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子犬を拾ったら閣下に愛されました〜まさか拾った子犬が聖獣だったなんて思いもしませんでした〜  作者: 漆原 凜


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12/13

結婚

結婚の日取りは春先の緑花の日に決まったと教えてもらう。3ヶ月後だ。そんなに早く進むんだって思っていたら、異例の早さらしい。


「半年後って言われたから急かせたんだ。父上も安泰だって喜んでいたよ。」


「嬉しいです!」


契約聖獣達も立ち会うのが慣例らしく、ネージュやシル様と一緒に挙式出来るなんてさらに嬉しい。準備で忙しくなるから体調に気をつけて過ごすんだよって撫でながら注意される。ユーリ様の中で私かなり子供だと思われてない?鼻をつままれ何を考えているのかな?って問い詰められる。


「…子供だと思われてるなって。」


子供にはこんな事しないよって口づけをされる。唇を舐められ押し倒される。わかった?と言われ眠るまで沢山の口づけをされた。充満する甘い匂いとユーリ様の優しい眼差しに酔ってしまいそう。


「疲れただろうからゆっくり寝てね。」


満足いくまで噛まれた後、穏やかに寝かしつけてくれ夢へと落ちていく。その日から本当に忙しくなった。異例と言われるだけあって準備に時間が足りない。目まぐるしく日にちが過ぎていく。


「サリー…普通の結婚の日取りにしてもらえば良かったわ…よくここまで終えたものだわ。」


本当ですねって。今日は最終のドレス確認を済ませ、全ての準備を終える事が出来た。終わらないと何度投げ出そうと思ったことか。ユーリ様と励まし合い終われた…泣きそう。3ヶ月本当に大変だった。日中は準備と騎士団、夜はユーリ様に甘々に溶けさせられる日々…。


ついに明日だねってユーリ様がベッドで私を噛じりながら耳元で呟かれる。前に聞いたら甘く噛りたくなるらしい。


「今日父上から聞いたのだけど、番は甘く感じるんだって。」


聖獣と契約できるって事は聖獣に近いらしく、本能的に相手が匂いでわかると。さらに私が異例に契約しているからより濃く出ていると教えてもらう。


「最初からユーリ様が相手だったて事ですか?だからこんなに良い匂いがするのですか?」


「そうだね。始めて会った時から甘く良い匂いのするルルを私は手放す気は無かったよ。甘噛みでこんなに甘いのに、明日私のものになるルルはどけだけ甘く美味しいのだろうね?」


押し倒される。明日挙式なので手加減してくださいとお願いをすると、善処するって微笑み色気が大爆笑しているユーリ様にまた甘く噛じられ夜が更けていった。


ーーーーー


「ネージュおいで」


この重厚な扉の先に、ユーリ様とシル様が待っている。横に並ぶお父様はすでに涙が滲んでいて、私も泣きそうになる。


「幸せになるんだよ?」


「はい!ありがとうございます。今まで育てて頂きありがとうございました。必ず幸せになります。」


お時間ですと扉が開かれる。歩いていく先にユーリ様とシル様がいる。騎士服に身を包むユーリ様は眩しすぎるくらいに格好良い。あの日ネージュを拾った日にこんな素敵な未来が待っているなんて思ってもいなかった。


ユーリ様が微笑み手を差し出す。お父様から私を引き継がれ、ネージュはシル様の側に座り待機をする。


『これから先、健やかなるときも病めるときも 喜びのときも悲しみのときも、富めるときも貧しいときも、お互いを愛し敬い共に助け合い、命ある限り真心を尽くすことを誓います。』


2人で宣誓しシル様とネージュと共に、参列者達に見送られる。


「これから末永くよろしくお願いしますね。」


ユーリ様は微笑みこちらこそって、優しく口づけをしてくれる。シル様とネージュも擦り寄りお祝いをしてくれ、春の暖かな陽射しが降り注ぐ日に永遠の約束をした。


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