表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/135

24-④ 猶予

 いつものオープンキッチのカウンターに、ガドを真ん中にして、ララン、タトラス、マリが座っていた。


 ライナックスが作る美味しい昼食をとりながら雑談をする。


 ライナックスはオープンキッチンの中で、片付けやらの作業をしていた。 


 ガドはカウンターに項垂れるようにしながら、だらしなく食事をとっている。


 話題は、ガドがこれから何をしたいのか。に移っていた。


 それにガドが答える。

 

「宇宙に行きたいんだよぉー……。ちょっと違うか……。違う星に行きたいのぉ……。」

 

「……。」「……。」

 

「分かりました。ガド様。ではまず、ロケットを作りましょう。」

 

 ガドの発言にラランは真剣な表情で答える。

 

(ラランさん。普段結構まともな人なのに、ガドさんが絡むとポンコツなんだよね……。)マリ

 

 ラランの言葉にガドが答える。

 

「ロケットじゃ行けないんだよねぇ。200億光年くらい離れてるし……。」

 

「……200億光年……。」マリ

 

 スケールが大きすぎてマリには理解ができなかった。


 タトラスが言う。

 

「何でその星に行きたいんっすか。」

 

「その星ぶっこわしに行くんだよぉ……。」ガド

 

 今度はマリが聞く。

 

「何でぶっこわすんですか?」

 

「ええ?だって、俺、その星に命狙われてるしぃ。怖いじゃん。」ガド

 

「…………何で命狙われてるんですか……。」マリ

 

「知らないよぉ。俺が聞きたいー。」ガド

 

「マリ!ガド様困らせないで!!」ララン

 

「………………あぁ。うん。ごめん。」マリ

 

 ガドは姿勢を戻して座り直し、行儀良く食べることにしたようだ。


 マリがガドに聞く。

 

「あの時、空から来た目玉の化け物。あれのこと、宇宙人って言ってましたよね?もしかして、その星から来た……。地球外生命体ってことですか?」

 

 それにガドは、何でも無いように答える。

 

「そーそー。」

 

「…………………………。」

 

 ガド以外の3人は、一旦考えるのを放棄して、それぞれ昼食を食べ進める。

 

(……ガドさんって……。冗談とか言うタイプなのかな……。でも……。タトとかラランの様子を見る限り……。……全部の言葉を、そのまま信じたらいいの…………?)マリ

 

 するとガドが話す。

 

「向こうからこっちに繋げた"道"を何回か利用してやったら、向こうからこっちに渡してくんなくなっちゃって……。こっちから道をつくんないといけないんだけど、それが俺1人じゃ、どーにもなんないんだよねぇ……。」

 

「え?じゃあガド、その星ってのに行ったことあんの?」

 

 タトラスはガドに対して、敬語とタメ口が混ざって話していた。ガドは何も気止めてないようで話す。

 

「うんー。まぁ。」

 

「……………………。」

 

「……その星ってどんなの何ですか?」マリ

 

「あ。やっぱりマリ。聞いてくると思った。説明めんどいから、また今度でいいー?」ガド

 

「え?あ。はい。」マリ

 

「あんた!ガド様に色々聞きすぎなのよ!!」ララン

 

「…………ごめん。」マリ

 

「いやぁ。俺が面倒くさがってるだけだから。また今度話すよ。」ガド

 

「ガド様が気ーつかってんじゃない!」ララン

 

「そーゆーのは言わない方がいいんじゃない?」タトラス

 

「あははっ。」ガド

 

「…………。」

 

 緊張感なく会話が進む。


 ガドが言う。

 

「そんで、道を繋げるのにアンカ達に協力して欲しいんだだけど……。俺。嫌われてるからなぁ……。」

 

(……何で呪いなんかかけたんですか。って聞きたいけど……。今はやめとこ……。)マリ

 

「何で呪いなんかかけたんっすか?」

 

 聞いたのはタトラスだった。


 ガドが言葉を返す。

 

「ええ?俺の過去の過ち掘り起こすのぉ?嫌だぁ。それなら、タトラスは、一回寝た女性はヤった後に殺してたってことも言うよぉー?」

 

「ゆってんじゃん!!!!!」タトラス

 

「え。そうなんですか……?」マリ

 

 マリはドン引きしていた。


 タトラスが弁明する。

 

「違う!昔!昔の話しだから!!あの頃は若かったの!!」

 

「…………ってことは……。本当じゃないですか……。」マリ

 

「あの晩寝た女の子、どーしたの?って聞かれた後、殺した。って答えるのがカッコいいと思ってたんでしょ?」ガド

 

 マリは更にドン引きする。

 

「昔ね!!!ってか!!言わなくていいじゃん!!そんなことまで!!何?!とばっちりなんだけど!!もぅ歳くってそーゆーの無いから!!ガチだから!!!マリさん!!」

 

「いや……。ちょっと……。暫く距離とってもらっていいですか?……。」マリ

 

「マリさーーん!!!」タトラス

 

「うるさ。」ララン

 

 話しは逸れてしまったが、マリは思っていた。

 

(…………ガドさんの中では……。過去の"過ち"って認識…………?)

 

 すると、ガドが話しを戻す。

 

「嫌われてる人に、どーやったら協力して貰えると思うー?マリー。」

 

「…………………………え?私ですか?」

 

 何故指名されたか分からないまま、マリは思考を巡らす。

 

(…………イーネのあの感じ……。絶対に協力なんかしてくれない感じよね……。友好的な関係は築けない……。だとしたら…………。)

 

 マリは少し考えてから答える。

 

「えぇっと…………。仲間を人質にとる……。とか?……。…………故郷のマーリアスを襲撃する。と、脅しをかける…………とか?…………。」

 

 その回答に対して、ガドとタトラスとラランがドン引いた表情をして、マリから距離をとっていた。

 

「…………あんた……。ひっどいこと考えるわね……。」ララン

「凄いね。この前まで核師としてタイヨウの所にいたとは思えない卑劣さだ。」ガド

「……そ。そんなマリさんも。……す、素敵だと思います……よ……。」タトラス

 

「え?……………………。え?!ちょっ!!私が引かれるんですか?!一般的に考えてじゃないですか?…………!」マリ

 

「「「一般的に考えて…………。」」」

 

「ええ?!」マリ

 

「………………仕方ない……。じゃあ、マリの意見を採用して……。」ガド

「仕方ないですね。」ララン

「仕方ない。」タトラス

 

「待って!!!!ええ?!!!ちがっ!そーゆーのをして欲しいとかじゃないですよ?!!まだイーネ達を裏切るとか!敵になるとか!!そーゆーのじゃないんで!!ただ!!こっち側から考えると!っていうっ?!!」マリ

 

「"まだ"。だって。」ガド

「"まだ"って言いましたね。」ララン

「マリさん。大丈夫です。俺の隣り。いつでもあけとくんで。」タトラス

 

「え……。ええ?!!!!」マリ

 

「はーい。今日はミニミニパンナコッタですよー。」ライナックス

 

 ライナックスが食事が終わる頃を見越して、軽いデザートを皆んなに配る。


 雑談はもう少し続いたそうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