表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/86

11.騎士とアセットの店

書きたいこといっぱい有ったけどカットした(まだまだ先は長い・・・)


次々回かその次辺りににエリアボス戦をやりますので、装備品の購入なんかをします。

「良し、目標達成!」

「はい、ハァあり、ハァがとうございました」

「そろそろエリアボスにも勝てるかナー?」

「まあ、善戦は出来そうだよね」


 あれから2日、期日も迫り、焦りを覚えていた頃、ミツル君達を含めた

 全員がLV.11を突破し、エリアボスに挑む準備が出来た。


「後は装備位か、買うとこでお勧めとか誰か知ってる?」

「ギルドの隣に在るお店で買ってましたけど、今の装備を

 揃えるならちょっと品不足かもしれません」

「攻略サイトでは大きい店推奨、個人店は時々ハズレ掴まされるから注意だって」

「大きい店ねえ、品質は一定だけど、値段にしては割合高いって話されたから

 出来れば信用できる個人店が良いんだが、しょうがないか」


 師匠曰く、こう言うものは日々の積み重ねらしいので、紹介

 してくれるようなコネクションを築けなかった俺達が悪い。

 諦めて装備買いに行k────


「私良い店知ってます!!」

「お、復活した」


 クジにレベル抜かれて死にかけてたのに、良く再起動出来たなおまえさん。


「じゃあマキちゃんお勧めの所にいこうカ」

「まっかせてください!」

「こいつのオススメとか、かなり嫌な予感しかしないんだが」

「まあまあ、行って見てからのお楽しみだって」


 ・・・・都市:郊外・エジルの店の近く



 妙に錆びれた家々が続く地区、さびが目立ち、

 木造の家が、経年による酸化によって変色した塗料と相まって錆びた

 トタンの家を思わせる廃家感を演出している。

 その廃墟街の更に端、打ち捨てられた家々の中、その店の看板だけが

 異様なまでに磨かれ、軒先に吊るされていた。


「えー、此処を右で次をまた右、最後に50m程直進して左を見ると」

「今までで1番のボロ屋が目に映ってるな。と言うか前待ち合わせに

 来た所だ。営業してたのか」  


 補修した跡が見えるが、どう見ても素人、継ぎ接ぎ度合は

 先程までとも比較にならず、唯一磨かれた看板の文字は

 何故か黒く塗りつぶされている。


「此処が武器屋兼よろず屋の、ミリアの店って所みたい。主人に

 買い物に来たと言えば普通に通してくれますけど失礼をしたら

 物理的にぶっ飛ばしますのでそこんとこよろしくです。だって」


 むっちゃ気に入ってるなそれ。


「本人が一番危険人物な点以外は好感の持てるセリフだな。マジで」

「まあ、取り敢えずノックするよ」


 コンコン・・・


「・・・・居ないのかな?」


 ・・・ガチャ


「はい、新聞の勧誘ならお断りです・・どちら様でしょうか」


 出て来たのは、熊の耳と尻尾を持つ茶髪の

 少女だった。成程、あの野郎後で問いただしてやる。


「えーっと、買い物に来たんだけど、店番中かな?」

「?この場所に住んでるのは私だけですけど」


 首を傾げながら答える少女繰り出される、愛くるしい容姿と

 微かに動く耳から、数名が破顔した。お前らさぁ・・・。


「えー、ミリアの店って知ってるかな、この辺に在るみたいなんだけど」

「近くにお店は有りますけど、そんな名前の

 お店は無かったはずです。うちも違います」


 ミリアの、と言う言葉に不快感を露にした少女は、少々辛辣と言うか

 刺々しい口調で怒る。


「不快にさせてしまったならごめんなさい。そっかー」


 おそらくこの店で間違いはないだろう。が、気に障ってしまったなら

 仕方がない。出直して─────


 キイィ


「いらっしゃいませ。・・・合ってはいます、〈アセットのよろず屋〉ですけど」

「ありがとウ!それではお言葉に甘えテ、はいるヨ皆」


 バツが悪い様に言う少女の事を察してか、アンネが手招きしながら

 早く入るように促し、軽くポンポン、と頭に手を置いた。ううむ、

 気遣えるんじゃないか。あんな性格しといて。


 ・・・・・



「これは・・・・」


 並べられている物を1言で語るなら、1級品だと分か、るだろう。

 その空間に居るだけで圧迫感を覚える程の威圧と言うか、

 力を、知識が有る訳でも無い俺達ですら感じていた。


「装備の購入ですかね?」

「予算は3000Tで、出来れば装備一式が欲しいんだが、

 見繕ってもらう事は出来ますか?」


 恐らく足りるだろう。金額的にはもう少し手が出ても問題ないが、

 取り敢えずの装備としてはまあ及第点になる筈だ。


[買い物の例・普通の店(大きい所)で3000Tの買い物と言えば、

 ブロードソード1本と皮靴一つないし皮鎧とナイフ1本。

 提示額としてはまあまあ低い。武器無しなら初心者前提としては普通]


