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エレクトリック・ファイターズ  作者: くろくまくん


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僕がしている仕事とは

僕の職場に急にやってきた、破天荒マン、キンちゃん。


その破天荒ぶりに戸惑いつつ、笑いつつも、徐々に惹かれていく僕。


今回は、具体的にエアコンの接客について、だらだらと書いていこうと思う。

 すこーし更新が滞ってしまったのは、仕事のほうがちょっぴり忙しかったからだ。


 前回は僕の働く職場にやってきた、破天荒なキンちゃんの話をした。


 僕が生きてきた中で、はじめて出会った人種だ。


 あまり詳しくは言えないけども、キンちゃんは体に不調を抱えている。僕が健康になったことを心から喜んでくれたが、むしろキンちゃんのほうが、身体は弱い。


 何度か死にかけになったというのも、あながち言い過ぎではないのかもしれない。んー…でも少し言い過ぎなのかな。


 キンちゃんが僕の職場で一緒になってから、キンちゃんはコロナに累計3回なってしまった。


 元々肺疾患があるキンちゃんは、更に肺を傷めることになる。雨の日とか、あまり走りすぎると息がしんどいようだ。


「体が弱くない人は、そうなってる人の気持ちって、なかなかわかりにくいんですよね〜」


 キンちゃんの言葉を聞いて、あぁ…たしかに僕はそうだったのかもしれない。体というだけでなく。


 結局今までも、自分だけを中心に考えていて、自分が嫌な状況だったり、楽しい状況だったりになっている時に、周りの人、そして全体がどうなってるか、ってあまり考えていなかった。


「相手の気持ちを、ホントに考えることのできる人って、なかなか少ないですよ」


 これもキンちゃんの言葉。普段無茶苦茶で、破天荒な振る舞いのキンちゃんだけど、たまに良いことを言う。もう一度言おう。たまに良いことを言う。


 前に販売士としての流儀みたいなことを書いたんだけど、そういえば具体的に家電製品のことについて書いてなかったなぁと、今更ながらに思った。


 電化製品って無数にあるので、一応色々なことについて語るのは、電気オタクの僕なのでめちゃくちゃ話すことはあるんだけど、たぶん全然面白くないので、そこは端折はしょる。


 でも、せっかくなので、僕がエアコンを買いにくるお客さんに対して、どういう感じで接客をしているか。それを軽く話そうかな。


 エアコンだけではないけども…電化製品全般すごく値上がりしている。円安とかの影響だったり、石油高騰もあったり、色々な要素があるんだけども、細かく言うと、電化製品って無数の部品から作られている。食材や、加工食品、超加工食品もまぁそれなりに色々な物を使って作られてはいるが、電化製品の場合、その量がめちゃくちゃ多いのだ。


 エアコンの場合、部屋の中の室内機、外に置く室外機、個体で見るとその2つだけども、室内機ひとつを取っても、外側のケーシング、冷やしたり温めたりするギザギザの熱交換器、風を送るための筒型のファン、風の向きを変える上下フラップ、左右の向きを変える左右ルーバー、あとは可動する部分にはほぼモーターが使われている。それに加えてそれを制御するための電気の基盤。


 あとはホコリが内部にはいらないようにするフィルタだったり、そのフィルタを自動で清掃する機械が入っていたり、空気清浄の機械が入っていたり。


 そんな無数の部品…何個か忘れたけど何百という部品の集合体が電化製品である。


 なので、そんな色んな部品を、ひとつの工場ですべて作れているわけではないので、輸送コストやら、製作コストやら、もちろん人件費などもだけど、色んなコストがその無数の部品に対してかかってくる。


 ちょっぴり難しいことを言ったかもだけど、そういうわけで値段がすんごい高くなっているのも、言い方は悪いけど仕方ないというところもある。むしろこの物価の高騰の中で、めちゃくちゃ安い電化製品が販売されていたら、そのほうが怪しいと思ったほうがいいと思う。


 なぜなら、販売価格を安くしているということは、色んなことを削っている。たまにあるのは粗悪な物をつかっていることもあるからだ。


 結構脱線したけど、エッセイだからまぁいいか。


 んで、僕がエアコンのメーカーヘルパーとして、心がけていることがいくつかある。箇条書きにしていくと、


◯自分のメーカーの商品をお客さんに押し付けない

◯お客さんの家の状況、話をよく聞く

◯その商品を買われたあとに、暮らしがどうなるかを想像できるような説明をする

◯販売をしないという選択肢もある

◯損得だけで説明をしない

◯お客さん自身にもよく考えてもらう


 んーと、今思いつくのはこのくらいかな、たぶん。


 以前にも書いたかもだけど、メーカーの販売の人って、自分のメーカーの商品を売りつけようとする人が多い。だから店舗やお客さんとも軋轢あつれきが出ることが多い。これは僕の個人的な感想なので、そうではない人ももちろんいる。割合は知らない。


