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弟よ、姉は異世界で無双します  作者: 春待瑞花


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28/31

28. 無双します

 三年生となってまだ3ヶ月しか経っていないが…

「クレア・シモクレン、教師全員から合格判定が出たことにより、本日をもって卒業となる。明日より宮廷医師として出仕するように」

 と、医師科の教壇に立ったノルド医師が、卒業証書と宮廷医師証を渡してきた。


「は、はい。ありがたく頂戴し、その任を拝命いたします」

 証書を受け取りカーテシーをする。


 私も寝耳に水だが、クラスメイトもみんな目を丸くして驚いている。

 ね。早期卒業ってあったのっ?!って、私もびっくりだよ…


 ノルド医師が退室すると、クレアの周りをクラスメイト達が取り囲んだ。

「結局、俺ら全員置いてけぼりを食らちゃったな。クレアにはこれから先もずっと追いつける感じはしないけど。ひとまず、卒業おめでとう。クレア」

 リオルが苦笑しながら話す。

「卒業おめでとう。一緒に卒業出来なくて残念だけど、宮廷医師としてのクレアの活躍を期待してるよ」

 レオポルドが優しく微笑む。

「クレア!卒業おめでとう!宮廷医師の拝命もおめでとう!クレアなら誰よりもすごい医師になれるよ!

ポーションどんどん作って、たくさんの人達を元気にしてあげてねっ。僕もクレア目指して、立派な医師になれるように頑張る!」

 トマスが笑顔で元気に叫んだ。

 そんなトマスを見て笑いながらフレデリクスが言う。

「卒業おめでとう、クレア。俺もマナの操作力をもっと身につけて、どこかの家の主治医として推薦がもらえるよう励むよ。いろいろ教えてくれてありがとな。クレアとクラスメイトでよかったよ」

 そして、みんなが口々にクレアに感謝を伝える。


「クレアは宮廷医師となるから、これからあんまり時間取れないかもだけどさ、またみんなで集まって息抜きしような」

 最後にリオルが言い、全員が頷いた。


 明日からはもう学院に来ないのね…と、帰りの馬車の中で一人感慨に耽る。そして、今後のことに思いを向け……


 宮廷医師かぁ〜。王族を診たいわけじゃないんだけどな…市井の診療所でたくさんの人達を診て、みんなを健康にしてあげたいんだけど。

 まあ、このスペックの令嬢じゃ、誘拐とかの危険もあるし仕方ないよねぇ…ポーションも作っちゃったし…

 ……やりすぎたかな?

 もうちょい実力押さえるべきだったか。

 聖女の噂が出ちゃった時点で詰んでるか。

 ひとまず宮廷でポーション作りまくるか。

 んで、それ持ってテレポートで市井回ろうかな。

 

 よしっ!聖女じゃないけど、令嬢医師として活躍するぞっ!!



 ふと、前世の優樹を思い出し、心の中で呟いた。

 (弟よ、姉は異世界で無双しますっ)


完結いたしました!

ですが、令息達の今後や、クレアの恋愛事情…といった内容のものを番外編か、第二章としてお届けできれば、と考えております( ˘ω˘ )

感想や今後の展開への期待など、コメントいただければ大変嬉しいです(*^^*)


そして、よろしければ、下の☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると大変励みになります!


ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました!!

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