エレクトリック・ファイターズ
前回に引き続き、少し難しい話、
嫌な言い方をしてしまうかもしれません。
ただ、とても大事なことですので、
よかったら最後まで読んでいただけると嬉しいです。
前回はちょっぴり難しい話をしたかもしれない。ただ、僕のしている仕事や、僕が普段どう考えて仕事をしているかを知ってもらったほうが、今回で恐らく最終エピソードになるけども、よりわかってもらえると思って、書いた。
このエレクトリック・ファイターズのエッセイを書いた理由は、単に自分の仕事の紹介という意味合いもあるけども、もうひとつある。
今回、公式企画の「仕事」というテーマに乗っかって作品を書いたわけだけども、仕事って色々な意味合いがあると、僕は思う。
生活のため、お金を稼ぐため。それももちろんあるかもしれない。
でも、それと同じ。いや、もしかしたらこれが一番かもしれないところに、
「自分が誰かに必要とされているかどうか」
こう書くと、承認欲求やら、かまってちゃん、みたいになりそうだけど。でも、つまるところは結局そうなのだ。
誰かのために役に立っているかどうか。これはまぁまぁ重要である。
逆に自分が、いてもいなくてもどうでもいいような存在だったら?
存在意義。存在証明。まぁ色々言い方はあるかもだけども、たぶんなんだけど、人間って、自分がなんで生きてるんだろう。ここにいるんだろう。って常に、知らん間に考えている。それが無意識か意識してかはあるかもだけど。
そのひとつに、仕事というものは簡単に言うと一番手っ取り早い。自分を必要としてる存在に気づきやすい。
◇ ◇ ◇
前フリは少し長かったが、そういうことを踏まえて僕の仕事、家電量販店における従業員の役割はとても大事だ。
そこで買った家電製品が、その家族の日々の生活を左右する。大げさにいうと人生を左右することになるかもしれないからだ。
少し脱線するが…加湿機能付き空気清浄機の加湿機能を使う。当然のことだけど手入れをしていないと汚れが溜まるから、良くない。溜まりに溜まった汚れや、カビ菌をばらまく殺人機械になる可能性だってある。
便利な家電製品が、使い方を間違えればもの凄く危険なものになってしまうこともある。
そういう危険性もしっかり説明したり、アドバイスすることが僕らの仕事だ。
「でも、商売なんだから、そんな綺麗事を言ってても、モノが売れなかったら成り立たないでしょ?売れてナンボ、実績あがってナンボじゃないの?」
そんな意見もあるかもしれない。
だが、それは違う。結局その一時だけの実績や、売上げや、評価なんて、なんにもならないからだ。
今がお得でっせ!今買うとかな損でっせ!
そんな詐欺まがいの売り文句で実績が上がったところで、それは継続するだろうか。むしろクレームが起きる原因だ。しかもそんな理由で商品を買う人は、結局値段が安ければいい。従業員の親切さや、丁寧さ、的確なアドバイスなどはどうでもいい。そういう人は、ネットで最低価格を調べ、自分の判断で、自己責任でネットショッピングのボタンをポチっと押す。
それはそれでいいと僕は思う。
店舗に来店されて、色々な相談事や、アドバイスを求めて来られるお客さんは、買い物を楽しみに来ているのだ。
僕の職場のことを言うと、僕と、友人のキンちゃんは、少々規格外である。
ただ、規格外が間違いかというと、そうではない。これから言うことはまぁまぁ危ないかもしれないし、ただ、完全に個人の所感なので、あまり真に受けないでほしい。ただ、真実を話す。
以前も話したかもしれないが、大多数の従業員は、自分のことしか考えていない。ただ、数字のことしか考えていない。会社の規律や販売しなければいけない儲かる商品のことしか考えていない。
だから、売上げにならないお客さんのことをぞんざいに扱う。今日この場で購入されないお客さんを冷たくあしらう。
自分がお客さんの立場だったら、そんな接客をされたら嫌なのに、自分が従業員の立場になると、それが麻痺してしまう。
とても、残念なことです。
何度も言うかもしれないが、店舗に足を運ぶお客さんは、何か目的があってきている。聞きたいことや、困ってることがあるからきている。
それに答えなくてどうすると言うのだ。
めんどくさい。しんどい。楽したい。うっとうしい。
そんな事を言うなら、やめてしまえばいい、今すぐに。僕ならそうする。
まぁまぁ破天荒なキンちゃんは、そのあたり凄い。僕はキンちゃんに出会うことで、今まで自分の中でも苦悩したり、葛藤していたことの答えが、少しずつ出てきているような気がする。
もちろん、それでもまだまだなんだけどね。
来てくれたお客さんが、納得の行く買い物ができて、そして、帰る時に
「ありがとうね。いい買い物ができました。また来ますね」
そうやって、笑顔で帰ってくれる。もちろんだが毎回ではない。
でも、そういう時に、僕は。あぁ、この仕事をしていてよかったなと感じる。
僕はただの雇われ従業員だ。しかもいちメーカーの派遣された社員だ。偉くもなんともないし、いつ仕事がなくなるかもわからない。
でも、この仕事に誇りを持っている。
周りの大勢の有象無象。言い方はとても悪いがあえてそう呼ぶ。なんの思想もなく、考えもなく、ただ金のために日々を過ごしている、そんな周りが、僕のことを疎ましく思い、排除しようとしても。
鬱陶しいやつだと。善人ぶりやがってしょうもないと。嫌がらせをして追い出してやろうかと、寄ってたかってされようとも。
僕は。
僕らは、これからも戦っていく。
だって僕は、家電業界の闇と戦う、
エレクトリック・ファイターだからだ。
完全に、僕の自己満足仕事エッセイである
「エレクトリック・ファイターズ」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
フィクションを織り交ぜているとはいえ、まぁまぁ過激な内容もあったかもしれません。
ただ、これを最後まで書ききることができたのは、ひとえに読んでくださる、応援してくださる、感想をくれたり、アクションをくださる、みなさんのおかげです。
このあとがきを、みなさんへの感謝の言葉にかえさせていただきます。
ありがとうございました。