「その金額ですと、ちょっと待っててくださいね」

「はーい・・・ってお前等!?」


 そう言って、彼女は店の奥に入って行く。奥でガシャガシャと

 物音がするのは、多分引っ込めておいた初心者用の装備を

 取り出しているからだろう。何気なく目線を店内へ移すと、

 既に目移りした連中が色々触っていたので止めに入る事になった。


 ・・・・



「ふえぇ~」

「安いネー」


 待っている間、どうせだから商品を見て回る事にしたのだが

 異常に安かった。通常の店で売っている物と比べて

 平均70%程の金額で売られており、最も安い物では

 半額以下だった。これは個人店見付けろって言うな・・。


「にしても、広くね?」


 外観的には3つの家が連なった場所だったため、屋根伝いに

 区切るタイプの店だと思っていたが、明らかに100㎡を

 1部屋で(・・・・)超えている。


「物理的に不可能なら魔法的に拡大すれば良いだけですよ?」


 ビクッ・・・


「なんだ、もう戻ったのか」

「空間魔法で面積を3倍に広げてますから広いです。それと、

 その反応はあまり宜しくないと思います。もう、と言うのは特に」


 あー、すまん、気付いたら口を吐いて出てた。普通に足音無かったから

 びっくりしただけだったんだが・・・っておい、何だその目?


「コー?」

「レンクン?」

「はいごめんなさい。装備を見せて欲しいです」


 こう言うのは速攻謝れば最低限の傷で済むのだ。何で煽ったのかは

 後で聞くとしよう。・・・真面目に何でお前らそんな楽しそうな目で見てた?


「口が過ぎました、これが皆さんにお出しできる装備です。手に

 取り易いものと、少しご予算をオーバーするのですが、お店からの

 おすすめを並べるので、ご参考にして下さい」


 手元の装備に加え、腰につけた鞄から装備を取出し、

 会計台の上に1つづつ広げて行く。取り敢えずこれ位かな?

 と言った時には、10数の鎧が並んでいた。


「装備説明をしますね、まずは・・・」


 ・・・



「良いんじゃないかな、ちゃんとした装備だし、予算の範囲内でしょ。

 僕はコレ、あと、出来れば状態異常系耐性強化のアクセサリーって

 あるかな。出来れば予算は24000以内で」

「店頭に並べてあるものは耐性強化系と身体能力強化系が主ですので、

 ご予算内の物を探してみるのが良いと思います。無効系は奥に

 保管しているので、必要な時は声を掛けてください。最低額30000~ですが」


 見た目が世紀末な装備品を見て目を細めたクジだったが、軽装備の一種で

 それより酷い見た目の物を見て、納得した様に頷いた。性能系に関しては

 申し分ないを通り越してオーバースペックな気がする。何この値段、

 バグってない?


「そうだネー、ゴツイ装備は望むところだし、良いんじゃないかナ」


 お前の恰好のどこにゴツイ要素が有るんだ?と、思わなくも無かったが

 口に出すと色々有りそうだから止めとこ・・。とにかく、

 重装備を必要とするアンネは即決でフルプレートメイルを購入、

 他は皮鎧を基本としてナイフや必需品の購入を終えた。

 俺買い物長いのかな、他1分以内に終わってるんだけど・・。


「それと、貴方のソレ、多分ゴブリンと獣系モンスターですよね?」

「あ、ああ、そうけど」


 自前で適当に作ったクリスタルホルダを見てそう言ったミリアは、

 店の奥に入って行くと、こっちに来いと手招きする。


「その子達用の装備も用意しましたので、買うかは別として見て下さい」


 ミリアことミッシェル・エリル・アセットは、装備をとにかく

 分かり易く説明してくれた。結果、ミツル君は軽業師らしく弓と軽装備を

 アンネはタンク職(アンネの場合は〈騎士見習い(キャロウ・ナイト)〉)用の基本装備の上位版を

(騎士等の攻撃を受け、守る系の職業には装備重量に補正が掛かるそうだ)

 俺はある程度の攻撃に耐えられる用にローブの下に皮装備を、

 クジは動きを阻害しない程度の軽装備と、ステータス上昇の指輪

(指輪の装備レベルは最低17なので、俺達には装備する事すら出来ない)

 をそれぞれ用意していた。


「値段は各2500Tで、騎士の人のは2800Tです。

 買うなら言ってください、換装は出来ますよね?」

「うん大丈夫だヨ!」

「採寸が必要であればまたお呼びください。それでは」


 そう言って、また店の奥に行こうとした時・・・


「お待たせしましたー!ミリアちゃーん、遊びに来たよー」


 マキリスが入り込み、ミリアへ抱き付こうと飛び込み選手の様な

 ポーズで体当りす・・・


 ベチャ・・・


「おおう・・・」


 ミリアへ抱き付こうと飛んだ瞬間、俺の陰にミリアを忍ばせマキリスの

 顔へ靴の裏を向けた。結果、ドンピシャで命中し鼻を押さえて悶える

 マキリス(アホ)が目の前に居た。何考えてんだこいつ!


