「合格体験記」
(初出 某高等学校ホームページ、2023年4月1日)
私がF**大学を目指そうと思い始めたのは、例年I**高校と大学が連携して行う高大連携講座を受講した事でした。私はI**に入学してから情報を専門的に学び始め、当時はまだ明確に将来の目標があったわけでもなく、ただ「卒業までに将来したい事がみつかるだろうか」などと漠然とした不安に近いものがありました。
高大連携講座で、私は情報と福祉の融合ということを学びました。詳細をここに書く事は、この記録の主旨からは逸脱するのでしませんが、私はこの時考えました。福祉技術は、それを提供する事によって人を助ける事ができます。医者のように直接的でなくとも、自分が高校で学んだ事を活かし、間接的に人を助けられるという事に心を惹かれ、オープンキャンパスに参加するに至りました。
志望理由書ではないので、そこでの専門的な話などは述べませんが、この最初のオープンキャンパスで実際に校風に触れた事は、それまで漠然とした希望に過ぎなかったF**大学への進学が「志望」という確固としたものになるきっかけでした。
F**大学に指定校推薦の制度はありません。また、私は一般入試については最初から考えていませんでした。その時一度の試験の結果ではなく、積み重ねてきた努力を見せたかったので、総合型選抜、自己推薦と言える方法を目指す事にしました。
総合型選抜には、国英の二教科の実力試験に加え、面接、書類審査、第二次試験としてプレゼンテーションがありました。私が意識していたのは、このうち面接と書類審査でした。これらは、私が考えていた「積み重ねてきた努力を見せる」という性格が最も強いからでした。書類には活動報告書があり、これと面接は実績をアピールできる機会です。
アピールする事は何でも良いです。高校在学中に取得した資格でも、冒頭に述べたような授業以外の講義への出席でも、あるいは無遅刻無欠席や、三年間成績表でオール5を取るなどの「日々の積み重ね」のような事でも材料になります。
ただ、これらは全て自ら能動的に、という意欲がなければ成し得ません。そして意欲のためには、志望先の決定は漠然とではなく、「ここしかない」と思うまで極める必要があります。準備にじっくりと時間を掛け、自分が何をすべきなのかを知るためには、進路について考えるのは早い方が良いです。そして、常に自分の功労を振り返る事。これは、後から自分が何をしてきたのかを思い出し、アピール出来る事を見つけやすくする事に繋がります。
受験本番で、私は緊張しました。しかしその時、自身がこれまで一年次からずっと、このためだけに頑張ってきた結果がこの実績ではないかと思い、私が受からなかったら他に誰が受かるのだ、とも考えました。これは、最初に意欲がなければ出せなかった自信だと思います。
不安になる事と、自信のなさは違うのだと私は思っています。受験の際、受からなかったらどうしよう、と不安になるのは、自分の目指してきたものに否定されたらどうしよう、という事で、それは一心不乱に走り続けてきた意志の表れです。本番でそれを、自信の裏返しと思えるかどうかなのです。
※固有名詞は置き換えを行っています




