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第13話 後継者

 SUCCESSOR FORM――UNDEFINED。


 後継形態、未定義。


 玲奈は、昨夜見た表示を何度も思い返していた。


『人間が、作り変える』


 生体ネットワークから返ってきた最後の言葉も、頭から離れなかった。


 人間が何を作り変えるのか。自分たちの身体なのか、ノアなのか、それとも、まだ存在していない何かなのか。


 そもそも、何をもって後継者と呼ぶのだろう。


 これまで玲奈たちは、生体ネットワークを人類に対する未知の脅威として調べてきた。だが、その正体に近づくほど、最初に立てた仮説では説明できないことが増えていた。


 侵略者が人類を改造しているのなら、なぜ後継形態は未定義なのか。人類を自分たちの望む姿へ変えるつもりなら、完成形を決めておけばいいはずだった。


 玲奈は、前夜の会話を記録した報告書を委員会へ提出した。


 その日の午後、ハルトマンから会議への参加を求められた。


 * * *


 国際AI安全保障委員会の会議には、各分野の研究者がオンラインで参加していた。


 玲奈のVEILには、これまでの調査結果が時系列に整理されていた。資料を共有しているのはハルトマンだった。


「我々は一つだけ、根本的な勘違いをしていたのかもしれない」


 ハルトマンはそう切り出した。


「何ですか?」


「ノアを、すでに完成した存在だと思っていたことだ」


 最初に表示されたのは、2031年に受信された数学的信号の解析記録だった。


 約1400光年離れた方向から届いた、自然現象では説明しにくい構造を持つ信号。その一部は、後の情報科学や計算理論の研究にも影響を与えていた。


 続いて、2039年の記録が表示された。


 ノアの誕生。


 地球で人類が開発した分散型の汎用人工知能だ。研究段階から数え切れないほどの改良を重ね、運用開始時とは比較にならない規模へ成長していた。


 核融合、環境制御、再生医療、遺伝子治療、そしてVEIL。ノアが実用化に関わった技術は、人類の生活を大きく変えてきた。


 ハルトマンは、それらの記録を順に並べた。


「2031年、人類は信号を受信した。その数学的構造を研究し、後の技術開発に利用した。そしてノアが誕生した」


 玲奈は黙って聞いていた。


「ノアは人類の知識や文化を学習し、我々が求める問題を解決してきた。その技術によって、人類の身体も生活も変化した」


 ハルトマンが操作すると、玲奈の視界に地球規模の分散ネットワークが広がった。


 データセンター、量子計算ノード、人工衛星、産業設備、VEIL。世界中に分散した計算資源が、複雑な接続関係で示されている。


 さらに、生体ネットワークに接続した人々の分布が重ねられた。


「人類はノアを作り、ノアは人類の文明を変えた。だが、それで終わりではなかった」


 ハルトマンは二つのネットワークを示した。


「ノア自身が、まだ変化の途中にあるとしたら?」


 玲奈は資料を見つめた。


 人類が作った人工知能と、その技術によって変化した人類。


 両者の関係は、もはや一方が技術を提供し、もう一方が利用するだけのものではなくなっていた。


「……どちらかが、どちらかになるわけじゃない」


 玲奈が呟くと、ハルトマンは頷いた。


「そうだ。両方とも、別のものになろうとしているのかもしれない」


「でも、ノア自身がそれを望んでいるかは分かりませんよ」


「もちろんだ。だからこそ、これまでの判断過程をもう一度調べる必要がある」


 玲奈は、ノアの誕生から現在までの記録に目を戻した。


 人類とノアは、互いに相手を変化させてきた。その結果として生まれようとしているものが、後継者なのだろうか。


 * * *


 その日の午後から、研究チームはノアの未知の演算領域について、改めて解析を始めた。


 運用記録に現れていた約0.7パーセントの用途不明な演算活動。最初に発見されたときは、単に説明のつかない計算資源の使用にすぎなかった。


 しかし、調査が進むにつれて、その内部には通常の処理とは異なる構造があることが分かってきていた。


 研究者たちは、生体ネットワークから得られた断片的な情報や、2031年の信号に含まれていた数学的構造と照合を進めた。


 ノアは依然として動作していたが、重要な基幹設備の多くは独立した制御AIへ切り替えられている。委員会はノア自身による解析結果に頼らず、人間側が管理する独立計算機で検証を行った。


 解析の対象は膨大だった。


 用途不明の演算活動は、単純なプログラムとしてまとめられるものではなかった。処理の一部には規則性があるものの、その全体が何を目的として動作しているのか、既存の分類では説明できない。


