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親馬鹿

ほのぼの系・・・では有るかな?(最初はともかく)


どれ位命が軽いかやってみたかったんや

(最初に決めてた程度には軽くできた)


現在のこの国における最高戦力がほぼ、勢揃いします

(残念ながら東側と北はやれないので、結果的に3人しか出せませんが)

「誰だアンタ?」


助けてもらったが、疑問の方が先行してしまった


「儂か?儂はアイザック、元騎士の役人と言ったところか、

 暇じゃったから抜け出してきた」

「いや仕事しろ」


会ってまだ数十秒しか経っていないが、ダメ人間の気配しかしねえ・・・


「嫌じゃ、それにエミリーならどうにかなると思うしなぁ・・・」

「はぁ・・・取り敢えず、ありがとな」


兎にも角にも助けられた事には感謝しているので、

最低限の礼は尽してみた。


「別に良い、我等に・・・いや、国民を守るのは義務の様なものじゃ

 ・・が、この状況は予想外じゃな・・」


周囲を見渡しても無事な場所は1つも無い。死屍累々

死体の山が積みあがっている状態だ。


「・・・・あの子は」

「あ?」

「あの子の名はヨハン、昔は鍛冶職人になると言ってなぁ

 良く遊んだものじゃが、父親が死んでからは復讐心で生きておった」


あの子は、あの子は、あの子は、死んで行った者達を一人一人

思い出を語るように話し続ける。


「・・・」


全ての話を終えた時、俺の表情はどんな物だったか・・・

どちらにせよ、沈黙しながらアイザックを見続けていた。


「気に入らんな」


ボウッッ!!


「ッ!?」


これまで感じた中でも指折りの威圧感、周囲の冒険者とは

比べ物にならない程の実力を、ただ立っている状態ですら分かってしまう。


「騎士団の留守中にこの場所を襲うのは勝手じゃが

 我等(・・)を起こすべきでは無かった」

「さあ、終わらせましょう」


いつの間にか見た事も無い女が後ろに立って、レイピアを抜き放っていた。


「貴様等は骨も残さぬぞ、弥勒・・」


憎しみと哀悼と、ごちゃ混ぜになった感情を制御できず

その暴威のみを解き放った。


・・・・


「イベント云々ってか、俺等要らねえだろアレ」


1撃でワイルド・ボアを殺し、殲滅しながら縦横無尽に駆け回る

その様はまるで、戦場を駆ける英雄のソレにも思えた。


「しかも、全ての方角でこのレベルの戦闘が行われてるだ?

 どんな冗談だよ・・・」


簡易掲示板に相当するメニューを見ながら、貼ってある映像を見ると。


「・・・・師匠、大丈夫でしたか・・・良かった」


師匠が映っていた。あの後連絡も取れず、家にも居なかったので

本当にマズイ状況だったのでは・・とも考えたが、生きていた。

そんな状態で響いた言葉は、レンを動揺させ、同時に

発言を後悔するには十分な物だった。


「何やってんだ王様、アンタはここに居ちゃ駄目だろー!!!!」

「「「はぁああああああああああああああああああ!!!!????」」」


周囲のプレイヤーと一部の新人冒険者達が全身全霊、腹の底から

同時に叫びだす。


「いや、お前等は知っとけよ。あの人はアイザック・リケッル・シェイ・キュートス

 現国王にして、元騎士団所属の騎士でも有る人だ。

 と言うか、お前等は2日に1回は会ってるだろうよ・・・」

「暇人の御爺ちゃんが暇つぶしに嘘言ってるのかと思った・・・」

「あんな王様が居てたまるか、見る度に子供と遊んでる様な爺だぞ?」

「前は事案事案、言い寄られてタジタジだったなぁ・・・」

「「「はぁ・・・・」」」


言わずとも全員の心が一致した。あの爺は駄目人間の分類だと・・・・


「ま、まあ今回の例外(イレギュラー)騒動はこれで終着かな?」

「・・いや、それはねえ」


アイザックの説明をした冒険者が即座に否定した。


「何で「自然発生で例外(イレギュラー)が此処まで増えるなら

 俺達はとっくの昔に死んでる」・・・」


付け加えるなら、そう言って倒したモンスターの内の1体を持つ


「この地方には存在しない筈のモンスターも多い

 どっかで召喚してる馬鹿が居るのは確定だよ」

「じゃあそっちを先に倒せば」

「不可能だ、出来るならもうやってる。特にあの王様の場合はな・・・」


悔しそうに、怒りを噛み締める様に最後の言葉は小さくなっていった。


「一先ずの対策にはなっただろう、だが解決は無理だ。不可能だよ」


開き直った様に明るい声で、決定事項を淡々と告げた彼の顔は

やはり割り切れている様な物では無かった。


・・・・・


「ハァァァァ、久々の運動で疲れたわい。.結界も張った事じゃし

 周辺国家への打診もした。これで駄目ならそれはそれで考える

 帰るぞ〈クロエ〉」

「はい、それでは冒険者の皆様、お疲れ様です」


ペコリ・・・


「〈場所指定瞬間移動(ピンポイント・テレポート)〉」


シュン・・・・


「嵐の様に去っていくなあの爺」

『誰が爺じゃクソ坊主』

「うおっ!?」


この程度の悪態なら問題ないと思って言った事だったが、

言葉に呼応して声が脳内に響く。


『全く、先程お主に触れた時に強制フレンド登録を・・・っておい

 勝手に切ろうとするんじゃないわ!』


我ながら、流れるような動きでフレンド登録票からアイザックの名前を削・・・除

・・・どうなってんだこれ!?


