第三十六話「文化祭」
文化祭当日。
いつもなら登校している時間の7時。剣は、テレビを点けてのんびりしていた。インターホンが鳴り出ると麗子だったので家の中に入れた。
「剣様。何かあったのですか?」
「ん?何もないけど」
「では、何故まだいるのですか?」
「今日は、文化祭だろ?だから、少し遅れてから行こうかなって」
「いいのですか?」
「大丈夫大丈夫。今日クラスの役割がないやつとかも、遅れて行くらしいから」
「剣様が大丈夫って言うのでしたらこれ以上言わないですが……」
「あ、そうだ!麗子さん今日文化祭行かない?俺今日行っても一人で暇だから」
「え、で、ですが」
「たまには、息抜きしないと」
しばらく、考えたのちに。
「分かりました。行きます」
腕を組んで頷く。
「でしたら何時頃行きましょうか」
「そうだな、10時位にしようか」
「10時ですね。時間になったらまたお伺いします」
そう言ってお辞儀をして後にした。
時刻10時半。剣の教室。
「いらっしゃいませ」
メイド、執事喫茶は、絶えず客が押し寄せている。客層は、10代から20代の若者が多くほとんどが女性。口コミでメイド服が可愛いなど執事服の男子目当て。
「ココアとメロンソーダです」
「あの。一緒に写真いいですか?」
「あ、はい。いいですよ」
その中でも明音が大人気状態らしくオーダーの指名や写真撮影、握手などが客との間で行われている。
「明音ってメイド服に合うよね」
「明音は、元々可愛いからメイド服着るとより、可愛く見える」
クラスメート達も明音のメイド服に一目置く。
ん~もう。剣いつになったら来るの?この姿似合ってるか見てほしんだけど。
その頃剣と麗子は、校庭のベンチで出店で買ったチョコバナナと焼きそばを食べていた。麗子の服装は、メイド服じゃなく私服。
「剣様!文化祭楽しいですね」
「だよね。いろいろな物買って食べるしね」
「剣様。クラスの方には、行かないのですか?」
「ん?ちゃんと後で行くよ。それとも食べてから行こうか」
「はい、行きましょう!」
麗子は、文化祭が楽しいのか目をキラキラにしている。
麗子さん、楽しんでくれてるみたいで嬉しいな。




