表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/81

061●涙?わたし、どうしたのよ?!!

パパーン! パン、パン、パーン!

乾いた発砲音が重なり、土煙が上がる。

スクラップ・ジャンクションの連中だ!一斉射撃してきやがった!

こんなのありか?!

このあいだ、アイアン・クリークの略奪団を追い払ったばかりなんだぞ!

なんでうちに、こんな大勢で押し寄せてくるんだ?!

戦えるのは、やっと10名。

向こうは100人をくだらない!

降伏?いや、なぶり殺しにされるか、奴隷として売り飛ばされるのがオチだ。

水も、食料も、根こそぎもっていかれる!!

逃げる?だめだ、子どもたちや老人を連れては砂漠で逃げ切れん!死ぬだけだ!

くっ!!こっちがリロードしている間に、塀までこられるぞ!


「邪魔だ、退け。」

後ろから低い声。ブリッツ!

あんた、何だ、その長いのは?!

拳銃の化け物か?鉄の塊じゃないか! 

そんな重そうなもん、取り回しがきかないぞ!撃つのか?!

えっ、あれ?見かけによらない軽快な連続発射音!

なに?どんだけ撃つのよ?! 

止まらない! ってことは、それって、オートマチックだろ?

すぐに動作不良を起こすって!

排莢口に砂が入ってジャムるはず・・・!

・・・詰まらない?嘘でしょ、もう!わかんない!!!


敵の前列が、見えない鎌で刈り取られたように、なぎ倒されていく。

音が止む。ほら、いくらなんでも、弾切れじゃないの!

何よ、その曲がったもんは? 

馬鹿でかい弾倉?交換が一瞬で終わった?!なんて手際なの!

再び発砲!小気味よく響く発射音!

敵が悲鳴を上げる暇もなく、砂煙の中に沈んでいく。

いったい、どうなってんのよ?!


砂塵が晴れたとき、立っている敵は一人もいなかった。

すべてのガンファイターが、自分の拳銃を握ったまま呆然と見つめる。

ブリッツが、たった一人で100人を制圧したのだ。

銃身から立ち上る白い煙。

彼は無造作にその'鉄の塊’を肩に担ぐ。

キャサリンはポカンと立ち尽くし、気づけば涙が頬を伝っていた。

助かった、という安堵なのか。

それとも、人の身にあまる’破壊神’を目の当たりにした恐怖なのか。

自分でもわからなかった。

ただ、今度も体の芯が、痺れるように熱く疼いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