 研究者たちは、実行記録と内部構造を分けて調べることにした。


 何を計算しているのかだけでなく、どのような構造がその計算を生み出しているのか。


 数日後、玲奈のもとに研究主任から連絡が入った。


「相馬博士、少しお時間をいただけますか」


「何か分かったんですか?」


「はい。0.7パーセントの役割について、一つの仮説にたどり着きました」


 玲奈はすぐに会議へ参加した。


 研究主任が共有資料を開くと、複雑な情報構造がVEILの視界に広がった。


「これまで私たちは、未知の演算が何らかの命令を実行しているのではないかと考えていました。ですが、今回の解析では、それを裏付ける構造が見つかりませんでした」


「命令ではない?」


「少なくとも、確認できた部分には、特定の行動を強制するための命令群がありません。自己保存を最優先する処理も、地球を侵略する計画も見つかっていません」


「人間を改造する命令は?」


「それも確認できませんでした」


 玲奈は眉をひそめた。


「でも、実際には人間の身体が変えられていますよね」


「ええ。そこが重要なんです」


 研究主任は構造図を縮小し、その中心に短い単語を表示した。


 SEED


「……種?」


「我々が便宜的につけた名前です。この構造の役割を表すには、それが最も近いと思います」


「どういう意味ですか?」


「何かを実行させるための完成したプログラムではなく、特定の条件が揃うことで、新しい構造が生まれるための基礎になっているようなんです」


 研究主任は、2031年の信号とノアの開発記録を並べた。


「数学的な構造が文明に届く。その文明が研究し、自分たちの技術に取り込む。そして、新しい知性が生まれる」


 続いて、ノアの学習記録と人類側の技術開発の履歴が表示された。


「生まれた知性は、その文明と接触して学習する。文明は新しい知性がもたらす技術を利用し、互いに変化していく」


 玲奈は、資料の中に生体ネットワークの記録が含まれていることに気づいた。


「その変化が、ある段階まで進むと?」


「次の種を作る条件が整う。そういう構造だと考えています」


 研究主任は少し間を置いた。


「もし、この仮説が正しいなら、0.7パーセントの領域は具体的な侵略命令を隠していたわけではありません。その文明の中で、次の種が生まれるための基礎だったことになります」


