来た。
「・・・迷惑だろうが仕方ねえ、〈通信〉」
解決策の1つを持っているであろう人物に話してみるが
正直、気乗りしねえ・・・。
『はい』
少女の声が耳元に響く、現状を打開するには仕様が無いとはいえ、
あまり危険に巻き込みたくない声だ。だが、これ以外に方法が無かった。
「ミリア、良く聞いてくれ。今からプレイヤーを1人向かわせる
その時に、出来るだけ多くの回復薬を魔法鞄に詰めてくれ
出来るか?」
『可能ですけど、多分私の持っている方が物が入りますので
ソレを使ってください。料金は後払いで良いです』
迅速かつ正確に話を纏めるミリアに商人らしさを感じ、後払いに
甘さと優しさを感じる。危険へ自ら身を投じさせる事になるが、
その覚悟を買わなければならないとも思った。
「・・・・すまない。ありがとう」
『今いる場所は、街の東側にある教会です。位置情報を送りますので
出来るだけ早く来てください。此処にもモンスターが出始めていますので』
「了解した。・・・って事で、おっちゃん?はこの場所に向かってくれ
その後、戦ってる連中に回復薬を配るぞ」
ミリアとの連絡を切り、見た目だけはおっちゃんの冒険者
〈レニー〉に回復薬を取って来て貰う事にした。
「っ了解だ!!・・礼は後で必ず」
「きにすんな~、この状況に気づけてないのはちょっとがっかりだが、
根性見せて今の今まで戦ってた連中はこれ位して余りあるからな」
回復薬を買いに行く度に戦線に穴が開き、仲間が倒れる。
あるいは、この状況で俺と同じことを考える人間も居たかもしれない。
だが、遅すぎた。商売目的の連中はとっととおさらばしており
ミリア達の様に地元の住人は、残念ながら裁縫などの革職人や
装備作りの方に寄っていたので、その分生産したその場から持っていく
手法に頼らざる負えないのだ。
(さて、ミリアのポーションのストックがいくらあるか・・・)
そこはある程度大丈夫であろうとも当たりを付ける。
あそこに客はあまり来なかったし、回復薬は劣化しない。
両親の作った物と、ミリアの製作した物を合わせればある程度の
量が有るのは想像に難くない。が、正直プレイヤー全員分を賄えるかは
分からないので、保険の為にも街の皆に頑張ってもらおう
(それまでは俺たちの仕事だ)
少しの吐息、覚悟を決め、取り敢えずヴィルとヴァイスを召喚して、
戦線へ進んだ。
・・・・
「キュキュー♪」
「グオー♪」
「ガガウ!」
「ホー・・」
素晴らしきかな、敵の強さがそうでも無い事が分かった時点で
俺はノワールをリーダーとしたチームを組ませて
レベル上げを(余り良くは無いが)敢行した。
「クククク、良し良し、どんどん上がって行け」
地味に他の面々には格上の相手が多い様で、グングン
経験値メーターが上がって行き、レベルが上がる。そして、
『アインのレベルが上がりました。クラスアップ条件達成
進化先を選択してください。』
レベル上限へ達した証明、クラスアップのメッセージが流れた。
「流石に早いな・・・今までが嘘みたいだ」
進化、モンスターが一定の経験を経て成長した結果、
モンスターそのものの種族が変わる。文字通り魔法の様な
素的設定だ。
今回の選択肢は3つ
進化元、ラビット
進化先、ホーン・ラビット
スモール・ラビット
フット・ラビット
詳細は
ホーン・ラビット:
種族的にスピードが高い中で、攻撃力を持つ珍しいタイプ
秀でた能力は無い代わりに、ある程度の耐久を得て
ラビット系の種族の中では中位クラスの体力を持つ
補正:STR微、END小、AGI微、HP微
スモール・ラビット:
全長1,3mの巨体を持ち、その能力はラビット系の中でも
特に秀でた耐久力を持つ。スピードを捨てた分に耐久力を上乗せしたので
その打たれ強さは他の種族ですら中々仕留めづらいものとなっている。
補正:END中、HP小
フット・ラビット:
文字通り、足の筋力が特化して強くなったラビット
