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朝のいたずら※

本編より糖度高めになっております。

苦手な方はご注意ください。



眩しい光が瞼を刺激し、微睡みから目覚める。


ぼやけた視界で横を向くと、灰色の光が目に留まる。


目を瞬かせ、徐々に視界がはっきりしていく。


目の前で、最愛の夫である、セドリックが規則的に寝息を立てて、眠っている。


....珍しい。


いつもなら、わたしが起きる時間には既に朝の準備を済ませているはずなのに。


寝ているのをいいことに、セドリックの前髪に触れる。


改めて見ても、やはり端正な顔立ちである。


目鼻立ちがはっきりしていて、羨ましいな...。


ぼんやりと眺めているうちに、セドリックが服を着ていないことに気付く。


そして、自身も毛布の下が裸だったということを思い出した。


そこで、昨晩の情事のことが頭に過ぎり、頬に熱が帯びる。


....やっぱり、何度やっても、慣れないわ...。


セドリックと夫婦になってから、早二ヶ月。


ほぼ、毎日のように夜の営みが行われている。


夫婦になったから、こういう行為をすることは重々承知だった。


しかし、まさか結婚してから毎日だなんて、誰が想像できたのだろうか...!!


結婚当初は、幸せで胸がいっぱいだったから、あまり疑問に思わなかった。


しかし、2週間も経った頃、なんか頻度多くない?...てか、毎日なんだけどとさすがに違和感を感じた。


でも、こんなこと誰かに相談できるはずもなく、セドリックに直接聞いてしまった。


この頻度は、正常なのかと。


すると、セドリックは笑顔で新婚時はこのぐらい普通であると答えた。


なるほど、上流貴族ではこれが普通なのかとその時は納得して受け入れた。


しかし、その後、新婚の夫人会なるお茶会に招待されて、そっちの話をする流れになったので、皆さんも毎日大変なんですねって切り出すと、その場が凍りついたのを覚えてる。


普通に嘘を吐かれ、恥ずかしい思いをしたとセドリックに抗議すると、彼はまったく悪びれる様子を見せなかった。


むしろ、愛する妻と毎日繋がっていたいと思うのが何が悪いと説き伏せられてしまい、現在に至る。


相変わらず押しに弱いな...わたし。


正直、セドリックとの情事はいやではない。


いやではないが、毎回激しく求められて、体も心も保たない。


結婚したら、もう少し余裕が持てると思ったのに、いつまでもセドリックに振り回されっぱなしである。


....なんか、自分ばっかりドキドキさせられっぱなしって少し癪だわ。


目の前にあるセドリックの頬を指でつつく。


まだ、起きる気配はない。


...少しぐらい、いたずらしたっていいわよね。


セドリックの首元に顔を埋める。


首筋に口付けをし、吸い上げてみる。


これで正解かはわからないが、この間痕を付けられたときはこんな感じだったような...。


唇を離し、見てみると、うっすらと赤くなっている気がする。


以前気付かぬうちに痕を付けられたときに、フレデリカ王女殿下に会いに行ったら、お熱いことね、火傷してしまいそうと言われ、何のことかわからないでいると鏡を差し出され、首元の痕のことを指摘された。


その時はどこかで怪我でもしたのだろうと不思議に思っていたが、帰ったあとにリースに薬を塗ってもらおうとしたら何とも言えない表情が返ってきた。


言葉をだいぶ濁しながら、これは情事の際に付けられたものだと説明され、ものすごく恥ずかしい思いをした。


だから、セドリックも少しは困ってしまえばいいのだわ。


セドリックの首元にうっすらついた痕を指でなぞりながらほくそ笑む。



「.....そういうことは、起きてるときにやってほしいのだが」


「!!」



声に驚き、見上げると、灰色の瞳と目が合った。


固まっていると、頬を撫でられ、額に口付けされる。



「い、いつから...」


「髪を触れられた時に」



ほとんど最初から起きてるじゃない!!!


腰に手を回され、距離を詰められる。


頬を撫でていた指が顎から首をなぞり、鎖骨に到達する。



「わたしが、自分のものだと痕を付けようとしてくれてたのか?」


「ち、ちがっ」



セドリックの瞳が一瞬だけ怪しく光る。



「だが、あれだと足りない」



あ、やばい


危機感を感じた時には既に時遅し、セドリックが鎖骨に噛み付くように食んできた。


食まれたと同時に、ちくりとした小さな痛みが鎖骨に走る。


逃げようと体を捻らそうとするも、しっかりと掴まれてるのでそれも叶わない。


吸われている感覚がなくなり、やっと終わったかと安堵したのも束の間。



「ひゃう...!」



鎖骨から唇が離れることなく、そのまま舐められ、変な声が口から漏れる。


手で口を押さえ、セドリックを睨むと、満足気な表情でこちらを見下ろす。


自ら付けた痕を愛おしそうに指でなぞる。



「このぐらいしてもらわないと、痕はつかない」


「...そう...」



当分、鎖骨が出る服は着れないな...。


セドリックも満足したようなので、朝の準備をしようと腕から抜け出そうとするも、腰を掴まれているため動けない。


なんか、嫌な予感がする。


再度、セドリックを見上げると、とてもいい笑顔。


なので、わたしも反射的に笑顔を返す。



「君から、始めたことだろう」



そして、唇を深く塞がれる。


抵抗らしい抵抗を試みる間もなく抱き込まれ、気付けばすっかりセドリックの腕の中に閉じ込められていた。


もぉーーー、どうしてこうなるの!!!




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