第七話「ショッピング」
駅に到着し歩く。明音と剣が来たのは、結構は、広さがあるショッピングモール。中は、人が溢れかえっていた。一階から四階まである。一階は、食料品関係。二階、三階は、フードコート、洋服、雑貨、本屋、靴屋、音楽関係の店がズラッと並ぶ。四階は、映画館やアミューズメントがある。剣は、初めて来たので口を開けて立ちつくし驚いた。
「凄っ!広すぎだろ。先が見えないんだけど」
「まだ出来てそんなに経ってないんだ」
「明音は、来たことあるのか?」
「一回だけね。さっ行くよ」
袖をを掴んで移動する。エスカレータで一階から二階へ。人の間をスイスイと抜いていく。で、服屋に入る。いくつか服を手に取り似合うか鏡を使ったり、剣に聞いたりする。店を出てて違う服屋に入る。そして出ての繰り返し。せっかく来たんだからと自分にも似合いそうなのがあるか選ぶが、明音のペースが速くなかなかできない。
そんな6件目のこと。
「ごめん。自分だけ」
「別いいよ。気にするな」
「ダメだよ!剣も買いたかったらいいんだよ。私の服は、もういいから」
「そうか。じゃ」
今度は、剣が服を選び始める。どんなのにするか後ろでワクワクした様子の明音。しばらくすると、何個か服を手に取り試着室に入って行った。外で待つ。5分後カーテンが開いた。
「どう?」
剣が選んだ服は、タンクトップでその上にデニムのシャツ。下は、淡色のカーゴパンツ。茶色のベルトに革靴。完璧なコーディネートだった。周りの女性客が小声で騒ぎ出す。『あの人かっこよすぎない?』『イケメンだ』『モデルみたい』など聞こえてくる。
「……カッコいい」
「え?なんだって」
「あ、い、いや!なんでもない!似合ってるよ」
「そう?じゃ、これにする。着替えて買ってくるから」
カーテンをもう一度閉める。あまりにも格好すぎたため鼓動が速くなる。
着替えが終わり出てきた時、体がビクッと跳ねた。
「次は、どうする?」
「え、えっと。じゃ、色んなところ回って行こうか」
「分かった」
二人は、あちこち店を回りながら時間を過ごした。本屋に入ったり、CDショップに入ったり、休憩にカフェでコヒーとパンケーキを食べたりした。
アクセサリー店でネックレスや指輪を見ていると。
「剣。何探してるの?」
「うん?七塚さんに何か買っていこうかなって」
「えっ。七塚さんに?どうして」
なんだか胸が苦しくなって腕を掴んだ。
「実は、昨日の夜カレーご馳走になってそのお返しに……明音?」
下を俯く明音。剣の左袖を掴んで下に何度か引っ張り。
「……私にも」
「なんか言ったか?」
「じゃ、私にも何か選んで買って!」
「いいけど。じゃ、店の外にいて」
言った直後は、首を横に振って嫌だと言ってたが強引に背中を押して出した
。それから、30分位店の中を回って二人に贈る物を選ぶ。外に出された明音は、最初の方は、入り口付近で右往左往していたが疲れて近くの椅子に座って出てくるのをじっと待機。
「おまたせ。はい、これ明音のな」
紙袋に入ってるアクセサリーを渡した。
「あ、ありがとう」




