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仕事が続かない問題

桂子がとうとう仕事を辞めた。

まったく、どうしてこの女はこうも辛抱がないのだろう。理由を聞いても、返ってきた答えは要領を得ない。



「昭夫さん、本当にごめんなさい。私にもうまく説明できないのよ。だけどもう取り返しがつかないの。これ以上は続けられないのよ」



「……???」



「ふふ……そうよね。それじゃ何が何だかわからないわよね。とにかく昭夫さん、また仕事は探すわ。今度こそ、体を動かす普通のアルバイトにするつもりだから」



理由がはっきりしないのは些か腑に落ちないが、どうせ明確になったところで、またどうでもいいような些細なきっかけなのだろう。


桂子は人間関係をうまく築くことに昔から苦手意識を持っていて、未だに克服できず苦しんでいるようだが、こちらから見れば何とも歯がゆく、情けない限りだ。



「桂子、仕事というのは一人でやるものじゃないんだぞ。そんなことまで今更説明させないでくれ。そりゃあ、合う奴もいれば合わない奴もいる。何か気に入らないことがあっても受け流せ。いちいち気にしていたらキリがないぞ」



「わかっているわよ、昭夫さん。それは重々わかっているのだけど……今度の場合はどうしようもないの。辞めて、一から出直したいのよ」



まただ。確か前の仕事を辞めた時も、似たようなことを言っていた。まるで進歩がない。


結局また同じことの繰り返しなのか――もう、ほとほと呆れて言葉も出ない。



「昭夫さん、お願いがあるの。今度の通院、一緒に付いて来てくれないかしら」



「通院?」



「ええ。先生にお薬のことを相談したいの。昭夫さんから見た私の様子を話してもらえると助かるのだけれど」



なるほど、それは名案だ。


桂子のこの『仕事を投げ出す癖』について、専門家の意見を仰ぐとしよう。






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