ふわふわ
「ルイーズ様!私はリアムと申します。閣下が所用でお側を離れる間ご案内させて頂きます!」
すぐ戻るからねってユリアス様は何処かに行った。はー…やっと別々に行動できる。優しく良い人だけど、どうにも距離が近い。すぐ手を取るし触ろうとしてくる。今までどれだけの令嬢を誑かせてきたのか。
「リアム様よろしくお願いいたします。どこを見せていただけるのですか?」
「ネージュ様を仲間の所にご案内しようかと思っております。」
小さい仲間達ね!ってテンションが上がる。シル様はユリアス様と共に行ってしまったので寂しそうなネージュを呼び行こうって歩き出す。
「リアム様は聖獣と契約されているのですか?」
私なんて!と否定された。ルイーズ様は騎士じゃないのに契約されて凄いです!と褒められる。
「契約してもらえる様に日々精進しておりますが、聖獣様に選んでもらえるのは1握りなのです。」
「リアム様なら選ばれます。頑張ってください!」
ルイーズ様はお優しいですね。閣下は素敵な方を見つけられて羨ましいですって言われる。
「あ!こちらです。ネージュ様!中へどうぞ。」
それは違うと言おうとしたら到着したらしい。建物内に案内をしてくれ入ると白い塊がいる。可愛い!ネージュだけでも可愛いのにふわふわが沢山!4匹居るってユリアス様が言っていた。可愛いすぎるー!
「触ったりは出来ないのですか?」
「なかなか難しいと思います。聖獣様はあまり懐かないものなので。」
ネージュが柵の中に入り仲間に入る。楽しそうに一緒に走る姿が可愛いすぎて涙出そう。柵の向こうは天国だ。私に向かって走ってくるネージュと共に白い子達が走ってくる。ふわふわだ!ネージュが私の袖を引きこちらに入るようにと誘ってくる。
「入っても大丈夫ですか?」
気をつけてくださいねと柵を開けてくれ、私はふわふわ天国に入る。ネージュが飛びついてきたと思ったら視界が白に囲まれる。皆飛びついてきていた。可愛い!間違い無くここは天国だわ!皆に揉みくちゃにされ笑う。ルイーズ好かれているねと、いつの間にか戻っきていたユリアス様に髪を直される。
「ユリアス様!ここ天国です!」
アハハってユリアス様が笑う。確かに天国だねって私を立たせてくれ服の汚れを払ってくれる。子供みたいで恥ずかしい。
「もう用事終わったのですか?シル様は?」
「終わったよ。ただの報告だけだからね。シルは外で訓練に参加しているよ。シルは聖獣達の主だから他の子達に教えてくれているんだ。」
やはり高貴な人の契約聖獣も高貴だ。シル様は纏う雰囲気が格別だったもの。1人納得をする。ルイーズもういいの?って聞かれる。
「何がですか?」
「私と婚約する事で決定?」
あぁぁ!忘れてた!ユリアス様は駄目だ。でも騎士様達は遠巻きにしていて仲良くなるなんて無理じゃない?考えた結果…誰か紹介してください!とユリアス様にお願いする。
「私は私だけしか紹介出来ないけどいい?決定しちゃうよ?」
しばらく別行動します!とユリアス様から離れる。ネージュはまだ皆と遊びたいらしく残った。私は近くにいた聖獣の赤ちゃんを世話していた騎士様に話しかける。
「この子達は誰かと契約しているのですか?」
「ルイーズ様!いえ、この子達はまだ赤子なのでこれからになります!」
何故こんなに萎縮されるのだろうか。私はただの令嬢だ。騎士様に怯えられるのは納得いかない。
「あの…私に様を付けなくて大丈夫ですよ?」
「いえ!閣下の奥様になられる方にとんでもございません!」
え?何故?あ!金の薔薇って何ですか!?と騎士様に近寄り問い詰める。すると急に腰を抱かれ引き離される。ユリアス様だ。
「別行動って言いましたよね?」
「近いよ?あまり心配させないで?」
ゴメンねってユリアス様は騎士様に謝り私を連れて行く。繋がれた手はとても優しい。ここに座ってとベンチに促される。座りユリアス様は私の目を見つめる。
「婚約するのならどういう人がいいの?」
「えーっと、優しくて目立たなくて令嬢達に妬まれない方がいいです。」
ユリアス様は頭を抱えてしまう。凄く悩んでいるみたい。どうしたのだろう。