戦闘能力が高く、総じて速さが強みのモンスター。
このモンスターは肉食であり、他の種族を食べる為
その足を進化させたと言う話すら有る
補正:STR中、AGI中、SP小
補正値的にフット・ラビット、スモール・ラビットが良いか。
まあ、今回はステータス補正準拠って事で、フット・ラビットだな。
ピッ・・
『フット・ラビットを選択、完了。進化を完了しました』
シュウウゥゥ・・
「きゅいー♪」
「へぇ、こう変わんのか」
文字通り、足がデカい。適当な例で言うと、普通の成人男性と
競輪選手の太もも位の差が目の前に有った。
「まあ良いや、ミーアはまだか、流石にベアーは遅いな」
アイン達ラビット系とステータス差が20%近くあるベアー系は
やはりレベルアップまでの経験値もそこそこ高く、かなり微妙な
差では有るが、種族上限レベルの差も有り、まだ3レベル程足りない
状態だった。
「グオォォ・・・」
「落ち込むなって!?、別に気にしちゃいねえよ」
「ホー、ホホ、ホーホー」
「グー・・・」
「そこ、追い打ち掛けんなこの野郎、またマキリスに渡してやろうか?」
「ホー!ホホホーホホー!?」
「其処まで嫌がるなら最初から煽るなよ・・・」
そうこうしている内に、レニーが戻ってきた。
手元にポーチが有る為、受け取りはちゃんと完了したみたいだ。
それは同時に、ミリアの無事が保障された様なものなので、
少しだけ肩の力が抜ける。
「貰って来たぞ・・って、何やってんだ?」
「気にするな、定期的に有る反抗期みたいなもんだ。
それで、問題無いな?」
「あ、ああ、この鞄を渡された」
ミリアの事に関して質問してこない事から、多分
既知なのだろうと思い。目標の場所まで進む事にした。
「へぇ、じゃあ行くか〈全収納〉後でな」
・・・・
「さてさて、聞こえるかボンクラ」
今回の指揮官はプライドが先行するタイプなので、雑多な情報の中でも
自分へ向けられた悪意ある言葉に反応するだろう。マジで使えねえ
指揮しかしなかったので、俺とマキリスとクジの評価は低い。その声も
ついで出し入れといたが。
『何だと?おい、お前がどんな奴かは知らないが、今邪魔す
「回復薬持って来てやったぞ」・・本当か!!』
天の助けか、みたいなリアクションを取るプレイヤー〈トカク〉だが、
コイツの事だから、最低限位の備えは持っていただろう。実際に
使用する時には機能しない案の可能性の方が高いが。
「本当も本当、数は、えっと・・下級回復薬が1186482個
下位魔力回復薬が28694中位回復薬が12645だ・・って」
『「マジか!!??」』
「いや、お前も驚くのか・・って、当たり前か」
ミリアの持つ在庫数を全く知らなかったレンは、数から他の人間が
思い浮かべるであろう事とは、少し違う事を思い浮かべていた。
『そんだけありゃあ』
「全員に回して余りあるな・・・・くそぉ・・・」
回復薬の量が桁1個外れているのはこの際気にしないとして、
この後に支払う金額の桁が明らかに1桁違いでは済まないレベルの物
になっているのは・・・。
「ええい、気にしない!とっとと場所を言え、そこにプレイヤー
が来たら渡す分他の連中の負担が減るだろ!!」
『そんじゃあ、戦線のちょい後方大体500m程後ろに手ごろな
岩陰が有った筈だ。そこに居ろ、この際護衛も付ける。
その回復薬が頼みの綱だ。無くすなよ』
「了解、さってーおっちゃん」
「なんだ?俺も戦闘に戻り「後任せた」はぁ!?」
そう言っておっちゃんに鞄を渡し、全速力で最前線に走る。
(上位勢が崩れるとアウトだしな、この際届けてやるか)
当然、経験値稼ぎの意味合いも強いがそれ以上に精神的疲労は
どんどんと溜まって行く。早めに休ませなければ、流石の廃人共でも
困窮してしまう可能性が有る。嫌な予感はまだしないが、
早く行くことに差は無かったので補助呪文を使い、スピードを上げた。
・・・・
(クソクソクソクソクソクソ!!!!)
