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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
2章

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75/88

第75話 陸上部

 性能チェックをしたいのは山々なのだが、魔石を無駄遣いするわけにもいかないので週末まで我慢することになった。



なんだかんだと学業をこなし今日は、アヤネから言われていた陸上部の先輩の呼び出しに応じて陸上部に顔を出した。



アヤネと合流してから向かう予定だったのだが、俺のいない間の課題の提出を忘れるとかいうミスをやらかしていたので居残りを喰らっていた。

恨めしい形相で見られていたが、まぁその気になればすぐに終わる内容なのは確認したので先に向かう事にした。

逆にここまで大目に見てくれていた事に感謝したほうが良い。



女子更衣室をノックする。

「お呼び出しに従い参上しましたが、何かありましたか?」

「おっ悪いね、ハヤトくん。ちょっと最後の大会前にフォームを見てほしくてさ」

こちらの先輩は、アヤネが来るまでは陸上部のエースだった人で名前は望月サヤ先輩である。

フォームチェック自体はアヤネにもやっているので問題はないのだが…。



「俺でいいんですか?」

「逆にキミ以外の適任者を私は知らないが?正直うちのいるだけの顧問より余っ程知識と経験あるでしょ?」

まぁそれを言われればそうかもしれないが…。



アヤネの為にというのと自分の為というので陸上競技の知識は習得している。

アドバイスを求められればそれなりに答えているのだが、強豪校というわけでもないのでそこまで熱心に聞かれることはなかった。

いや、ずっとアヤネと一緒だったからかもしれない…。



「いいですけどやるのは先輩だけですか?」

一応他の先輩方に確認を取る。

「出来れば私達も…」

と気まずい表情を浮かべながら挙手をしている2人。



1人は3年の先輩で南カナ、もう1人は部長の斎藤シズカ先輩である。

彼女たちが気まずそうな表情を浮かべているのには理由がある。

すでにインターハイの支部予選については4月下旬に終了している。

そしてアヤネは出場した種目をすべて突破している。



このすべてというのが曲者である。

アヤネの出場した種目は、800m、1500m、3000mの3種目である。

距離を長くしたのは調整が容易だったからという理由である。

正直距離の短い競技はとんでも記録が出てしまうことを恐れて出場していない。



ちなみにすべての種目を僅差で1位を取っている。

そして残りの種目はリレーである。

アンカーを任されたアヤネは100mリレーと400mリレーすべてトップと僅差ではあるものの優勝しておりここにいる3人はチームメンバーなのである。



そして現在学校には陸上部予選突破の横断幕が飾ってあったりする。

「さすがにこのままだと不甲斐なさ過ぎて…」

「全国で晒されそうで怖い…」

と2人は比較的後ろ向きな理由ではあるもののやる気はあるようだ。



「みたいだからさ、一緒に教えて欲しいなって急に変わるもんでもないかもだけど、それなりに走れないと格好つかないし」

ちなみに先輩は、それなりに実績があり個人でも400mで予選を突破している。



「私は、大学の推薦もかかってるからさ」

とサヤ先輩は呟く。

アヤネの態度を考えれば嫌われてても仕方ないのだが、ここの先輩達は気持ちよく接してくれているので助かっている。



まぁ強豪校という訳では無いというのが大きいかもしれないが、部活内の仲は非常によく休日など練習終わりに遊びに行くことも結構あるそうだ。



「そういうことなら良いですけど、どっちのコースが良いです?」

「「「えっコース!?」」」

全員が声をあげて聞き返してきた。



「フォームを改造するコースとフォーム矯正をするコースがあります。前者はフォームをがっつり改造しますけど後者はフォームを矯正するだけなのでそこまで影響はでないと思います」

「つまり?」

「大きな成果が欲しいなら前者、それなりの効果でいいなら後者です」

と提案をした。



「それはフォームを変えるということよね?大丈夫なの?」

ここまで走り込んできたフォームを改造すると言われれば不安に思うのも無理はない。

「うーん、一応先輩達のフォームは見たことあるのでそれを踏まえての提案ですよ。速くならないならこんな提案はしません」

一応マネージャーという立場なので部員の走っている姿などは確認している。



全員が顔を見合わせどうしようかという表情を浮かべている。

「改造の場合は、確実に速くなるのよね?」

「先輩達の努力次第ですけど、確実にタイムは縮まります」

全員は覚悟を決めたように全員で頷く。



「改造コースでお願い」

と代表でサヤ先輩が答えた。

それに続くように2人が頷く。



「わかりました。ええっとじゃあちょっと待ってくださいね…」

俺はそういってからカバンからタブレットを取り出し書類を作成する。

「何してるの?」

「同意書を作らないといけないので…」

「えっ?」



作成が完了したのでそのまま先輩達に見せる。

「ここにサインもらってもいいですか?」

「「「「えっ」」」

全員が声を上げた。



「改造するに辺り、身体に接触するのでそれに関する同意書です。接触する部位も含め記載してあるので確認してください」

そういって3人で内容を読み込んでいた。



「ええ…こんなところも…」

「これは…」

「うーん」

まぁこれで引いてくれれば助かるが…正直大会まで数週間でどうにかしようと思うと改造するしか手はない。



一応、スポーツ医学はすでに大学の課程も含めてそれなりに修めているので速くするのはそれほど難しくない。

これもアヤネの為だった訳だが…。

それともう一つ試したい事もあったのでこの提案は都合がよかった面もある。

ただ、どうしても身体に接触する必要があるので同意をとらないとまずいのだ。



3人が内容を読んで非常に悩んでいる。

「やめといてもいいですよ、ちなみに矯正の方は基本口頭指導なんでこれは必要ありません」

正直2人はやめるだろうなぁと思っていたのだが…。



「「「やります」」」

と今度は3人が答えてきた。

「っわかりました」

ちょっとこっちが驚いてしまった。



ということで3人からサインを貰って控えを3人に送付して契約成立と相成った。

正直アヤネのおかげというかせいで夏のインターハイまではいけてしまうと思うので…そこまでにフォームの改造と合わせてある異世界品を試していこうと考えていた。

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