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072●それ、本当はキケン!
「それ、なあに? きれいね。」
「うん。でも触れると、ちょっと危ないよ。」
「あなたがそう言うなら、気をつけないとね。触ると、どうなるの?」
「いや、毒があるとかじゃない。落とすと厄介なんだ。」
「こんな小指の先ほどのものが?どうして?」
「見た目よりずっと重いんだ。持ってみる?」
ココアはそっと両手を差し出した。
その瞬間、瞳が丸くなる。
「うわっ。ほんと・・・重い!でも触り心地はいいな。赤ちゃんの肌みたい。」
「気をつけて。お腹の子のためにも、無理はだめだよ。それに、落としたら床が抜けかねないから。」
「は〜い。元のところに置くね・・・っと。あ、そういえば高見さんとゴンタくんところも、もうすぐ子どもが生まれるって。」
「それはめでたいね。同じ学年になるよね。」
ココアはふふっと笑い、ジンも静かに微笑む。
窓から差し込む陽光が、二人の影をやわらかく重ねていた。
危険物がそこにあっても、ふたりの日常は揺らがず、静かで温かかった。




