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舞踊劇酔夢譚 (バレエすいむたん)、僕は白鳥のバレリーナ  作者: 優鶴
衣装の魔力と憑依、近づく本番
17/22

勉強方法、最後までやれば、進路

半年近く経たころの心境です。このころから、将来について周りの人を見るようになりました。少し堅苦しいですが、読んで頂ければと思います。

第17話


家に帰ると、直ぐ風呂に入り、食事をとる。一休みをして勉強机に向かう。この順番が僕には一番効率良く時間が使える。

勉強時間は1時間半だ。数学と英語の勉強が多い。

長く机に向かえば良いとは思っていない。

夜10時過ぎくらいには布団に入り、朝は7時過ぎに起きる。集中して勉強すると安心するのか良く眠れる。9時間くらい布団の中にいる。良くねる子だと言われている。


僕は中学生になってから、学校の成績が飛躍的に上がった。

小学生の時は悪くはなかったがテスト成績は70点くらいでパッとした生徒ではなく、良く勉強している子や中学受験を目指している生徒にはとても敵わなかった。漠然と何をしているのかも解らず、また勉強時間も少なかった。


中学生になって一番変わったのは、その勉強方法と意識である。

入学した時、数学男性教師が最初の授業で言ったことである。

それは、『頭の整理』の為に、区切りの『最後までやれ』ということである。

「教科書や問題集を8割やったからといって、8割理解できている訳ではない。区切りの『最後まで』やって『頭の整理』ができ、理解出来る。テスト問題はその範囲からしか出ないわけであり、必ず解ける。何時間も机に向かっても、8割では『中途半端』な未整理で理解できておらず、問題は解けない。『最後まで』やると理解できる。更に繰り返せば理解が深まる」

確かにこの意識をもって、数学の教科書と問題集を区切りの『最後まで』するようになってから、問題を解く時に筋道が見え自分が何をしているか理解でき、成績も上がった。


2年生で担任となった英語女性教師も、同じようなことを僕に言った。

「1、2年生の英語は最初から1単語、1センテンスずつ調べてもしょうがないが、将来英文を読みたい、使えるようになりたいなら、1章を辞書を使わずに『最後まで』読む癖をつけなさい。繰り返して読んでみなさい。文章の内容をつかめるようにしなさい。知らない単語や忘れている単語が分かってくるから。それから調べなさい。そうしないと、いつまで経っても『中途半端』な使えない英語よ」


区切りの『最後まで』は、どの科目にも当てはまるように思う。



バレエ発表会では、僕は女の子として出る事になってしまったが、『最後まで』やろうと思っている。

『最後まで』やれば、知らなかったバレエの発見があるかもしれないと思っている。

この半年で、基本・規定の演技・動作への考えが変わった。

僕はそれまで女の子よりも優雅に踊れると自負して、自己流の動きを良しという気持ちがあった。

しかし今回、基本の動きが出来ていなかったことを強く認識させられた。これが出来てこそ、その後の上達が望める。


またバレエの動作を技術的に見る目も向上し、自分や周りの人のレベルが分かってくるようになった。

以前、春奈さんと一緒に、彼女が進路の候補の一つにしているバレエ団付属のバレエ学校の見学会を観にいった時、各自のレベルの高さと自信と雰囲気に圧倒された。

今の僕のレベルはまだまだお稽古のレベルであり、続けるならば今後相当の覚悟が必要と思った。

春奈さんを見ると、その覚悟を感じる。体形、技術、精神力が揃っている。根性もある。彼女はバレエに特科した進路に進み、プロを目指している。

プロになる競争は苛酷であり、なれてもその生活は日本では経済的にも厳しい現実も知った上での挑戦である。

バレエ教室の他の女子にも、将来バレエの仕事をしたい、プロになりたいという希望を持ってレッスンをしている子が少なからずいる。

読んでくださり、ありがとうございます。

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