彼女、ミッシェル・オルレアンは窮地に立たされていた。
(魔力がねえ、序でに回復薬も、完全に見誤った。
こいつらの数、明らかに前より増えてやがる!?)
前回の襲撃では、殆ど回復薬を使わなかったせいか
彼女はソレを買う事は無く、魔力が切れ、近接戦闘になった後も
引く事より攻める事に重点を置き、圧倒的な数の前に敗北しかけている。
(情けねえな、これが私の最初の死かよ・・・)
彼女の手によって積み上げられた屍の山が、瞬く間に動き出す。
彼女の動きを止めたのは、たった一体のネクロマンサーだった。
「あー、クソ、まだやれるってのに、チクショウ」
速度を重視する彼女は、敵を切ると言う事に対しての警戒が
ほぼ無かった。と言うより、敵の体内に罠が仕掛けられたことが
無かった為、対応が遅れたと言うべきか。とにかく、
たった一つのミスによって、彼女の脚はほぼ動かなくなってしまった。
そうなれば、もうどうしようもなかった。
「さあ、バケモン共、かかってこい!!!!」
なけなしの虚勢が空しく響く。なけなしのSPが尽き、
獲物を目の前にした獣達が吠える。
「グオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「ああああああああああ!!」
ネクロマンサーの脳天をミッシェルの剣が穿ち、呼応するように
付き従っていた獣たちがその暴威を彼女へ振りかざ
「あんまし命は無駄にすんなよ?」
す途中で男の声が聞こえ、影が目の前に現れた。
「お前はうるせえ〈拘束〉」
ガキィィン
「カッ!!??」
「さて、お前に支給品を持って来てやったぞ。作った奴に感謝して使え」
渾身のタイミング、これ以上無い程完璧な登場だろう。と、
少し恰好を付けてみた。内心、心臓バクバクだったが。危ねえ!
ってタイミングで突っ走ったら間に合ったってだけだし。
「・・・よ」
ただ、帰って来た内容は、予想していた物とは全く違ったが。
「よ?」
「ふえ~ん、ごわがっだよー!!」
ドシャア!
ミッシェルからの強烈なタックルを受け、レンは踏ん張り切れずに
倒れ込んだ。
「なん・・・は!?」
泣きわめく少女の声、迫る脅威も、ヴァイス達のお陰で
問題ない事が、対応を遅らせた原因だったのかも知れない。
ただ、あまりの変化に脳が許容できるまでに少し時間が掛かった。
「ヒック、やっぱり、ヒック、こわ、エッ、いもん」
「分かったから泣き止めって、もう大丈夫だ」
まあ、分からない事も無い。このゲーム、基本的にリアル嗜好の
連中が好きそうなもので、高校生以上には問答無用で
スプラッタ映像が映し出される仕様になっているのだ。
普通の人間だと、確かにこうなってもおかしくは無い。
おかしくは無いが、どうなってんだこれ?