『儂の許可なしにフレンド解除は出来んよ、そういう特権じゃしー

 システムとしてそうできておるのじゃから~仕っ方が無いのう~』

「声がはねまくってるぞクソ爺」


ドラ○エの呪いの装備(解呪方法不明)みたいなもんを

当たり前の様に使いやがって・・・

今度会ったら目に物見せちゃる。

とか、口調すら定まらなくなって来たので一旦思考中止


『じゃからアイザックと言っておるじゃろ。馴染みにはザックおじさんか

 アイクとも呼ばれておる。偶に孫バカ爺とか呼ぶ阿呆息子も居るがのう・・』


いや、多分息子の方が正しい。この爺さん、

特定の事に関しては駄目駄目のレベルですらない気がするし


「分かったよ孫バカ爺、仕方ないから話を聞こう」


この爺さんから連絡したと言う事は、多分他にも何かあるのだろう。


『は?いや、悪口を言われた気がしたので連絡してみただけなのじゃが

 と言うか、孫バカ爺言うなクソ坊主が、ほんと止めて・・・

 只でさえ城内で噂されておる位なのに・・』


カチン・・


「じゃあ掛けてくんなクソ爺!!」


ガチャ・・・


「あ゛!!??」


そう言えば、あの爺さん王様だった。ヤベェ、

後で極刑とかも有るかもな。どうしよ・・・


『良いから聞かんか馬鹿者!時にお主らの言ういべんととは何ぞや?』

「口調を定めろ孫バカ爺、運営の方から送られてきたメッセージに

 出てる。1週間以内に緊急で招集が掛かるってな」


運営に関しては、ある程度の理解を示す割にこう言った知識を

ほぼ持っていないのに違和感は感じるものの、特段隠すべき物でも無いので

一応最初から説明してみた。


『だから辞めい・・・しかし成程、それでは私達も準備をせねばのう』


しみじみと言うか、興奮をかみ殺したような感じの爺は放って置いて、

適当に通信を切・・・


『だから勝手に切るな、情報料代わりじゃ

 今回の件が終わったら城に来い。贈り物をやろう』

「お断りさせていただきます」

『なに、遠慮「全身全霊でお断りさせていただきます」・・儂に

 何か恨みでも有るんかのう。この坊主は』

「大体、人の事をクソ坊主だ坊主だ呼ぶ奴の所に行きたい訳ねえだろ

 常識的に考えろ孫バカ爺」


こうして、数十分に渡る死闘(責任の擦り付け合い的な)の最中


『どおしたのおじいさま?』


あの糞爺とは違う、可愛らしい女の子の声が響いた。


『これ、〈アビゲイル〉仕事中は入ってはイカンと

 いつも言っておるじゃろう?』

「ちょっと待て、爺この野郎、孫‥はいるとして

 そこに居んのか?」

『いや?アビゲイルは儂の娘じゃよ。乳母と一緒に居る内に

 その恋人を父と呼ぶ様になってしまってな。

 あのバカップルをどうしてくれようかと模索・・・ゲフンゲフン

 あー、何処まで話したかのう?』

「・・・・ハァ」

『その駄目な人に掛ける様な溜息を辞めんか!』


こうして押し問答は続き、何だかんだで娘の顔を見たくなった俺が

クエスト終了後に城まで行くことになった。

王様(アイザック)の地味にすごい所、ほぼ全ての国民と知り合いであり

特に子供に関しては本当にほぼ全員を記憶している。


いやー、出すの忘れましたが、このゲームでNPCが死ぬと

プレイヤーで言う所のキャラロストが強制で行われます。

つまり、厳密な意味で死亡します。

だからこそ影満が全力でお願いしている訳でも有るのですが・・・

説明書にも書かれてはいるのだけど、誰も見ない上に

どうせ生き返るとか本気で思ってる馬鹿も多いんで、

GMが強制労働させられている状況です

(キャラデリート+2度目はログイン完全不可、

 ただし特定嗜好のプレイヤー専用のサーバーを用意って感じですね)

(悪質でない場合と、襲われた場合はGMは動かず、プレイヤー同士でも

 ハラスメント案件にならなければ先ず動かない前提です)


ちなみに、結界の効果が消える時間は2日間程で、それまでは

LV10~LV150までの全モンスターが侵入できません。


最後に、弥勒家への風評被害ェ・・・(基本自業自得なんやけどね)

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