 エアコンってまず、何をする機械かな。


 夏は暑い時に部屋を涼しくする。

 冬は寒い時に部屋を暖かくする。


 あ、冬はね、暖を取ることができるものは色々あるので決してエアコンでやる必要はありません。ただ、夏の暑さを解消するのはエアコンでないとなかなかキツイです。


 基本はこれです。だから言い方は雑だけど、涼しくなればいいんです。あったまればいいんです。


 ただ、お客さんの家の部屋の広さ、エアコンの設置状況。室内機から室外機までの距離。そこに住む家族の人数。使い方。好み。などなど。無数に考えることはある。


 そういうことにプラスアルファして、手入れ楽なほうがいいよねー、とか。もちろんだけど長持ちするほうがいいよねー、とか。そんな要望も聞いたりしながら、いかにちょうどいいモノを見つけてあげれるか、アドバイスすることができるか。これが店舗で説明をする人間の役割です。


「20畳のリビングにエアコンほしいんやけど。予算15万。なんでもええ。ちょっと効いたらいいからちっちゃいのでもええ。なんも付加機能はいらん」


 少し極端だけど、こういうお客さんが来るとする。一応現状の一戸建てのリビングで20畳用の、もし省エネ機種という良い機種を買うとしたら、30万は超える。だいたい。ほんとに究極に安いやつでも20万くらいかな。


 なので、このお客さんの場合はそもそも要望が破綻している。そういう場合はどうするかと言うと。


「その予算で、その畳数を冷やせるエアコンはないから、予算をもう少しあげるか。もしくは今すぐ買わないといけないとかじゃなければ、もう少し現状のエアコンで頑張ってみて。その代わり月々、エアコン貯金でもしたらどうですか。無駄に冷えないエアコンを付ける必要はないです」


 ざっくりだけど、こう説明します。その日々の売上げや、自分の数字しか考えていない店員の場合、


「まぁある程度なら冷えるかもなんで、これにしといたらどうですか。今日やったら安くしときますよ」


 まったくお客さんのこれからの生活など考えてもいない説明。アホとしか言いようがない。


 もう一度言いますが、僕の個人的な所感です。


 でも、つまるところ、そうだと僕は思う。ただでさえ、昔より気温上昇してる。夏は暑い。エアコンないと過ごせない状況の家もある。


 そんな中で、ろくに効かないエアコンを、値段の安さだけに釣られて購入したとしたら。


 一度買ったらエアコンなんて10年は少なくとも使う。僕の家のエアコンは一応いいやつをつけてるけど18年目で、まだまだ順調に動いている。


 暑い時に冷えにくいエアコン。音がうるさいエアコン。電気代がクソ高いエアコン。そんなエアコンを値段安いですよー、お得ですよー、今なら安くしときますよー。そんなしょーもない説明で買ったとしたら、後々そんなエアコンをすすめた店員のこと、信用できなくなると思う。


 そんな店員を配置している会社に対しても不信感を抱くと思う。


 電化製品なんて、しょっちゅう買うものじゃないですよね。


 それに色々見たりして、楽しかったり、家族で見るとしたら、それがいい思い出になったりもする。


 そんなひとときを、より楽しくしてもらう。購入して実際にこれから使っていく、10年…もしかしたらもっと。その人の暮らしを豊かにして、幸せにしていくのが、僕の仕事です。


 今回は接客の時に考えていることを書いたけど、次くらいでようやく最終回かな?たぶん。


 ではまた会いましょう。

言葉が少なくて、不器用で、あまり伝わっていないかもしれないが、日々僕が意識していることを書いた。


もちろん、これが正解ということはない。


どうしても考えが違う人間とは対立することもある。次回、おそらく最終回になると思う。

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― 新着の感想 ―
 犬猫を飼っているとか、子どもの有無とか、老人の一人暮らしとか、そういうことだけでも、どの家電が良いのか、違ってきますものね。相手のことを考えてくださる店員さんはとても有り難い存在ですし、いつも頭が下…
昔は長野ではエアコン(昔はクーラーか)、要らなかったんだけど、最近の夏は東京より気温高い日があるんだよね。エアコン必須!
>そんな無数の部品…何個か忘れたけど何百という部品の集合体が電化製品である そうですよね。 私たちはそんなたくさんの部品によって作られた家電製品の恩恵を得て、日常生活を楽に生きてる。 高い高いと、日…
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