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冬休みの旅行計画
年越しの時がもう近くなってくる十一月。今日の分の宿題の終わったという穂高が、来年の三月十三日に廃止になってしまうからという理由でトワイライトエクスプレスのきっぷをねだってきた。両親は高いからという理由で反対した。しかし、彼はなんとしてでも乗りたいとせがむ。ただ、これら一連の流れが十回を越す頃になって、ようやく何葉かの切符類が机上に置いてあった。
「乗車券、豊科→小樽、経由、大糸、篠ノ井、中央西、東海道、湖西、北陸、信越、羽越、奥羽、津軽、海峡、江差、函館、長万部、室蘭、千歳、函館」七日分有効。
「特急券、松本→大阪」「特急券・寝台券、大阪→札幌」
これが家族五人分あった。十二月三十一日から有効と記入されている。しかし、メモ帳の一枚に、小5と小6の分はなし。とまた記入されてある。あまりにも高額なきっぷだからだろう。そう思えば、三万とか四万とか書いてあったような…。
この手書きのきっぷを持って松本駅に向かい、さらに大阪行きのしなの号に乗って五人は旅だった。すへて山田とも云われる木曽路を中央本線は駆ける。木曽川上流からの深淵な渓谷が進行方向向かって右に左に出る。まもなく木曽福島だ。




