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静かに世界は生きている  作者: 南悠


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魔王の残した物

勇者が、魔王を倒した。

魔王の死に顔は、何故か安らかだった事が、妙に気になった。


魔王が倒れて消えた後には、金の宝箱とひとつのアイテムが落ちていた。

鑑定の結果は、【魔王の目】と言うアイテムらしい。

呪いの類いは確認出来なかったが、手に握るだけで意識の中に、言葉が飛び込んでくる。


「今日の俺は、格好がよかったかな?」

「俺は、誰よりも頑張ったんだ。恩賞はいっぱい貰わなくちゃ!」

「勇者ばかり重用しゃがって、アラを見付けて足を引っ張ってやる。」

「聖女さまは、可愛いなぁ・・・。」

「・・・」

「・・・」

「・・・」


仲間の心の声が聞こえているのか?

あいつら、あんなことを考えているのか。


心の声は、寝ていても、絶えず聞こえてくる。

「・・・頭がおかしくなりそうだ。」

不眠の続く勇者は、体調を崩しながらも王都に辿り着いた。


沸き上がる歓声の中に、様々な声が重なり合い、勇者の頭に流れ込んでくる。

喜び

妬み

恨み

愚痴  ・・・等々。


王宮では、輪を掛けて妬みの声が鳴り響く。

「アイツを、どう処遇するかな。」

「幸運がついていやがる。俺ならもっと早く終わらせたのにな」

「アイツは、王女と結婚するのか。上手くやりやがって」

「殺してやる。苦しみながら死に行く様をみてやる。」

「死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」


ふと、俺の頭に魔王が思い浮かんだ。

魔王は、魔国を恐怖で収めていた。

それだけで、俺は悪と決め付けて、奴を倒した・・・が、この声を聞き続けると全てを信じられなくなりそうだ。


今の俺は、誰よりも人を信じられなくなっていきそうだ。


その後の王国は、皆さんの想像通りになっていったのでしょうか?





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