9 幸運
悪役令嬢や聖女が登場している話をたくさん読んで楽しくなり、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。
今作はSFものですが、楽しんでいただけてるでしょうか?
楽しく書いていますが、修行中の文章ですので読みにくいところなどないか気になっています。
あきれずに最後までお付き合いいただけたらうれしいです。
よろしくお願いします。
次の経由地は月と火星の間にあるスペースコロニーだ。
前回は船団と一緒にゆっくりと移動したが、ここからはペースを上げていく。
最初は母船1がリーダーとなり、シップ2を自動運転モードにして休ませる。それを交互にして、ハイスピードの移動を維持するのだ。
最初は時間に余裕があるため、ヴェスとマリウスが自分たちの相部屋を整えに行き、戻ってきてから、アキラと礼が相部屋を整えに向かった。
「礼の荷物、とりあえず全部持ってきたけど、大丈夫?」
「ありがとう……。もう疲れた……」
「私のベッドで荷物整理してて、こっちのベッド組み立てるから!」
「ではお言葉に甘えて……」
礼がベッドにごろんとなるとふわっと浮いて、またベッドに沈み込む。
アキラがベッドを組み立てているのを寝ながら見て礼が言った。
「あれ、アキラ、背が伸びた?」
「うん、少し伸びたかな」
「髪も伸びたね」
「うん、いつもならもう切るけど、ちょっと伸ばしてみようかと……。 できた!
礼、ベッドできたよ。荷物こっちのロッカーに入れられるよ」
「ありがとう……」
礼は近づいてきたアキラの身体を抱きしめて二の腕や腰をさわさわした。
「!! 何、礼!」
焦るアキラにかまわず胸も触る。
「!! 大きくなってる。痛みはもうない? 体つきも肉感も柔らかくなってるし。
ブラトップSだったわよね。下着きつくない?」
「あ……、大丈夫だよ。胸の痛みはほとんどなくなった。ブラトップは念のため買い置きしておいたMもあるから、ちょっと苦しくなってきたら替えようと思ってる」
「どおりでヴェスが抱きしめたがるわけだ。
プレゼントした下着も今ならちょうどいいかもよ。あれ、少し大きめサイズにしてたから」
「あ、あれね……」
「持って来てないの?」
「うん……、仕事だし」
「アキラ、急激に身体が成長しているけど、身体のこと、特に生理のことは聞いてる?」
「あ、うん、地球人と少し違うみたいだけど……。地球人は月に1回だっけ?
お父さんから聞いた話だとお母さんは2~3ヶ月に1回ぐらいだったみたい。
身体が弱かったせいかもしれないとは聞いているから個人差があるとは思っているけど……」
「用意はしてあるのね?」
「うん、一応……。でもいつ来るかわからないのは、困るね」
「困ったことがあったらちゃんと言うのよ」
「うん、礼、ありがとう」
部屋を整えてコントロール室に戻ると、アレクが遊びに来ていた。
ヴェスの膝に乗せてもらってパネルの説明を聞いている。
「じゃあ、これが宇宙の地図で、真ん中が船のいる場所で、地図の方が動いていくのね?」
「そうそう、そんな感じ! アレクは頭いいなあ」
「じゃあ、こっちは?」
「これは、今つながっている船との交信が出てるパネル。あ、おかえり!」
「アキラ! おかえり」
ヴェスの真似をしてアレクがアキラにおかえりと言う。
「家族みたいね! なんかアキラとヴェスを見ているとほんと癒されるわ~」と礼が言って、笑った。
その時、警報が鳴った。
アキラはヴェスからアレクを受け取ると抱いたまま船室へ急いで跳ねていき、驚いているビクトリアに部屋のベッドについているベルトで身体を固定するように言い、部屋から出ないように伝える。
その最中にSPの2人もビクトリアの部屋に来てくれたので、後を任せてコントロール室に戻る。
「ビクトリアとアレクはSPと自室にいます」
「母船1が襲われた」とヴェスが短く言った。
「今、こっちがリーダーだよね?」
「こちらとの通信切られて、足止めされてる。
うちは影響なくて、本社と連合には連絡済み。とりあえず連合の応援が着くまで、防御を固めて様子を見てる」
マリウスがコントロール室にいる。
アキラが気づいてあわてて言った。
「マリウスは自室じゃなくていいの?」
「いいの、自室だと目が届かないし、人もつけられないから、ここで待機!」と礼。
アキラがすみませんという表情でマリウスを見ると「大丈夫だよ」とマリウスが微笑んだ。
まもなく通信が再開してクルトの顔がパネルに映る。
『心配かけた! こっちは無事に鎮圧できたよ。連合の船と合流したら、襲ってきたやつらを引き渡す』
「どんな奴ら?」と礼。
『手口からすると雇われた誘拐のプロ集団だと思う。ビクトリアとアレクを狙ってきたらしい。
そっちとの通信を切り、後ろからハッチを遠隔解除して、乗り込んできやがった。5人だ』
「けっこうな人数だな」とヴェスが返す。
『こっちは乗客もいないし、思う存分相手できたよ。
搭乗員5人に、さらに精鋭警護スタッフも3人乗ってるし、相手の方がかわいそうなくらいだった。
こっちからしたら幸運だったがな!』
少し時間がかかったが、連合の船が到着し襲撃犯を拘束、引き取ってくれた。
また、2隻で交代の高速移動を始める。
「ストーカーにパパラッチ、誘拐プロ集団とビクトリア側の危険因子は取り除けたようね」
礼が安堵のため息をついて言った。
「ビクトリア側?」
アキラが礼に訊ねる。
「あ、……移動中のビクトリアについて考えられる危険と言うこと。
後は火星での危険について対策考えとかないとだね~」
礼があわてたように言った。
「まだコロニーにもついてないよ」
「そう! だけど、コロニーは連合の基地も近いし、もう仕掛けてこないと思う。
一番怖いのは火星に入ってからよ。ね、マリウス」
「はい、火星は丸ごと父が運営しているような場所で、連合すら干渉できない場所もありますから……。
父は……聖人ではありません。それはわかってはいるのですが……。
母やアレク、私の安全を自分の会社を使うでもなくユーシップカンパニーに頼むあたり、自分の部下をも信じていないところがあります……。火星とはそういう場所ですよ……」
読んで下さりありがとうございます。
次も頑張ります!
やっと宇宙の旅の中間地点。なかなか火星に着きませんね。
初めて5万字行くかも?!
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よろしくお願いします。