「お前が率先して不祥事起こそうとしてんじゃねえ!!」

「かっちゃん、抑えて抑えて」


 少々頭に血が上っているのか、考えが1つの事に集中し周りの声が

 くぐもって聞こえる。嗚呼、懐かしい感覚だ。同時に嫌な感情が

 一気に噴き出す。


「それ以前になあ、子供を襲おうとしてんじゃねえよ!」


 思い出したくない感覚、呼び起こしたくない感情、起伏しない筈の

 心臓がバクバクと脈打つ。・・・何なんだこの感覚!?


「・・・別に良いですよ、特に迷惑してる訳でも無いですし」

「そ、それにですねー、彼女強いんであの程度のスキンシップ

 ではビクともしないですよ?」

「そういう話じゃねえだろ、子供に対する反応じゃねえって言ってんだ!」


 自分が何を話しているかが明瞭になる度に肉体が、頭が、胸の真ん中が

 熱くなっていた。どうしてかは終ぞ分からなかったが。


「それは・・・すみません・・・」


 こうして、気付いた時には口が止まらず、説教(憂さ晴らし)を始めていた。


 ・・・・10分後



「何でだ?こんなに感情的になる事なんざここ10年は無かったぞ?」


 言いたいことを終えたレン(克己)は自己嫌悪感に苛まれていた。

 衝動はミリアに手を握られた事で一気に収束を見せた。実際問題、

 俺自身もなぜあんなに怒っていたのか分からない事が、よりマキリスに

 対して、自分に対しての負い目になっていた。


「気にしなくて良いですから・・ね?」


 優しい声を掛けないでくれ、色々惨めだ。卑屈になる俺を可能な限り

 傷つけないように励ますミツル君の声が逆に辛さを底上げしていた。


「人間、あんなに感情的になるもんなんだネ」

「・・・・・・」


 プシュー・・・


 今までの反応(行為)を思い出して真っ青になった後、本来の反応を

 思い出し、ひたすらに高熱を発しているマキリスは、変なテンションに

 成って脳がフリーズしていた。馬鹿野郎が、と思ってしまうのは仕方ない

 だろう。最初から鑑みて行動しない方が悪い。50歩100歩なのは

 置いといて。


「・・ありがとうございます」


 マキリスを見て、自分の行動がどんな物だったかを再確認していた

 俺の耳に、たどたどしく声が掛けられた。視線を向けるとミリアが

 顔をいろんな方向に向けながら頭を下げている状況が目に映る。


「・・・何がだ?」


 本当に意味が分かっていなかった。明らかにこっち側の馬鹿が暴走して、

 俺自身も感情的になってしまった。この所為で店に居た客が逃げる様に

 立ち去って行ったのが見えた程だ。元々の量が数人以下とかそんな事は

 問題にならない。


「いえ、あまり守られる事が少なかったと言いますか、ほぼなかったので

 なんて言えばいいでしょう・・とにかく、ありがとうです!」


 あたふたと手を振るミリアの表情はどんな反応が返って来るかと

 不安気でもあり、同時にどんな反応をして良いかを測りかねている様子だ。

 そんな微笑ましい状況は置いといて、この情緒不安定な連中が回復して

 買い物をほぼ終えるまでにかかった時間は、何だかんだで20分以上の

 時を要した。特にマキリスの復帰が最も遅かったのは言うまでも有るまい。

と言う事で、情緒不安定な方々でした。


マキリスこと翠の場合はβ版の傷をいやす為に変なテンションに成ってましたが

冷静に考える場を|レン(克己)が引き出したせいであんな感じになりました。


ミリアは・・・普通の11歳の女の子です

両親が前の戦争(6年前)で死んでいるので

1人で店を切り盛りしてます。或る理由で冷やかしが多いですが

1部のプレイヤー(マキリスを含む)からは絶大な人気を誇っております


レンこと克己の場合は、ちょっとした理由は有るんですけど

終わった事なんで、気にしなくて大丈夫です

(絶対出てきません)

ただ、克己を含む主要キャラクターには、1つだけ譲れない物が有ります

久時とアンネ(本名未登場)の場合は矜持の分類で

翠と克己、ミツル(本名未登場)の場合はトラウマの方に分類されます。


何処にスイッチが有るか、探してみてください

(久時と克己以外出てない上に分かり易いけど)


た、単純計算すら出来て無かったのぜ(そして、今更気づいたのぜ・・・

(出来ないなら最初から電卓使いましょう(阿呆との約束だぞ(←やっちゃった人感)))))

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