8 女王の我儘
悪役令嬢や聖女が登場している話をたくさん読んで楽しくなり、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。
今はSFを書いていますが、これが終わったらしばらくは異世界ものに浸ろうと、聖女と王女の本をゲットしてきました!
パソコンでもたくさん読めますしね。楽しみです。
今回の話は、礼、頑張れ!話です。
頼れるおねーさん上司の礼。
ふざけてる時もあるけど、礼とヴェスはいざとなるとかっこいいんだよな~。
修行中でつたないところのある文章だと思いますが、最後までお付き合いいただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。
何事もなく月へ到着。
入港後、連合の船団とは別れ、ユーシップ社の倉庫エリアへ移動した。
予定ではここで乗降はせず、消耗品とごみの搬出入だけですぐに出発だったのだが……。
『母船1よりシップ2へ。クルトだ。礼、問題発生だ。ビクトリアが買い物に行きたいと言い出してる』
「もう、こっちは気を張ってんのに、いい気なもんね……」
『それに、もうひとつ、ビクトリア達もそっちの船に乗りたいそうだ』
「えー、もう、勘弁してよ。こっちの船じゃ部屋も人手も足りない、無理だっての!」
『オレもそう言ってんだけどね。相部屋にすればいいって。自分がアスランと仕事してた時はそうしてたって言うんだよ……』
「うーん、マリウスがそっちにいって、アキラと私が相部屋になれば、ぎりいけるか?」
礼が言った時、後ろからマリウスの声がした。
「私はこの船から移動する気はないよ。すまない、義母の名前が聞こえたもので勝手に来てしまった」
「マリウス、これからビクトリアと話をつけてくるけど、あなたは母船1に行きたくないのね?
もしビクトリアと同じ船でもそれはかまわないの?」
「ビクトリアは関係ない。私はヴェスとアキラと一緒にいる方を選びたい」
「……わかりました。何とかしてくる」
礼はクルトにそちらに相談に行くと連絡を入れ、ひとりで母船1に向かった。
◇ ◇ ◇
『ヴェス、アキラ、マリウス、聞いて!
まず、アキラ、私の部屋の荷物をアキラの部屋へ。私と相部屋よ。
それからマリウス。どっちか選んで。ヴェスと同室か、フィリップと同室か?』
「ヴェスと同室がいい」
『了解。マリウスの荷物をヴェスの部屋へ。
空いた2部屋はそれぞれ部屋付きの簡易ベッド組み立てて2人部屋にしておいて。
自分たちのベッドは後で時間があるときにすること!
アキラ、食料追加で搬入されるから受け取って。
30分後、ビクトリアとアレク、SP2人と戻るから!
マリウス、悪いけどあなたの希望でもあるから、ふたりを手伝ってやって!
それから、この条件で月でのお買い物はあきらめてもらったから!!』
「了解!!」
通信が切れた後、3人で顔を見合わせる。
「礼、めっちゃ怒ってる」とアキラ。
「ビクトリアが折れるなんて、すごい……」とマリウス。
「何で相部屋……、だったらアキラとがいい!!」とヴェスがアキラを抱きしめる。
「ヴェス、落ち着いて! 30分しかない! みんなでやるよ!」
◇ ◇ ◇
疲労困憊な3人のもとに、礼がビクトリア達を連れて戻ってくる。クルトもついてきていた。
「アキラ~! 来たわよ~!」
にっこり笑うビクトリアにヴェスが「我儘もいいかげんにしろよ!」と言い捨てる。
「いいじゃない、最初は我慢したのよ!
ここから次のコロニーまでの2日間ということだけど、快適だったら、火星まででもいいわね!」
「もう特別に2日間だけです!! アキラ、ヴェス、部屋を案内して! すぐ出発だから!」と礼が嚙みつかんばかりの勢いで言った。
アキラはマリウスと一緒にビクトリアとアレクを礼の部屋だった客室に案内した。
「母船1の方がずっと広くて快適だと思いますが……」
「いいのいいの、昔はこんな感じだったし、懐かしい~!
アレク、普通の宇宙の旅はこんなもんよ」
こんなもん……。
あなたがわがまま言わなきゃ、もう少し快適だったはずなんですけどっ。
まあ、客商売の辛いところ……。
アレクは目を輝かせて見回し、マリウスにいろいろ質問している。
子どもはこういう方が楽しいかもね。
アキラはアレクとマリウスを見てそう思った。
怒り心頭といった感じの礼がクルトに言った。
「クルト、船室名簿はそのままにしておいて!」
「えっ、いいのか?」
「もう絶対、次の経由地で元に戻す!! もうそのままにしておいて!!」
「……了解」
「クルトが戻ったらすぐ出発しましょう。この騒ぎでもう1時間も遅れてるっ!!」
読んで下さりありがとうございます。
次も頑張ります!
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