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7 出発(後)

悪役令嬢や聖女が登場している話をたくさん読んで楽しくなり、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。


ちょっとSFっぽい描写が続いてます。

自分で書いててなんですが、早く重力のある地上に降りたい、です。


あきれずに最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

 ユーシップ社の倉庫に着くと、クルトが迎えてくれた。


「よっ、無事のお着きで何より!

 シップ2の準備はできてる、確認して足りないものがあれば言ってくれ!」

「ありがとう、クルト!」


 礼がお礼を言っている間にヴェスはバイクで船に入ると固定、続いて入ってきた礼の車の固定も手伝う。


「今回は何が起こるかわからないので、ノーマルスーツのまま過ごすことにします。

 船内ではフェイスシールドはマリウスは部屋に常備。搭乗員はコントロール室に常備すること。

 予備はコントロール室に2、バイク、車に各2あります。

 ヴェス、マリウスを部屋へ。その後、収納や外部のチェックをお願い。終わったらコントロール室へ。   アキラは内部の設備と消耗品の確認。私はコントロール室で全体チェックをします」


 礼の指示でそれぞれ仕事を始める。

 すべてオールグリーンの確認が取れ、シップ2のシールドを閉めると3人はほっとした表情になった。

 これで簡単に外からは侵入できない。


 礼が船内の放送を入れる。


『母船1の準備を待ちます。搭乗員は打ち合わせのためコントロール室に集合。

 マリウスはそのまま自室待機でお願いします』


「マリウス、ひとりで大丈夫かな?」

「大丈夫だろ。1人がいいってこっちの船を希望したぐらいだから」


 コントロール室でアキラとヴェスがこそこそ話している。


「あのさ、エレベーターでのマリウスとの会話、ヴェスかっこよかったよ!」

「あ、どこから聞いてた? 途中からだよな。……惚れ直した?」

「……うん、やっぱ好きと思った」

 

「はいそこ! 仕事中!」


 礼がちょっとピリピリしている。



 ビクトリア達も倉庫に到着し、母船1の準備もすぐにできた。

 出庫ゲートへ向かい、宇宙空間が2隻の船の前に広がる。


 第1経由地の月までは連合の船団と一緒に行く予定なので、襲撃などの可能性はかなり低くなる。


『母船1、連合船団との通信を確認。

 シップ2、そのまま直進し連合船団の指揮艦後方へ。母船1は旗艦の後方に入る』

「了解」


 母船1からの指示にヴェスが返事をして船を動かしていく。


《連合指揮艦ミカゼよりシップ2へ。位置確認OK。指揮艦とペアリング完了。自動運転に切り替え! ……確認、完了! シップ2、お互い良い旅にしよう!》

「月まで、よろしくお願いします」


 礼が連合の指揮艦へ返事した。


「これで月までの2日間は大丈夫ね。コントロール室は常時2人待機。マリウスにも時々来てもらって気分転換してもらいましょう。アキラ食事の準備お願い。食事後、私、先に休憩取らせてもらうわ」



 アキラは弁当形式の昼食とお茶のボトルを用意して、コントロール室に戻った。


「ヴェスはお茶、礼はコーヒー。マリウスのところにも届けてくるね!」


 礼があわてて止めた。


「私が行くわ!」

「礼、マリウスは大丈夫だと思うよ。それに船の中じゃみんなと同じ空間に一緒みたいなもんだし」


 アキラが言うと礼は「うーん」と考え込んでしまう。


「とりあえず、今はアキラに頼もうか、あまり露骨に避け続けるのも変だろ?」とヴェスが助け舟を出してくれる。


「わかった。業務以外の接触には十分気を付けるように!」



 マリウスの部屋をノックするとドアが開いた。

「アキラ!」と驚いたようなマリウスの顔。


「遅くなりましたが昼食です。お茶とコーヒーとオレンジジュース、どれにしますか?」

「じゃあ、コーヒーで」


「後で容器引き取りにきますね」と渡して立ち去ろうとするアキラをマリウスが引き留める。


「さっきは不躾に個人的な質問をしてすまなかった。その、自分の思想や趣味であのようなことを聞いたのではなく……。不快に思ったのなら申し訳ない」

「大丈夫です。あの時は驚きましたが、さっきヴェスからもマリウスが私を害するために質問したのではないと聞きましたから」


 ヴェスから聞いたわけではなく勝手に話を聞いちゃったわけだけど、こう言っとけば伝わるだろう。


「良かった。ありがとう」


 アキラが戻ろうと振り返ると、コントロール室のドアを開けた状態にし、ヴェスが身を乗り出すようにこちらを見ていたことに気がついた。


「俺、そんなこと言ったっけ?」

「勝手に話を聞いてましたって言えんでしょう! そういうことにしておいて!」

「了解」


 3人で昼食を食べていると通信が鳴った。


『おーい! パパだぞ!』

「社長! そちらはどうですか?」

『どうもこうも、小物がわんさと釣れたわ。

 ビクトリアに変装させたおとりに、ストーカーとパパラッチが引っ掛かってくれた。

 まあ、こいつらはほかにもいる可能性はあるが、一番熱心な奴らは捕まえた。後は職業的な誘拐のプロに警戒だな。月までは手を出してこないだろう。今のうちにしっかり休んでおくんだぞ!

 マリウスは自室か?』

「はい」

『シリウスには伝えた。連合の方でも調べてくれたそうだ。マリウスには怪しいところはない。仕事というと家業の方のことだと思われるが……。火星の事業についてもっと調べてみる。では、またな!』


 通信が切れる。


「本当に自分の言いたいことだけ言って切るな、親父は!」

「おとりって、誰?」


 作戦の細かいことを聞いていないアキラが言った。


「聞いて驚くな、……アニスだ!」

「えーっ! アニス?!」

「アニスとトーマスは引退前、連合の敏腕エージェントだったのよ」と礼が説明してくれる。


「知らなかった……」

「シリウスおじさんの師匠らしいよ」

  

 ヴェスの言葉にさらに驚くアキラだった。

読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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