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子犬を拾ったら閣下に愛されました〜まさか拾った子犬が聖獣だったなんて思いもしませんでした〜  作者: 漆原 凜


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かくれんぼ

「ここだ!」


あれ?いない…難しいな。私は練習の延長線上でネージュとかくれんぼをしている。このへかな?とはあるのだけど、また確実には掴めない。ネージュネージュネージュ…ここだ!覗いた数メートル先でネージュが顔を出す。そこかー…。つぎは交代ねって私が隠れる。


遠くでネージュがキャンキャン鳴いているのがわかり可愛いなと思う。まだかなーっと思いながら隠れていると、暖かな陽射しがとても気持ち良く眠くなってしまう。気を引き締めなければ!


ゆらゆらと何故か揺れている。ん?私確か隠れていたはず。眠い目を開け周りを見ると、移動している。


「ルル起きた?」


「ん?…ユーリ様?」


ユーリ様に抱っこされ運ばれている。かくれんぼの途中で本当に眠ってしまったようで恥ずかしい。ユーリ様に擦り寄り目を閉じる。


まだ眠い?と聞いてくれ私は頷く。甘い匂いに包まれとても幸せに感じる。最近とても眠い。春になったから毎日暖かく眠気が襲ってくる。


「ネージュはどこですか?」


「サリーが部屋に連れて行ってくれたよ。」


ユーリ様は部屋まで運んでくれてベッドに寝かせてくれる。お布団をかけてくれポンポンと頭を撫でながらおやすみって。あとでご飯一緒に食べようねと去って行った。結婚して以来もユーリ様はいつも優しく甘やかしてくれる。結婚して良かったなーて毎日思う。


「ルルご飯食べれそう?」


寝ていた私を起こしてくれ一緒に夕食の席に着く。美味しそう!と思った瞬間、私は気持ち悪くなり吐きそうになる…。


「すいません…気持ちが悪いです…」


「大丈夫?!お医者様を呼んで!!」


ルル行こうって抱き上げて運んでくれる。うぅ…気持ちが悪い。ベッドで背中をさすってくれ何とか落ち着いてくる。


「風邪ですかね?肌寒い日ありましたし、その時かな?」


「無理しないでゆっくりするんだよ。」


側についてずっと撫でてくれる。ユーリ様は夕食頂いてくださいと言ってもお医者様がきたらねと断られる。お医者様来られましたと扉が開き入ってくる。ユーリ様はお願いしますと言い、少し離れ見守ってくれる。


「おやおや」


「風邪ですか?」


「ご懐妊ですね。最近眠かったり体調の変化はありませんでしたか?」


あぁ…眠かったのは懐妊したから?え?本当に?ユーリ様を見るととても喜んでいる。そろそろかな?と思っていたが本当にお腹に赤ちゃんがいるなんて。お医者様に無理しない様にと告げ帰って行った。


「ルル!おめでとう!ココに私達の子供が…」


「私達が親になるんですね。」


私のお腹撫でながら実感しているようだった。ユーリ様は無理をさせないように家中に通達を出し、すでに過保護になっている。


「体調が落ち着いたら皆に報告をしよう。」


「はい!ネージュおいで。ココに赤ちゃんが居るんだって。ネージュも守ってね。」


ネージュは私の側に伏せお腹を見ていた。わかるのかな?ユーリ様は横に座り絶対無茶しないようにと言い抱きしめてくれる。少しするとサリーがフルーツを持ってきてくれ、少しいただきベッドで横になる。


ネージュとのかくれんぼはしばらくおあずけかな。残念に思いながら夢へと落ちていく。



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