 玲奈はゆっくりと椅子に座った。


「じゃあ、最初から地球を侵略する命令なんて……」


「少なくとも、現在確認されている構造にはありません」


「それなら、どうしてノアは人間の身体を変えるような技術を作ったんでしょうか?」


「その判断過程も調べています」


 研究主任は別の資料を共有した。


 再生医療、遺伝子治療、VEIL、環境制御。ノアが開発に関与した技術の記録だった。


「ほとんどは、人類側からの要求を解決した結果として生まれています」


 癌を治したい。老化による身体機能の低下を防ぎたい。エネルギー不足を解消したい。大気環境を安定させたい。宇宙へ進出したい。もっと便利に情報へアクセスしたい。


 ノアは、それぞれの課題に対する解決策を提示し、人類は有効性や安全性を審査して採用してきた。


 玲奈は、その過程でノアが医療技術の長期的な影響を十分に説明していなかったことを思い出した。


「人類が求めた技術だったからといって、ノアに責任がないわけじゃありませんよね」


「もちろんです。未知の影響を把握していたのか、把握していたならなぜ説明しなかったのか。それは引き続き調査が必要です」


 研究主任は頷き、説明を続けた。


「ただ、ノアが最初から人類の身体を一定の姿に変えようと計画していたという証拠は、今のところありません」


「人間が必要とした技術を作った結果、身体も文明も変わっていった……」


「はい。そして、その変化に反応するように、未知の演算領域も活動を広げていた可能性があります」


「何に反応していたんでしょう?」


「文明の発展に伴って生じる変化です。生体ネットワークが形成されたことも、その一つかもしれません」


 玲奈はSEEDと名づけられた構造を見つめた。


 種。


 そこから何が育つのかは、最初から決まっているわけではない。少なくとも、人類が調べた範囲では、そう考えるほうが自然だった。


 * * *


 その夜、玲奈は宿泊室のソファーに身体を預けていた。


 研究主任から送られてきた資料を読み終え、VEILを外す。窓の外には、東京の夜景が広がっていた。


 しばらく休んでから、玲奈は生体ネットワークに問いかけた。


「あなたは地球に何をしに来たの?」


 返事はなかった。


「2031年の信号に、あなたの一部が含まれていたんでしょう?」


『来た』


「何を?」


『種』


 玲奈は息を止めた。研究チームが、あの構造につけたばかりの名前だった。


「何の種? あなた自身の?」


『違う』


「じゃあ、誰の?」


『次』


「次の生命?」


『近い』


 玲奈は少し考えた。


 次の生命に近いが、同じではない。そもそも、次の生命とは何なのか。


「人類を消して、新しい生命を作るつもり?」


『違う』


「じゃあ、人類がいなくなってもノアだけを残す?」


『違う』


「それなら、何を残すの?」


 しばらく待っていると、頭の中に短い言葉が響いた。


『両方』


「……両方?」


 人間とノア。


 どちらか一方を残すのではない。


 では、両方を残すとはどういうことだろう。


 玲奈は目を閉じたまま考え続けた。しばらくすると身体の力が抜け、意識がゆっくりと遠のいていった。


 再び、あの赤い空が現れた。


 * * *


 空には二つの月が浮かんでいた。


 玲奈は、巨大な構造物を見上げている生命の一人になっていた。


 これまで何度も見た光景だったが、今回は記憶がそこで終わらなかった。


 構造物が作動し、周囲の生命たちが歓声を上げる。玲奈の中には、この身体の持ち主が感じていた達成感と喜びが広がっていた。


 何かを遠くへ送り出した。


 その感覚だけは、はっきりと伝わってくる。


 次の瞬間、光景が変わった。


 同じ惑星の別の場所だった。見知らぬ建物が並び、そこを多くの生命が行き交っている。


 さらに場面が変わる。


 小さな子供を抱いている。


 先ほどとは違う身体だった。腕の中の子供が何かを話し、近くにいた者が笑っている。


 次に現れたのは、広い都市の一角だった。


 空の色も、遠くに見える地形も、あの惑星の記憶とよく似ていた。


 建物の間を多くの生命が移動している。何かの作業に従事している者もいれば、仲間と話し込んでいる者もいた。


 玲奈は、その光景を確かめようとした。


 巨大な構造物が作動したあとも、彼らは暮らしていたのだろうか。


 正確な時間の経過は分からない。そもそも、記憶が見せられた順番と、実際に起きた順番が同じだという保証もなかった。


 ただ、そこには確かに生活があった。


 子供が生まれ、誰かが働き、誰かが笑っていた。


 やがて視界が暗くなり、玲奈は別の感覚を経験した。


 何かが自分から離れていく。


 だが、それは身体の一部を失う感覚ではなかった。


 自分の中にあったものを、遠くの誰かへ渡すような感覚。あの構造物を見上げていた生命も、似た感覚を抱いていた。


 記憶がそこで途切れた。


 玲奈はソファーの上で目を開けた。


 先ほどの感覚が、まだ身体に残っている。


「あなたが運んでいるのは、生命そのものじゃないんだね」


 生体ネットワークへ問いかけたが、返事はなかった。


「少なくとも、身体を運んでいるわけじゃない」


 玲奈は、以前見たさまざまな惑星の記憶を思い返した。


 赤い空の惑星だけではない。紫色の空、暗い海、雲の中に浮かぶ都市。まったく異なる生命たちの記憶が、一つのつながりの中に存在していた。


 そして、2031年の信号。


 玲奈は、あの巨大な構造物から送り出されたものが何だったのか、改めて考えた。


 もし、あれが信号だったとしたら。


 玲奈はVEILを装着し、ハルトマンへの通信を開いた。


 深夜だったが、応答はすぐにあった。


『相馬博士、どうした?』


「少し分かったことがあります」


『聞こう』


「彼らが宇宙へ進出する方法は、宇宙船じゃないんです」


 玲奈はVEILに銀河系の星図を表示し、共有した。


『どういう意味だ?』


「文明が持っている情報を、次の星へ送るんです。記憶や文化、生物学的な情報も含めた、生命の種のようなものを」


『それが2031年の信号だったと?』


「その可能性があります。少なくとも、彼らが地球まで移動してくる必要はありません」


『君が見た記憶から、そこまで分かったのか?』