「おま・・ミッシェルって、戦闘時は性格変わるんじゃ?」
「うん、でもさっきので緊張の糸が切れて、今では無理
普通に怖いの!!??」
抱きついたまま言われても、どうしようもないんだが・・・。
そうこうしている内にうちの連中が周囲を狩り戻ってきた。
「・・・ガフ?」
「ホホ^-^」
「グオー?」
「ギグ・・・」
そしてその全員(ヴァイスを除く)は、一様に俺を残念な物を見る目で
睨んでいた。いや、ヴィルだけは違った。普通に主人の雌か?とか
聞いて来てるし。そういう意味だとヴァイスも違うか、理解はしてても
それを口に出そうとしない。ある意味ヴィル以上に厄介な奴だ。
「別に好きでこうしてるわけじゃねえよ!?」
「おい、いちゃついてんじゃねえよ、殺すぞテメエ!!!」
ヴィル達に付いてきた冒険者と一部プレイヤーが叫ぶ。
「ちょっとそこ代われこの野郎!!!!!」
「・・あとで絶対ぶっ殺す」
「リア充爆発し、いや、やっぱ男の方だけ爆散しろ!!!!」
殲滅が完了したことにより周囲にプレイヤー達が集まって来た。
反応が一様に俺を殺しに来ているのは置いといて、
「顔面格差が酷い・・・ホレ、もう大丈夫だ。戦闘・・は無理っぽし
少し休んどけ、まだ長いしな」
「グズ、う゛ん゛ぞうずる゛」
「・・・女の敵・・・」
色んな意味で心外過ぎるコメントが聞こえて来るが、今
弁明したところで言い訳程度にしか取られないだろうから
此処は何も言うまい・・・チクショォ・・。
「やるぞテメエらぁ!お願いだからもう放っておいて
俺のライフ、レッドゾーン入ってるから!!」
「知るかぁ!!!!おい、此奴を血祭りに上げるぞ!?」
「「「異議なし、女子高生に抱きつかれるなんざ、万死に値する」」」
この復唱率、恐らく7割超えてんじゃねえかなあ。地味に
スクショ撮ってるっぽい動作が目立ちまくりなんですが、
そっちを攻撃しなくて良いんじゃねえですかねぇ?
「ただし、イベントが終わってからな!!」
あ、そう言う事じゃない?ただ女子高生?に抱きつかれてた事に
対して怒ってる感じ?悲しみが溢れて止まらないんだけど。
「「「俺達のアイドルを傷つけた罪、償わせてやる!!!!!」」」
酷い有様だ。本人の前で言う台詞でもねえし、統率の取れ方が
さっきまでの比じゃない。マジでこういうタイプのモチベ上げが
出来そうな感じだった。
「さあ、始めよう」
「「「一方的且つ完全な戦闘を!!!」」」
「・・まあ良いや、メンドイ。やるぞお前等」
戦闘中に後ろから攻撃されないように注意しないと。って感じの
やるぞだったんだが、その言葉に対する反応は酷いもんだった。
「ホホホホホオ//」
「グルルァ!」
上の2匹に関しては最早何も言うまい。ヴィルに人間の
常識を求めるのは酷だ。
「グアーッッ、フアー!」
「グギギ、ガガ!!」
アインとミーアに関しては何かおかしくないかと思った。一生発情期と
毎年子供殺されそうになってやられたらそいつと子作りする
動物が元とは思えない反応なんだが・・・。なんだ不潔って、
「駄目こりゃ。特にヴァイス、お前、後でマキリスな」
取り敢えず、一番悪意の有ったヴァイスには後で摂関代わりの
マキリスを宛がっておくとしよう。
「ホーホオオオオ!!??」
「良し行くぞ」
