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子犬を拾ったら閣下に愛されました〜まさか拾った子犬が聖獣だったなんて思いもしませんでした〜  作者: 漆原 凜


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公爵家

ネージュこっちだよって到着後すぐ案内してくれる。ついていくと素敵な寛ぎ場が用意されていた。ふわふわなクッションに広い空間。ネージュのために用意してくれた事にありがたく思う。


「ネージュ良かったね。」


すぐクッションに転がったネージュを撫でる。もう慣れたようだ。すり寄って来て可愛い。疲れたのか眠そうに欠伸をしている。


ルルはこっちねって手を繋がれ案内をしてくれる。さすが公爵家広い。迷子になりそう。しばらく歩いていくとある扉の前で止まる。入ってと扉を開けてくれる。


「うわぁ素敵です!こんな素敵なお部屋使ってもいいのですか?」


案内された部屋は白を基調とした上品ながら可愛い家具が揃えられていて、陽射しが差し込む素敵なお部屋だった。ネージュの寝床もある。


「ルルのために用意したんだ。気に入ってもらえて良かった。好きに使ってね。こっちの扉は私の部屋と繋がっているから、いつでも会いに来て。」


「…そのうち行きます。」


ユーリ様が、え?って呆然としている。来てくれるの?と謎に焦っている。あんなにグイグイ迫ってくるのに、私から行くと弱いの?

可愛すぎて笑ってしまう。


これから仲良くしようねって頬を撫でてくれ、嬉しそうな顔をしてくれる。婚約者になるって決めたからには、受け入れて頑張るしかない。


「ルーお嬢様荷物こちらでよろしいですか?」


サリーが荷物を運び入れてくれる。あ、こっちにお願いと運んでもらう。


「ユーリ様、こちら侍女のサリーです。共に受け入れてくれてありがとうございます。」


「ルルが安心して住んでもらうために当たり前だよ。サリーこれからもルルをよろしく頼むね。」


満面の笑みで声をかけられ、もちろんです!って顔を真っ赤にし返事をしている。サリーも魔性の恐ろしさをくらわされて、これで私の気持ちが分かってもらえただろう。


「夕食は一緒に食べよう。それまではゆっくりして。何かあればすぐ声をかけてくれれば良いから。」


じゃ後でってユーリ様は部屋から出て行った。じゃ片付けようかってサリーに声をかけると、ゆっくり振り向き謝ってきた。


「すいませんでした!流されるのもありって軽く言ったのを謝ります。笑顔だけで凄い破壊力でした。閣下からの攻撃に耐えてるルーお嬢様は凄いです。」


そうでしょ?て頷く。あの魔性恐ろしいのよ。と盛り上がる。ここだけの話ねって言い片付けを進める。


「ネージュは新しい家にかなり慣れたみたいだね。」


夕食に迎えに来てくれネージュの元に行くと、皆に可愛がってもらい走り回っている。聖獣は懐かないと聞いていたが、ネージュは誰にでも懐いている気がする。


「私以外にも懐いて嬉しいけど、少し寂しいです。」


「幼い頃からルルが愛情を持って育てたから、人に怖がらず懐くんだよ。優しく育てられてネージュは幸せだね。」


え?そうなの?そう言って貰えたら嬉しい。ネージュって呼ぶと私に向かって嬉しそうに走ってくる。可愛い。ネージュを連れダイニングへと向かう。


「引っ越してすぐの明日からで悪いけど、騎士団へネージュと行ってもらえる?」


「大丈夫です!またあの可愛い天国に行けると思うと楽しみです!シル様は普段騎士団に居るのですか?」


「そうだよ。シルは私と共に騎士団に所属しているし、私と繋がっているから何かあればすぐ行けるから大丈夫なんだ。ネージュも所属はそうだけどこの子は特別扱いだね。」


「私がネージュを守れないから…」


「簡単に言うとそうだね。だから私が君達を守るんだよ。安心して。明日からまず繋がる練習をしていこう。大丈夫だから。」


ありがとうございますとお礼を言う。ユーリ様が寝る前にお茶をしようって言ってくれる。この前お誘いにのれなかったからねって。覚えていてくれた。嬉しいな。


沢山食べ満足しているネージュを連れ部屋に戻る。寝床を見て喜び走り回り、飛び込んでいる。ユーリ様は聖獣に慣れているから喜ぶ物もわかるし、色々対応してくれて本当ありがたく思う。


「この前まですいませんでした。」


お茶を誘いに来てくれ、ソファーに座り隣にいるユーリ様に頭を下げる。どうしたの?謝らないでよって焦っている。


「何もされてないよ?!!」


「私とネージュのためを考え婚約を言っていただいたのに、嫌だとか他の人とか我儘言ったり…。あんな態度を取っていたのに、こんなにしてくれるなんて申し訳ないです。」


「えぇ…気にしないでよ。知らない人に婚約を言われたら嫌だろうし、好きな人のために尽くすのは当たり前だよ。」


「私ユーリ様と婚約して良かった。ネージュがとても喜んでいて嬉しいです。」


ルルは?ユーリ様は私の髪を一房取り、触りながら聞いている。私も喜んでます!とても良くしていただき嬉しいです!髪に口づけをし微笑まれる。婚約者となったユーリ様はさらに甘く扱いが難しい。


「明日朝一緒に行こうね。」


明日からの練習に向け心を弾ませる。また明日ねって唇を重ねられ、部屋に帰された。え…嘘でしょ?今日眠れないかもしれない。

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