31/36
新たな光
姫冠は富山駅に降り立った。今乗ってきたはくたか、サンダーバード、しらさぎ、北越、ひだと言った各方面への特急街道のハブにされていて、富山県で一番といっても過言ではなさそうなほど、と姫冠は思った。北口の改札を出ても、新しい太陽ー今までの冥王星とは違うー出会えて良かったと思えるような方がいるはず...なのにいない。知らぬ道を東へ、南へ、そして西へ歩くと、やっとのことで太陽に会うことができた。高岡 昭和さんと博美さんが出迎えてくださった。そして、予想もしていなかったことだが、その場で姫冠に挨拶のように抱擁を交わしていた。いままでそんなこともされたことがなかった彼女は、なにかと思って変態だと一時ながら思ったが、実際は違うということだ。
富山地方鉄道の電鉄富山駅には、少しながらの歩きしかいらない。けれども、これから生きていく町のことであるから、ウキウキとしながらの道程であった。その前から路面電車にのり、終着、南富山駅で下車したのであった。