後ろから響くアイン達の励ましがヴァイスの心をとても傷付けた
だろうから、今度もまたミーアをメインに茶化すんだろうなぁ。
と思いつつ、振り向く事無く進む。が、其処から数分も経たず、
敵が現れた。
「〈筋力強化〉取り敢えずこれだけで良いだろ」
「グワアア!!」
筋肉の膨れ上がりによって強化された拳の一振りにより、敵が
砕け散る。蹂躙劇が目の前で起こる中、それでも、大量の敵に
囲まれればダメージは蓄積する。
「ヴァイス、ミーアを援護しろ。ノワール、ヴィルと敵のかく乱
出来るだけプレイヤーの対角線上と攻撃する直前上には立つな」
敵を散らしながら攻略する必要性を鑑みて、ヴィルに攪乱、
ノワールに攻撃を任せ、自分は全てが見える位置から戦況を
管理する事にした。
「「グル!」」
「ホー・・「マキリ」ホ!!」
「ギギギ!」
「さあ、援護職の本領、見せてやろうじゃねえか」
・・・・
「右翼側、圧倒的に人が足りてねえ。援護行け」
「無理、手一杯だ」
「〈招集〉ヴィル、ノワール頼んだ。今援護送った。
そいつ等と共同でとっとと倒せ、出来なきゃ戦線が崩壊するぞ!」
悪化こそして居ないものの、どうしようもなく崩れてしまった戦線が
幾つか出来てしまっている。後退させつつ立て直しを計ってはいるが、
どうしても時間が掛かる様で、その間にこっちがヤバくなって来た。
『了解、ただ、10分は確実に掛かる。それまでは』
「コストは十分、今回の戦闘で仲間を増やしといた。
こいつ等で少しは時間が稼げるだろ」
「じゃあ早く出せやボケー」
「MPが空っけつなんだよ気付け阿呆〈解放、鱗、エイプ、リム〉
時間稼ぎだ。それ以上は良いから逃げろよ」
ここでテイムした数少ないモンスター達に命令する。恐らく、それを順守
させなければ数分後に死骸の一つになっているだろうからだ。
「ウホッホー」
「シュルルゥ」
「きゅー・・・」
「ごきゅ、ごきゅ、ふう、これで何とか半分か・・」
心持たないが仕方ない。
「〈速度上昇〉〈遅延する蔦〉これでどこまでもつか」
「アアアアアアアアアア!?」
周囲のモンスターの行動を遅らせる程度の効果で、
高火力職には十分な隙を生むこの技だが、圧倒的に
コスパが悪い。しかも見える範囲全体に使っているので
MPが見る見るうちに消えて行く。
(言っといてなんだが、5分持ったら良い方だな)
敵の増援は現在進行形で止んでいない。普通に考えて
持つ訳が無い。考える事を辞め、ひたすらにポーションを
のみ、魔法を行使していると・・・。
「ん?アレは・・・クジ?まさかな」
モンスターの大群の奥、殆ど見えない筈の場所に
クジが見えた気がするが、まあ気のせ・・・い。
「・・・ちゃ・・・・」
「おいおいおい、嘘だろう!?」
「かっちゃ、あ、レーン」
「今更過ぎないか?それ・・」
確かにクジで間違えない。ただ、その体は血に塗れ
完璧な程に血みどろの洋装だった。
「お前、東側をやるんじゃなかったのか?」
「もうヤってきた。今度はこっちの番だよ?」
成程、分からん。この規模は、全体の量としても平均で、
完全に倒し切るには数が居ても後30分は掛かる。
それをもう倒してきた?・・・クジならやりかねんな。懐かしい。
「さて、それじゃあ始めようか。援護宜しく」
「おい。待てッッ!」
ビューン!!
