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季節がめぐる中で 33

「誠ちゃん!」 

 突然そう叫ぶと、アイシャが体を押し込んで誠の手を握る。

「烏丸響子様と言えば要ちゃんの第二夫人よ。良く覚えて……」 

 そこまでアイシャが言ったところで要はアイシャの頭に拳骨を食らわせた。

「テメエどこまでアタシを百合なキャラにしたがるんだ?」 

「だって……」 

 そう言って下を向くアイシャ。その姿を見て急に要は彼女に背中を向ける。

「本気にした?ねえ、本気にした?」 

「うるせえ!」 

 そう言ってそのままパーラの焼いていた肉を取り上げて口に放り込む要。パーラは泣きそうな表情で要を見つめる。

「要ちゃん!」 

 それまで黙々と肉を食べていたリアナが突然テーブルを叩いた。

「わかったよ……」 

 そう言うと口から肉を出そうとする要。パーラはさすがに首を振る。

「あんたら本当に子供ねえ」 

 そう言いながら一人専用の焼肉のタレを肉につけて食べる明華。その時、また隊長室の扉が開く。

「いい匂いがするんだな」 

 幼い容貌のランが書類を持って入ってくる。突然のランの登場に要とアイシャはあんぐりと口をあけて彼女を見守っている。

「ご苦労さん。お前も食っていけよ」 

 渡された書類を執務机に投げた嵯峨が声をかける。

「飯は食ったからな。それにここの歓迎会は春子のとこでやるんだろ?一応予約はしておいたぜ」 

 そう言うとそのまま出て行こうとするラン。

「さてと、ランが来たってことは第二小隊の三号機も到着したってことね。それじゃあ私も仕事に行かなきゃね」 

 そう言って立ち上がる明華。彼女が差し出した皿を受け取るリアナ。

「もう終わり?」 

「そうだよ。クラウゼ、片付け手伝ってくれるか?」 

 そう言いながら肉の乗ったトレーにラップをかぶせる嵯峨。アイシャはそのまま立ち上がると、パーラとエダ、それにキムに目で合図をする。

「それじゃあお姉さん。報告書がありますので失礼します!」 

 アイシャはそのまま引きとめようと手を上げるリアナを残して部屋を出て行った。

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