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黒き天使:敵国の王の妻として誤解され、子供たちを守るために最強の司令官となった女  作者: Leon


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第5章 影の中の同盟、そして変化の始まり

模擬訓練場の金属の粉塵がまだ舞い上がる中、午後の訓練が終了した。体の疲労が全員の肩に重くのしかかっていたが、ローラの胸の重さは、周囲の隊員たちの軽蔑の視線を受けるたびに、何倍にも増していくようだった。


新兵たちが水を飲み、モニターの成績について話し合う中、ローラは一人の女性の姿に気づいた。訓練場の端、停止した資材の箱に腰を下ろし、彼女はただ一点を見つめていた。拳を膝の上で固く握り、周囲の喧騒に全く心を動かされていない様子だった。


ローラは戦闘用手袋を整えながら、ゆっくりと近づいた。


「一人で考え事をしていらっしゃるようですね」ローラは柔らかく、だが落ち着いた声で話しかけた。「訓練は初めてではないのですか?」


女性はゆっくりと顔を上げた。その瞳は赤く、くすんでおり、つい先ごとの深い悲しみをたたえていた。


「いいえ……」彼女はわずかに声を震わせながら答えた。「ただ今日は気が入らないの。——弟が任務で亡くなったと、知らせが来たばかりなの」


ローラは一瞬言葉を失い、胸が締め付けられた。


「クリザード軍の襲撃があったの。避難民の家族を護衛していた地区で……彼らは皆殺しにされた。一人も生き残れなかった」


クリザードの戦禍と暴力の記憶が、ローラの胸を強く打った。彼女は一歩近づき、心からの言葉をかけた。


「心からお悔やみ申し上げます……本当に、気の毒です」


女性は深く息を吐き、手袋の甲で目尻を拭うと、まっすぐローラを見つめた。その瞳は彼女の姿を確かめるように映し出していた。


「あなたが噂のアレス王の妻ですよね」


ローラは思わず身構えた。その言葉が侮蔑や怒りを伴うのは、もう慣れっこになっていた。彼女は真っ直ぐその目を見返し、静かに尋ねた。


「それで、私と距離を置こうと思っていますか?」


意外なことに、女性はゆっくりと首を横に振り、かすかな、だが心からの微笑みを浮かべた。


「心配しないで。あなたを嘲りはしないわ。だって……もしあなたが自分の民に忠実でなかったら、ここでこんな思いをしているはずがないもの。この場所こそ、本来ならどの種族も安心して暮らせる場所であるべきなのに」


ローラは周囲を見回した。まだ陰口を叩き、こちらを刺すような視線を送る新兵たちがいる。


「そう言っていただけるのは嬉しいです。でもここが本当の意味で平和だとは思えません」ローラは悲しそうな面持ちで言った。「この回廊には、憎しみと偏見が渦巻いています。エックスピアの教えでは、ここはすべての人の避難所であるはずなのに——外の戦争がそのままここに持ち込まれているようです」


「そうね……」女性はうなずき、腰を上げた。「でも慣れるしかないわ。ここも外の世界と大して変わらない。まず自分の心の中を変えなければ、誰も世界を変えることなんてできないのよ」


ローラは一歩前へ進み、瞳の中の迷いがすっかり消え、燃えるような決意に輝いていた。


「ならば私は、すべての試験に合格してみせます」ローラの声には、自然な重みと威厳が宿っていた。「この組織の頂点に立ちます。そして指揮を執るようになったら、ここの人間同士の接し方を根本から変えます。偏見が、一人一人の可能性を踏みにじることなど決して許しません」


ローラが話しているその時、訓練場の観覧席——薄闇に包まれた観測台の上で——一人の謎めいた存在がその姿を見守っていた。純粋な光で形作られたその姿は、まるで透き通った人のようで、ローラの言葉に耳を傾け、微かに笑みを浮かべ、そしてそっと頷いたかと思うと、次の瞬間、煙のように跡形もなく消え去った。


その存在に気づくことなく、ローラは新しい訓練仲間に手を差し伸べた。


「さあ、一緒に行きましょう」ローラは温かく、だが力強い眼差しで言った。「あなたの弟のために、正義のために戦ったすべての人々の思いを胸に、精一杯頑張りましょう。次の世代を守れるように」


女性は差し伸べられた手を見つめ、その誠実さに心を打たれた。胸の痛みが消えることはなかったが、彼女は初めて絶望の中に一筋の光を見いだしたように感じ、その手をしっかりと握りしめた。


この日から、訓練場の日常が大きく変わり始めた。


日が過ぎ、週が過ぎるにつれ、ローラとその新しい友はいつも共に訓練に励んだ。ローラが力強い相手に対して体勢を崩せば、彼女がすぐにフォローに回り、正しい構えを教えてくれた。彼女が悲しみや複雑な戦術に気を取られ集中を乱せば、ローラが全体の指揮を執り、精密な判断で彼女を導いた。


次第に、二人の成果が周囲の注目を集めるようになった。


侵入任務や防衛演習では、二人の連携は完璧だった。ローラはクリザードの行動様式を読み取る能力で、敵の動きを事前に予測し、彼女はその指示に従い、完璧な攻撃と援護を実行した。


観覧席の視線は変わり始めた。嘲りは驚きの沈黙へと変わった。以前ローラを壁際に突き飛ばした隊員たちさえ、今ではその模擬戦を見守り、認めざるを得ない気持ちになっていた。一方で、依然としてプライドと偏見にしがみつく者たちは、「敵国の王の妻」が自分たちよりも優れた成績を上げることに、苛立ちと妬みを募らせていた。


訓練管理室では、ベテランの教官たちがリアルタイムで更新される成績パネルを見つめていた。最も厳しいとされる教官の一人が腕を組み、ローラたちが最後の標的を記録的な速さで無効化する様子を見て、低く口笛を吹いた。


「今日はなかなか上達したな……」彼は戦術用眼鏡を押し上げながら言った。「力だけで言えば一番ではない。だがその戦略眼は——恐ろしいほどだ」


「二人の連携が見事です」もう一人の幹部が公式記録に高い評価を記しながら言った。「お互いの弱点を長所で補い合う。まるで何年も共に訓練してきたかのようだ。この調子なら、次の昇進試験でローラは上位に入るだろう」


訓練場の中央で、ローラは額の汗を拭い、戦いを終えた仲間と固く握手を交わした。成績が上がっていくのを見て、道のりはまだ長く困難だと覚悟しながらも——あの暗い部屋で誓った決意が、確実に実を結び始めていることを感じていた。

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