「なんちゅう速さだ。仕方ねえなぁ、おい、適当に持たせとく
と言ったな。アレは嘘だ。戦闘状況を改善できる奴が来た。
今から敵を叩く、分かったか」
『無茶だ!』
「そうでも無いみたいだぞ?じゃあな」
ピッ
「うーむ、基本的にやる事はアレが基本だったが・・・
まあ良いや、やるか!」
・・・・Sideクジ
「ふぅ、狙わなくても良いようにはなったし、やりますか」
ドッ
一歩、踏込だけで信じられない音が響き渡る。
「まずは1体」
斬
「オ、オオオオオオオ!?」
ドサ
「次」
決して見えなくはない1撃、その筈なのに避けられない。
何故か頭部に確実に命中して、敵の頭が宙を舞う。
「ッガアアアアアアアアアア!!」
「ギ、ギギギ♪」
ギイィィィィン・・・
「へえ、結構やるじゃん」
蹂躙の中、1体の人型モンスターがクジの攻撃を避けた。いや、受け流した。
「ギググ♪」
「俺の出番・だな〈速度上昇〉〈風の悪戯〉」
「キヒャ!」
「ギギギ♪」
互いの隙を探り、その瞬間を今か今かと待ち続ける。
周りのモンスタ達ーが五月蝿いが、そこはレンがどうにかするだろう。
さあ、楽しい死合の始まりだ。
「クッ!」
まずは僕から、相手に飛び掛かり、間合いを詰めた瞬間に掌底を顎へ放つ
が、それを読んだかのように1歩分だけ後退したそいつは
後ろに行った分のトルクをそのまま後方宙返りに使う。
「ククク、甘い」
その攻撃を敢て膝を下げる事で避け、落ちてくる足を
切り裂こうと一歩前に、進まない。
「ギー?ギギャギャギャギャ♪」
それを読んでいた相手は、足を丸めて武器を持った方の
手を前にだし、受けたら踵落としで返してきたと感じる。
「ハハハ、やるねえ!!」
「ギギガガゴ!」
ガッ
互いの武器が鍔競合いを起し、体重の勝る相手が
僕を吹き飛ばす。
「かっははははは、〈スラスト〉」
ニヤリ
「ギギ!!」
「な!?」
技の動作に入った瞬間、狙っていた場所から相手が消え
僕の真横に立っていた。
(軌道修正、間に合わない!?)
「ギギ~♪」
「火球」
「グ!!??」
ジュワアアァァ!
肉の焼ける嫌な臭いと、籠ったような声が響き、
相手が悶え、苦しむ。
「ごめんね、この戦闘は試合じゃないんだ」
卑怯、そう言ってしまえば簡単だろう。
だが、此処で終わりではない。いや、此処からの方が
圧倒的に長い勝負で、死力を尽くして戦っても浪費に等しい。
そんな中で選択する者は、戦う者よりも厄介な感情に苛まれるだろうが
「次だ、まだ終わってないぞ」
気にした様子も無く、援護を続けていた。
「うん、じゃあね〈スリープ・ショット〉」
グシャ・・
(うーん、このままだと面倒だなぁ)
僕の切れる手札はあまり多くは無い。けど、
その中でつい先ほど手に入れた力を使って見ようか
「〈槍神憑依〉グッッ!!??」
痛い痛い痛い。体の中を何かが伝ってくるのが分かる。
体の中に異物が混入する感じと、本来入らない物を無理矢理入れる時の
嫌な音を体から感じ取れる。やっぱりちょっと早かったかな・・・
「はぁ、はぁ、なんとか、はぁ、入ったみたいだね」
特に変わった感じはしないけど、ちょっと試してみようか
「〈スライス〉」
シュン・・・スバァァァァァアアアアア!!!!!!!
「へ?」
「あ」
「何で・・」
軽くスキルを使っただけ、なのに被害は桁が2つほど狂っていた。
「ああ・・ごめんなさい!!」
「じゃねえよこの野・・」
プレイヤーを含む、モンスター100体余りが1撃で死亡した。
はっはー、基本的にサポートしかしてないから
主人公が来ないと話にならないのぜ(主人公、交代のお知らせ(嘘))
本当に出せる場面が少ない(画面外でも無数に強化魔法打ちまくってます)
やっぱしダレるねえ(結構カットしたけども)
ヒサトキサンが化物過ぎる件(元はあんまり主張性の無い人間やったんだけどねぇ・・)
書いてみた結果、7000文字が限度でした。
(コレ以上を毎日とか・・半端なかったなあの人)