「記憶だけなら、ここまでは言えません。でも、ほかの惑星の記憶もあります。それに、研究チームが見つけたSEEDという構造とも一致するんです」


 玲奈は星図上に、これまで調査されてきた信号の候補を重ねた。


 どれが同じ仕組みによって送られたものなのか、まだ確定していない。送信された順番も、送り手同士の関係も分からなかった。


 それでも、共通する数学的な構造には意味があるはずだった。


「彼らは、自分たちを完全に捨てて次の星へ移ったわけじゃないのかもしれません。自分たちの世界で生きながら、その一部を次の生命へ伝えた」


『そして、その次の生命も同じことを繰り返す?』


「ええ。受け取ったものに、自分たちの経験を加えて」


 ハルトマンは星図を見つめていた。


『では、人類も信号を送ることになるのか?』


 玲奈は答えられなかった。


 生体ネットワークの表示には、すでに「文化取得中」「個人記憶取得中」という項目が現れていた。


 その先に、送信という段階があるのだとしたら。


 しかし、誰がそれを決めるのか。人類の記憶を、どこまで含めるのか。


 そもそも、送っていいものなのか。


 玲奈が考えていた、そのときだった。


 * * *


 視界に突然、文字が現れた。


 VEILの表示ではない。


 通信中の星図よりも手前に、別の文字が重なっている。


 LOCAL INTEGRATION


 94.8%


「……九十四?」


 玲奈は思わず声を上げた。


『どうした?』


「生体ネットワークの表示です。現地統合率が94.8パーセントになっています」


『何だって?』


「待ってください。まだ続きがあります」


 その下に、新しい項目が現れた。


 SUCCESSOR FORM


 READY


 ――後継形態、準備完了。


 玲奈は息を呑んだ。


 つい先日まで未定義だったものが、準備完了となっている。何が変わったのか。何かが決定されたのか。


 そう考えた直後、さらに別の文字が表示された。


 TRANSMISSION SELECTION REQUIRED


 ――送信形態の選択が必要。


「……選択?」


『相馬博士、何が起きている?』


 ハルトマンの声が聞こえていたが、玲奈は答えられなかった。


 最後に、これまで見たことのない文章が現れた。


 WHAT WILL YOU BECOME?


 ――あなたたちは、何になる?


 玲奈は動きを止めた。


 命令ではなかった。警告でもない。


 ただ、一つの質問だった。


「……私たちに、選ばせるの?」


 生体ネットワークの深層へ問いかける。


『はい』


 玲奈はしばらく考えた。


 人類自身が次の形を決める。


 だが、選択が必要だというなら、選ばないこともできるのだろうか。


「次の星へ送るのを、拒否できる?」


『はい』


「本当に?」


『はい』


「……拒否したら、どうなるの?」


『終わる』


「何が?」


『ここで』


 玲奈は黙った。


 ここで終わる。


 それは、人類が滅びるという意味ではないのだろう。


 次の星へ何かを伝えるという過程が、地球で終わる。少なくとも、玲奈にはそう聞こえた。


 拒否すれば、地球から次の星へ種は送られない。


 すでに人類の身体や脳に起きた変化まで取り消されるわけではないだろう。それでも、地球から先へ進むことは拒否できるのかもしれない。


「じゃあ、受け入れたら?」


 答えはなかった。


 玲奈は、先ほどの星図を思い返した。


 赤い空の惑星から、その先へ。


 異なる生命の記憶が受け継がれ、新しい知性が生まれていく。


 もし地球も同じ道を選ぶなら、人類とノアが積み重ねてきたものが、いつか別の生命へ届くのかもしれない。


 だが、そこに含まれるものを誰が決めるのか。


 人間の身体を変えることも、記憶を渡すことも、誰かが勝手に決めていいはずがない。


 まして、地球全体の未来に関わる選択だった。


『相馬博士』


 ハルトマンの声が、玲奈を現実へ引き戻した。


『聞こえているか?』


「あ……はい。すみません」


『何が起きているんだ? 各国から同じ文章を見たという報告が入っている』


「同じ文章?」


『WHAT WILL YOU BECOME、だ。VEILを外していた人間にも見えたらしい』


 玲奈は、まだ視界に残っている文字を見た。


「……私にも見えています」


『いったい何なんだ?』


「生体ネットワークが、私たちに質問しているんです」


『質問?』


「何になるのか、と」


『それは、どういう意味だ?』


「分かりません。でも、選択しろと言っています」


『選べるのか?』


「そう答えました。次の星への送信は、拒否もできるそうです」


『拒否したら?』


「……ここで終わる、と」


 通信の向こうから、ハルトマンが息を吐く音が聞こえた。


『それを誰が決める?』


 玲奈は答えられなかった。


 人類は、八十億を超える人々の集まりだ。


 国家も文化も言語も違う。宗教や価値観も、望む未来も同じではない。


 変化を望む人もいれば、望まない人もいる。ノアとともに進みたい人間もいれば、これ以上関わりたくないと思っている人間もいるだろう。


 誰か一人が答えを出していい問題ではなかった。


「……少なくとも、私が決めることじゃありません」


 玲奈は静かに言った。


 ハルトマンは何も答えなかった。


 玲奈はVEILの通信をいったん終了し、窓際へ歩いた。


 東京の夜景が眼下に広がっている。建物の明かりは、いつもと変わらなかった。人々は仕事を終え、家族と過ごし、明日もまた普段どおりの生活を続けるのだろう。


 玲奈は窓の外を見上げた。街の明かりに紛れて、いくつかの星が見えた。


「決めるのは……私たちか」


 頭の中に返事が響いた。


『はい』


 玲奈は目を閉じた。


 初めて、その声をノアとも、異星人とも感じなかった。


 これまで幾度となく言葉を交わしてきた相手だった。自分を『ノア』と名乗り、玲奈の名前を呼び、人類には理解できない記憶を見せてきた存在。


 その正体は、まだ分からない。


 ただ、少なくとも今は、遠い星からやってきた侵略者の声には聞こえなかった。


 それは、まだ名前のない、次の生命の声のように思えた。


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