表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム開始前に全部終わらせてしまいました ~悪役令嬢のはずが聖女になった王女の物語~  作者: ゆきまる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/59

魔法塔の見学①

話をしているうちに、私たちは魔法塔へと辿り着いた。


王城の最も端に建てられたその塔は、何度見ても圧巻である。


高くそびえ立つ石造りの塔。


窓からは淡い魔力の光が漏れ、研究室からは時折、小さな爆発音まで聞こえてくる。


「相変わらず賑やかね」


私は思わず苦笑した。


「いつもこうなの?」


アルベールが尋ねる。


「ええ。研究に夢中になると皆ああなの」


今日はアッシュが遠征中のため、塔内はいつもより静かな方だ。


それでもあちこちの研究室では、魔道具の開発が進められていた。


廊下を歩けば、魔石を加工する音や、魔法陣を書き写す研究員の姿が目に入る。


「こちらでは主に魔道具の研究を行っていますの」


私は棚へ並べられた試作品を示した。


「照明用、農業用、治療補助用……生活を便利にするものが多いですわ」


アルベールは一つ一つを興味深そうに見つめる。


「なるほど」

「ティアーナでは実用性を重視しておりますの」

「カナルドとは少し違うね」

「やっぱり違うの?」

「うん」


アルベールは頷いた。


「カナルドでは軍事利用できる魔道具や、新しい魔法の開発が中心なんだ」

「やっぱりそうなのね」


私は感心したように頷く。


「同じ魔法でも国によって目指す方向が違うなんて面白いわ」


しばらく魔道具を眺めていると、ふと疑問が浮かんだ。


「そういえば」


私はアルベールを見る。


「カナルド帝国の王族は皆、魔法を使えるのでしょう?」

「そうだね」

「やっぱり。素敵ね。」


羨ましい。

魔法大国なのだから当然と言えば当然なのだろう。


「いつかカナルドの歴代最強の魔導士さんにもお会いしたいわ。」


そう言うと、アルベールは少しだけ困ったように笑った


「いずれ知られることではあるからいうけど」


アルベールは少しだけ言いづらそうに口を開く。


「それは私なんだ」


「えっ?」


思わず声が漏れた。


「アルベール殿下が?」


「うん」


私は思わずアルベールを見つめる。


歴代最強。


カナルド帝国始まって以来の魔導士。


その本人が目の前にいる。


「すごいです!」


気付けば声が弾んでいた。


「羨ましいですわ!」

「羨ましい?」

「ええ!」


私は大きく頷く。


「魔法が使えるなんて楽しそうですもの!だって、魔法で空を飛んだり、遠くの物を動かしたり、綺麗な光を生み出したりできるのでしょう?あぁ本当に素敵!」


前世では夢物語だったことが、この世界では現実になる。エレノーラは興奮していた。


「私も一度でいいから使ってみたいですわ」


思わず本音が漏れる。

アルベールは少し驚いたように私を見つめていた。


「今まで『羨ましい』なんて言われたことはなかったな」

「あら?」


そういうものなのだろうか。

私にとってはとても羨ましいことなのに。


「魔法って、本当に素敵ですもの」


そう言って研究中の魔道具へ目を向ける。

やっぱり。

何度見ても魔法というものは見ていて飽きない。

その時だった。


研究室の奥から、一人の研究員がこちらへ駆け寄ってきた。 


「エレノーラ王女殿下!」


いつもお読みいただき、ありがとうございます!

ぜひブックマーク、いいね、評価をお願いいたします!

していただいたら作者のモチベーションが上がります!

どうぞよろしくお願いいたします!(´∀`*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