16. 休日デート!
数ヶ月後には、5人の中にクラスメイトとしての仲間意識が芽生え、身分の差なく気軽に話せる関係になっていた。
クレアを輪の中心としたいつもの休み時間中、フレデリクスが言った。
「一年生もあと2ヶ月で終わりだろ?社交シーズン前に学期末だからあっという間だよなー。
社交シーズンに入ったら、こうして話したり集まったり出来なくなるし、休みの日にみんなでどこかに遊びに行かないか?」
「おっ?それはいいな。休みの日に家にいれば、医師科の学生だというのに、国政科を出たのだからと父から執務を押し付けられるので、休日は専ら図書館にいたんだよ。たまには息抜きがしたい」
と、レオポルドが賛同する。
「僕も行きたい!社交シーズンに入ったら、こうやって気軽に話す事出来ないし、せっかく仲良くなったんだから楽しい思い出作りたいよ!」
トマスが笑顔で主張する。
「……私もかまわないが。クレアはどうだ?シモクレン卿から許可は出るのか?」
リオルがこちらを見ながら聞いてくる。
「おそらく、大丈夫だと思います。
リオル様の魔法や魔術が素晴らしいことを父は知っていますし、何か問題が起きても私達なら対処できると信頼してくださると思いますので」
と微笑む。
リオルは褒められて嬉しかったのか、少し頬を染めながら、
「それならいいが…」
と呟いた。
それぞれの休日の予定を確認し、全員の都合が合う翌々週の休日に、王国庭園で散策後カフェに寄りお茶をしよういう事が決まる。
高位令嬢が市井でお茶や買い物が出来るようになるのはデビュタント後だ。12歳のクレアには初めての経験となる。
(やったー!!イケメン4人とデートだー!!)
と、クレアの内心はかなりウキウキと浮かれていたが、完璧な淑女の仮面をつけているので誰も気づくことはない。
4人にとってクレアは、まだ幼い令嬢であり、知識面では誰よりも頼りになるが、妹のような庇護する存在だった。
……デートの前までは。
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