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子犬を拾ったら閣下に愛されました〜まさか拾った子犬が聖獣だったなんて思いもしませんでした〜  作者: 漆原 凜


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8/13

練習

朝までぐっすり寝てしまった。昨日口づけをされ寝れないと思ったけど…意外に疲れていたみたい。お布団に入ってすぐ記憶がなく、自分が思っている以上に神経が図太いのかもしれない。公爵家のベッドが良すぎるのもある。ふかふかで家に居たときと確実に疲れ具合が違う。


「朝からルルに会えるなんて夢みたい。よく眠れた?」


「よく眠れました。良いベッドはやはり違いますね。」


朝食の時に聞かれ答える。図太いみたいに思われる?大丈夫かな?しかし、良かったって微笑まれる。朝から無駄な色気は辞めてほしい。昨日も思ったけど、ご飯が美味しい。ネージュも沢山食べている。


「ご飯が美味しすぎて、丸々太ってしまいそうです。」


「褒めてもらえて嬉しいよ。丸々になったルルも可愛いから大丈夫だよ。ネージュと共にいっぱい撫でてあげるね。」


絶対太らないでおこう。朝食を取り終わり支度をする。今日から練習しネージュのために少しでも守れるように頑張ろう。ユーリ様と馬車に乗り込み騎士団へと向かう。


「シル様おはようございます!」


朝からシル様に会い抱きつく。あぁサラサラでふわふわ。最高だわ。足元を見るとネージュもくっついている。わかる。抱きつきたくなるものね。


「あのシル様が許している…」

「さすが閣下の奥様…」


騎士団の皆はその様子にざわついている。抱きつかないものなのかしら?こんなに可愛らしくふわふわなのに。ユーリ様もおはようってシル様を撫でている。美しい…綺麗と綺麗が混じり合う世界に感嘆してしまう。


「意思疎通の練習をしてみようか。繋がれると大体把握出来る様になるから。」


「意思疎通ですか…難しそうですね。」


ネージュとおでこをくっつけてと言われ、膝に乗せくっつける。繋がれるように念じて?ネージュもルルが大好きだからすぐ出来るよ。ネージュが考えがわかるなんて最高だわ。繋がれ繋がれと願う。キュインと何かが流れる。


「何かキュインって…不思議な感覚が少しあります。」


「それを深く繋ぐと出来るよ。良い感じ。急には疲れるから無理はしないでね。」


わかりました!と続ける。少しずつ入れるような感覚に何だか楽しくなってきた。しばらく続けていたら、あ!ダメかもしれない…意識が飛ぶ。


ふと気づくとベッドで寝ていた。ルイーズ様が目を覚ました!!大丈夫ですか?医者を!ってバタバタと騒がしくなる。早く閣下を呼んでこい!って聞こえる。すぐ誰かが走ってくる音が聞こえる。


ルル!勢いよく扉が開き、ユーリ様が駆け込んできた。汗が滲み息が乱れている。良かったってベッド横にきて頭を撫でてくれる。起き上がろうとしたら止められた。


「寝てて。もうちょっとしたら馬車を呼ぶから今日は帰るように。」


「私…無理してしまいましたか?」


「そうだよ。倒れていく君を見た私の気持ちがわかる?本当無理しないで。少しずつにしよう。」


心配させてしまったようで申し訳なくなる。ごめんなさいって謝ると、私ももっと気をつければ良かったごめんねって謝られる。本当優しい人なんだから。


「ネージュは?」


「会えそうなら連れてくるよ。凄く心配していたよ。」


会いたいですと言うとユーリ様は指示してくれ、今すぐ来るよってユーリ様に言われ起き上がる。そっと支えてくれ座る。バタバタとした音が聞こえ勢いよく入ってきた。飛びついてきて心配そうに覗き込んでくる。


ユーリ様とそっくりですねって笑ってしまう。一瞬微妙そうな顔をしたあと、私にとネージュに抱きついてきた。ユーリ様?!!って戸惑うとネージュに心配したよね?って話しかける。ネージュも嬉しそうにすり寄ってくる。私達似てるらしいから仕方無いよねって言われ呆れてしまう。医務室にいた皆が驚愕の顔をしていて気まず過ぎて居た堪れなかった。


先に帰るように言われ寂しくなる。ギュッてユーリ様の服の裾を握ってしまう。微笑えみ私もすぐ帰るよって抱きしめてくれる。


「待ってますから、早く帰ってきてくださいね。」


唇が重なりそっと頬を撫でられる。甘く微笑まれて、私は優しいこの人が大好きだ。



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