駆ける兵
あはは、今回は多分上手く行ったぜ(戦闘シーンは)
適当にタイトルを書き変えてみた(上手くいくかは知らね(無策))
・・・・街外周部・スラム街
人も疎らなこの地域に、1人で佇む少女が居た。
「・・・・・」
かれこれ20分、唯立ち尽くして何をする訳でも無く
彼女は悩み続けていた。
「お?こんな所に女の子が居るじゃあないかぁ」
ニヤニヤ
「こんな所に居ちゃあ危ないよぉ?」
下卑た顔を覗かせ、敢て注目させるように気持ち悪い口調で話しかけ
その後ろを男が付け狙う。この地域では珍しい、人攫いと呼ばれる
者達は、その少女へ侮蔑と愉悦の感情を向けていた。
「人攫いに攫われちゃうからね!!」
ブンッッ!!
「ありゃ?」
完全に不意を突いたと思った男は、避けられた事にすら気づかず
当たらなかった事に首を傾げた瞬間、
「煩いですよ」
ドゴオオオオオオオ!!!!????
「ピキュッッ」
音の割には威力は少なかったが、顔面の原形を留めながらも
完全に全ての歯がへし折れ、完全に意識を刈り取られた。
「は?」
完全な誤算、完璧に虚を突かれたもう一人の男は少女の向ける視線に
恐怖し、何かに縛られた様に静止した。
「帰ってください、私の気が変わらない内に」
言葉の上では、その少女が掛けた言葉は相手をどうでも良い存在だと
認識しているように思えた。だが、男が少女の瞳を見た瞬間、
「う・・・うわああああああああああ!!!!」
ジョボオォォ
人間を見る目では無い。それどころか、動物に向ける関心すら
その瞳からは感じ取れず、失禁した男は、そのまま逃げ去ろうと
立ち上がり、逃げ道の途中に居た男を抱え上げ、叫びながら逃げ出した。
「・・・・(さて、どうしましょうか・・・)」
自分のすべき事なんて分からない。ただ、少女は今の状況に
歯噛みしていた。そして、覚悟の決まらないまま時は過ぎる。
ソレが最善なのだと、言い聞かせるかのように。
・・・・
「さてさて~、もう来ても良いんじゃないかなー」
俺達が着いてから既に10数分、周囲の殲滅は既に完了し
騎士団の面々も戦線に入ったため、後は敵の出現場所を絞り込み
その場所に結界系魔法の使い手を置くだけとなった。
(さあ、どっからでもかかってこい)
・・・
「・・・来たね!」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ・・・
地面に埋まっていたのか、数多の生物が地面から顔を出し
姿を現す。
「ん?あの程度のかずな・・・ら・・・」
異変はそこでは終わらず、ザワザワと周囲の木々が揺れ動く音が響き渡り
軽く1万を超える生物が、見える範囲だけですら確認できる。
「あは、アハハハハハハハハハハハハハハハ
良いねえ!こうでなくちゃあ行けないよねえ!!!!」
完全にキャラが変わったミッシェルが、興奮からか爆笑している。
そんな中、ある声が響き渡る。
『あ、あー、聞こえているかな?』
その声は老人のソレだ
『初めまして、僕が君達の敵だ』
声の主は、空中に映像を映し出し、映ってるー。と、一度手を振る。
その様子に、しわがれた声からは考えもつかない程無邪気な印象を受ける。
『えー、この度、君達をぶっ殺そうと思ったのは、えー、ただの
趣味です。えー、そんな訳で、僕が君達をある程度殺せたら
君達の負け、その間にちゃんと守れたら勝ちだ。全部で7回
の攻撃に耐えられれば、君達の勝利だね。7回勝負して4回勝つ。
簡単で良いでしょ?』
ここでプレイヤー達の表情が曇る。明らかに情報が違いすぎたのだ。
7回?8回の間違いだろ。勝負?明らかに殺害人数で敗北が決まるって
書いて有んだが。そんな状況にも関わらず、そんな雰囲気無視して、
冒険者と騎士達の目が殺意に揺らめく。その顔を見て、何人かの
プレイヤーが顔を青くさせた。
『ゲームに際して、人質を取って特異存在へのけん制を
してたんだけど、必要なくて少し残念なんだ。だから、
精々楽しませてくれると嬉しいな。ま、人質なんてとっくに
殺してるんだけどさ。じゃね、アハハハ』
ブオン・・・
映し出された画面が消え、モンスター達が進軍を始める。
そんな中、NPCと一部のプレイヤーに1つの感情が巻き起こっていた。
「・・・あの野郎」
「ああ、・・・・あいつは」
「「「絶対ぶっ殺す!!!!」」」
完全に下に見ている。完全に命を冒涜している。
思いは全く異なるものだが、一つの気持ちに集約され
1個の集団を生み出した。
「まずは1つ、絶対守り抜くぞ手前らぁ!!!!」
「「「おおーー!!!!!!」」」
・・・・
(ああ・・・クジが・・・)
「どうした?早く行こう」
高モチベーションを持った連中の中、俺だけが別の事に
気を取られていた。クジの事だ。アイツの性格を良く知る者なら
まず間違いなくこう言うだろう「早く抑えろ!!!」と。
(嗚呼・・ヤバい。処理面倒臭い・・・不貞寝したい・・・)
完全に戦闘なぞ目に入らない程、頭痛のする事で頭が一杯になって居た。
・・・・Sideクジ
「ミツル君離れていて?」
「何で・・!?はい」
あの映像が流れた直後、クジがミツルを自分から距離を取らせて
全ての脳内情報を纏めた。
「さあ・・・・始めよう」
ズバッッ!!!!????
