前へ目次 次へ 5/81 004●グレッグの幻は 「で、グレッグは何を見たの?」 「惑星ゼルダンの幻は、脅威やったよなあ。わし、ルナにフラれるん、見てたんや。」 「えっ~!そんなはず、ないじゃないの!」 「ありがと。そやけど、リアルやった。」 「わたしのこと、信じてくれたんだ。」 「信じてたけど、あの時な、もし、ルナが幸せになるんやったら、それもしゃーない、と腹をくくったんや。そしたら、幻影はどこかに行ってもうた。」 休憩時間は間もなく終わる。 見つめあうふたりは、穏やかに笑った。