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096⚫️休憩 & 097⚫️狭い部屋なのに
096⚫️休憩
ただいま、休憩中です。
しばしのあいだ、静かに喪に服します。
心が追いつくまで、ほんの少しだけ立ち止まります。
物語の歯車が静かに回り出すその時まで。
097⚫️狭い部屋なのに
ロイが黙って肩に手を置いてくれた。
ジンが、痛みを分かち合うように悲しげに微笑んでいる。
ソレイユが私の両手を温かく包み込み
ココアが背中から、やさしく抱きしめてくれる。
ヴァルターが琥珀色の酒が入ったグラスを目の前に置き
ウィルフレッダが一輪の花を机に飾る。
その横でアキラが腕を組み、傍らにエイミーが佇んでいる。
新三郎はマナと共に、ただ静謐な眼差しを私にむける
マリカは空を見上げ、こぼれそうな涙を必死に堪えている。
ああ、この狭いわたしの部屋の中に
今、どれほどの慈愛が満ちていることか。
再びペンをとり、世界線を越える旅に出ることが
今の自分にできるのだろうか。
その答えは見えぬまま、夜が更けていく。
義母の葬送は、明日である。