「待て、まだ始まって・・・!??」
その時の僕はどんな顔をしていただろう、とにかく腹立たしい
あの性格を根本から叩き替え、全てを謝罪させた上で
永遠に僕の顔を見れないようにしてやりたい。
「ギギー!・・ぴきゅ・!?」
ズバッ!
Guraaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!
ゴキッ!
「キュイ!?」
グチュ!
どうしようもなく溢れ出す感情に全てを委ね、どす黒い狂気が
その青年から漏れ出る。特攻するプレイヤーの1人に対応したのは、
またプレイヤーが最初だった。
「つ、続けー、アイツだけで突っ込んだらすぐに死んじまう」
その合図を切っ掛けに、クジの周りを囲もうとする敵に対して
魔法を行使し、囲まれるのを防ぎつつ、クジのヘイトを使って
敵を減らして行く作戦が開始した。
「馬鹿野郎が〈加速〉〈視覚補助〉
死ぬんじゃねえぞー、今使った呪文が全部無駄に成っちまう」
戦闘が開始する中、何故か1発も攻撃を受けていないクジは
モンスターの弱点のみを的確に破壊し、次へ、また次へと
対象を移らせては攻撃を繰り返す。
「どうなってんだアレ・・・」
「ああ、俺にも意味が分からん・・」
一部のプレイヤー達が驚愕し、それに続いてNPC達も同意する。
クジが居る場所だけが、不自然に死体を積みあげて行くのだ
「おらあああああああああああああ!!」
相手が何処に攻撃してくるかを的確にとらえ、数手先に移る場所へ
攻撃の軌道を置く。
「があああああああああ〈クラッシュ〉」
ビュン・・
「カッ!」
シュルルル・・・ドカァン!!
完全に決まっている筈の一撃を、槍を使い受け流し、
完璧にいなした後、首を飛ばす。単純な作業だが、一つ間違えば
体が吹き飛ばされる危険性を伴う。だが、その人間はさして
硬直する訳でも無く、蹂躙を続けていた。
「何じゃありゃ?」
「・・・凄い・・・」
「アンタ喋れたのかよ!?」
暗雲が言葉を発し、それに驚愕する面々も、クジの方に目線が映り、
その顔を恐怖に歪ませる。何も無かった。獣に向ける敵意、
相手に向ける戦意、その全てがガラス玉を除くように、ただ
その瞳に吸い込まれていた。
「〈スラスト〉」
「〈ブロック〉」
ガキィィン!!
「噴!」
ゴキャ・・・
防御された瞬間に槍を支柱に蹴りだけで首をへし折り
「でりゃああ!!」
ガッ・・ドッッ
体を戻して前方の敵へ蹴り飛ばす。
「〈スピア・ナイトメア〉」
斬斬斬斬!
「ピギイイイイイイイイイィィイ!!??」
「後ろは見せちゃあ駄目だろ」
ペチャア・・・
実際には痛みだけで傷ついては居ないが、今までの恐怖が、
全てをかなぐり捨ててでも逃げると言う選択肢を選ばせた。
その背から前方の相手ごと貫き、抜いた場所から鮮血が迸る。
「まだまだまだまだまだままだああああああああああ!!!!!」
鮮血に染まる体など気にも留めず、ただ殺し、ただ蹂躙する。
文字通り、全くの反撃すら許さない彼を見て、誰かが言った。
「し・・・・死神・・」
奇しくも、彼が呼ばれた名前の中で、最も多く呼ばれたソレは、
名は体を表す様に、ただそこに佇む死を予感させた。
「さあ、戦争を始めよう。佇むだけの臆病者さん」
ニッコリと、素晴らしい程お手本のような笑顔で
彼はそう告げた。
主人公・・・・主・・・人・・・公?主人公ってドウイウイミダッケ?
久時さんマジパネエッス(異常)
久時の戦闘力の秘密はもうちょっと後で出しますね(出せるかは知らんけど)
トップ勢すら恐怖するヒサトキサンの化物っぷりやでぇ・・・




