第二話「剣と転校生Ⅱ」
男が一人こちらに歩いて来る。
「なんだお前?」
「女の子を囲んで楽しいか?」
睨めつけてくる。すると、右手の拳を繰り出してきた。それを顔が当たる寸前で右手で受け止め、全力で握る。
「痛てぇぇ離せ!離せよ」
痛すぎて両膝を地面に着いた。後ろにいた残りの男たちは、後ずさりし走って逃げて行った。それを見て握るのをやめて離してやると。
「クソっ」などと吐き捨て同じようにして去って行った。
「はぁ、こんなもんか。出て来ていいよ」
電柱の後ろに隠れていた女の子が出てきた。
「助けてくれてありがとうございました」
何回も頭を下げる。
「いいよ。いいよ。それより君転校してきたって言ったけど、制服見る限り同じ学校だよね?」
「えっ?あ!本当ですね。私二年A組に転校してきた、七塚 愛です」
「俺は、隣のB組の山口 剣。家この辺なの?」
「多分。黄色いアパートなんですけど」
「じゃ、俺と同じアパートだ。この辺じゃ黄色いアパート一軒しかないから、一緒に行こうか」
歩き出す二人。
「七塚さんは、独り暮らし?」
「はい。そうです。越してきたばかりで」
「俺も独りなんだ、越してきたの全然気が付かなかったな」
しばらく、話を続けているとすぐに目的地の二人が住んでいる黄色いアパートに着いた。意外と近かったんですねと少し笑いながら彼女が言う。
「じゃ、私はこっちなんで今日は、ありがとうございました」
もう一度、頭を下げてお礼言う。
「いいってそれじゃ」っと言って離れるすると。
「や、山口君!」
「何?」振り向く。
「その……明日学校一緒に行きませんか?」
「別にいいけど」
「じゃあ、7時にここで!それじゃ」
そう言って勢いよく行ってしまった。行動が早かったため一瞬動けなかったが、我に返り鍵を取り出して自宅に入った。
目覚ましの音で目を覚ました。時計を見る。6時半。目を擦りながらベットから出る。冷蔵庫を開けて中に入れて置いたサンドイッチ手にする。頭掻きながら食べる。そのあと、歯を磨き顔を洗う。時計を見ると45分。制服を手に取り着替えて身に包む。鞄を取り靴を履いて出る。
「あ、おはようございます」
門のとこに七塚愛がいた。
「お、おはよう」鍵を閉めて彼女のもとへ歩く。
昨日は、暗くてよく見えなかったが驚いた。凄く美人で可愛いかった。整えられ腰の位置まであるきれいな黒髪。体は、細い。手足は見た感じサラサラしてそうな肌をしている。一言で言ってしまえば大和撫子みたいだ。クラスの男子たちが騒ぐ理由がわかった気がする。
「行きましょうか」ニコニコしながら言ってきた。
「お、おう」
学校へ向かい歩き出す。ピッタリ隣を歩いてくる。会話がなく無言状態。何か話題がないかと頭の中を駆け巡らせる。すると……
「や、山口君ってお昼とかどうしてるの?」
「えっ、基本的に購買でパン買う感じだけど」
「あ、あのね。昨日助けてくれたお礼がしたくて、お弁当作ってきたんだけど一緒に食べませんか?」
「弁当?あ、ありがとう」
そのあと、なんとか話が続くことができた。学校が近づくにてれて他の学生たちが増えてきた。男子たちの視線を感じながら到着したのであった。




