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ホーボー・ホーボー魔導具を巡る冒険  作者: アトアン・グリューゼン


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第九十七話 地底湖の戦い

 赤い霊布が浮き上がり女の美しい足に絡む。


「不味い……!力を吸収する気か?」


 ハイデイが謎の女へ巨大な火球を放つ。火球が炸裂し、地底湖の水面が大きく揺れる。しかし、ハイディの攻撃は女の結界によって阻まれる。


「く、無傷か……」


 女の足にかかった赤い霊布が赤いレースのショーツに変化する。レダが魔力で筋力を強化し、渾身の力で女に切りかかる。


「はあっ!」


 女は浮遊しながら華麗にレダの斬撃を躱すと、鋭い蹴りを放ち、レダの白花の剣を蹴り飛ばす。

 ……女の足首に掛かっていた赤い霊布のショーツが女の白く柔らかな肌を滑るように白い霊布のスカートの中に吸い込まれていく。


「うっ……」


 女が苦しそうな声を上げる。胸元がはだけ、身に着けた黒霊布のブラが露わになる。


「いいぞ……」


 身に着けていた魔力制御の為の黒霊布の下着と赤い霊布のショーツが融合し、赤と黒の複合霊布の下着に変化する。女の魔力がより増幅されていく。


「……ああ……いい……全身に力がみなぎる」


 女が自身の鼠径部を撫でる。湧き上がった濃密な魔力が胸を膨張させ、複合霊布のブラが肉体に合わせて変化する。女の首筋から胸へ汗が流れ落ちていく。


「身体の奥から濃い魔力がドンドン湧いてくるのを感じるぞ……これが聖槍の女神の力か」


「……首尾は上々ですね……サニアさんも満足でしょう」


「不老の美女の肉体、胎内から湧き出る無尽蔵の魔力……聖槍の力は素晴らしい……」


「魔剣の疾走!」


 ルーネの淵術の魔力を感じとった吸血鬼カサンドラは瞬時に回避行動をとった……女吸血鬼の黒いヴェールの切れ端が地底湖の水面に落ちる。


「少々油断しました」


 カサンドラの美しい金色の髪が血で赤く彩られ、流れ落ちた血の雫が地底湖の水面に赤い波紋を作り出す。更に吸血鬼カサンドラへゴブリンの女ヴィルジニーが赤く燃えたぎるカトラスで切りかかる。


「甘い!」


 カサンドラはヴィルジニーの攻撃を回避し、ヴィルジニーを上空へ蹴り飛ばす。更に手にした大型拳銃でゴブリンの女戦士に狙いを定める。

 そこへアンリがカサンドラの構えた大型拳銃を蹴り飛ばす。地底湖の中心の祭壇にカサンドラの拳銃を落下し乾いた音が響く。


「ヴィルジニー!」


 アンリがヴィルジニーに呼びかける。


「ぐっ……平気よ」


 ヴィルジニーは体勢を立て直し地底湖に着地すると、顔についた血を手で拭う。


「……奪った力、試してみるか……」


 女の身に着けた赤と黒の複合霊布の下着が赤く輝く、女が祭壇の上で浮遊しながら右手を掲げると、先ほどハイディが放ったものより巨大な火球が地底湖の上空に現れる。


「元の身体は加速術式が苦手だったが……どうかな?」


「アンリ!」


 ハイディが叫ぶ!

 巨大な火球が上空からアンリ達へ襲いかかる。レダが地底湖の水で巨大な防壁を作り出す。アンリが減速術式で氷壁を構成し、更にハイディが結界を構成する。


「……防がれた?……いやそれなりに効いたか?」


 女は浮遊しながら消耗した様子のアンリ達を見下ろす。


「……ザルトさん、危ないですよ……貴方、加速術式のコントロールは苦手だったでしょう?」


 女吸血鬼カサンドラが美しい金髪をかき上げながら呆れたように語りかける。


「カサンドラさんなら大丈夫でしょう?ヴィットーリオさんのお墨付きだ」


 先程、ルーネの淵術で傷つけられたカサンドラの傷は綺麗に再生していた。


「……ザルトさん、油断せずにいきましょう」

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