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雨の日
靴下が濡れた。
雨の日、水たまりの水深を見誤り、浸水したのだ。
靴下が濡れていると、体力をじわじわと奪われるような感覚に襲われる。実際に熱を奪われているのだから、当然と言えば当然なのだが。
雨の日に思い出す光景は、なぜか実家のリビングにあるダイニングテーブルだ。透明で厚めのテーブルクロスは、雨の日になると湿気でテーブルにぴったりと貼り付き、中に気泡が溜まる。気泡を消そうとすると、ニチャッと音を立てて、また別のところに気泡を作った。
私は、当時の好物だった冷蔵庫に冷やされていた余り物のスパゲッティにマヨネーズを和えるだけの簡素な間食を食べながら、気泡と格闘したのだった。




