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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
2章

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第68話 千葉の例の施設

 車に乗せられ招待された家に向かう途中⋯とんでもなく懐かしさを感じていた。

「自宅は昔から変わらず?」

「あっはい、叔父は別の所に住んでいるので⋯」



「そっか⋯そういえば、お、私の事はどこまで聞いてるんです?」

「私が聞いてるのは、叔父夫婦の恩人って事とお二人が異世界から来たってこと位かな⋯後は私にとっても恩人ってことかな」

なるほど前世の話を知ってるのは弟さん、つまり社長だけか⋯いや夫人も知ってるかもしれないな。



「口調は崩してもらってもいいよ、私もあんまりそういうの気にする感じじゃないからさ」

「崩れてたらすみません、敬語使うの慣れて無くて」

残念ながら前世でも拙い敬語は使用する機会はあったのだが、残念ながらマスターしていた訳では無いので自信はない。



「高校生なんだし仕方ないでしょ、ほらあそこ」

昔の姿のままの家が立っているかと思っていたが⋯。

さすがに立て直したようで立派な家が立っていた。

まぁ以前の状態のままだと下手すると築100年を超えてしまうし仕方ないか⋯。



言われていた通り、本宅と別宅で分かれているようだ。

別宅に案内される。

「どうぞどうぞ上がって、片付けは済ませたつもりだけど傷とかは気にしないでね。病気の時にね」

と言われて合点がいった。



アルツハイマー症の為に娘を隔離していたということだろう。

錯乱状態になる事も珍しくないと聞く。

「この歳になって親の世話になるとは思ってなかったのだけれど⋯病気の最中は大変でした」

「仕方ない部分もあるかと思いますよ」



「進行を放置してたのだから私の責任だわ⋯」

現代医学は初期で見つかれば根治が可能になっている。

不治の病と言われた時代はすでに終わっていた。



しかし、進行がわかりにくいというのもこの病気の怖いところでもある。

初期症状にいち早く気付き、そして治療を受けなければいけない。

物忘れ、一時の恥、一生の後悔。

というのがこの病気のキャッチコピーとして布教されている。



初期段階で病院にいこうと思わなければ傍目からみていても病気とわからないからである。

そして彼女は恐らくその一時を見過ごした。



「気付いた時には脳の萎縮が始まってしまっていて取り返しが付きませんでした。そんな闇から救ってくれた事を本当に感謝しています⋯」

と改めてお礼を言われてしまった。



「ここの部屋は自由に使って、お客さんが来た時用の客間だから。前は母が泊まり込んでたんだけど今は使ってないから」

といって和室に案内された。



転移陣を床に直おきするのは不便だなと思い⋯。

「ここの壁に張ってもいいですか?」

恐らく何かを飾る為のスペースなのかもしれないが丁度空いていたのでそこに貼り付けさせてもらった。



ちなみに向きを変えて大丈夫なのか?と当初は思ったが向きは自分で調整出来るから大丈夫よと言われてしまった。

ということで今では我が家でも普通に横に貼り付けてある。



「それじゃこれでおいとまします」

これを設置してしまえば帰りはこれで一発だ。

無駄に新幹線などに乗る必要もない。



「ええ、せっかく来たんだからご飯食べてってよ。正直もてなし足りないし」

「いや、でも悪いですし」

「それにプログラミングやるならここで私が教えるから余ってるパソコンの設定とか一緒にしよ」

と言われて2人は嬉しそうにしてたのでしばらくお邪魔することになった。



限られたコミュニティで窮屈な思いをさせてしまっているのでこういう機会は大事にした方がいいか⋯。

と思い直ししばらくお邪魔することになった。



「これそれなりに良いパソコンじゃないですか」

「元々フリーランスで仕事受けてたからそれなりに揃えてたのよね」

との事だった。



「いいんですか?」

「今はそこまで仕事する予定もないから⋯親への反発心で頑張ってたんだけどね⋯まさかあんな事になるなんて思っても見なかったわ」

とどうやら頑張りすぎてしまった人のようだ。



「実際、自分の身体の不調なんてわからないもんですよ。若い身空でぽっくりいく事もありますしね」

「父さんの恩人も若いのに心臓発作で死んじゃった人がいたって言ってた。恩を返せなかったって悔やんでたわ」

理由までは伝わってなかったみたいだ⋯ナイスだ司馬兄弟。



「明日は何か予定はあるの?」

「いえ、特には」

異世界にいく予定はあるが別に明日じゃなくても問題はない。

先週も行っているので期間的には余裕もある。



「それならせっかく千葉に来たんだしあそこを案内してあげたいんだけどダメかな?」

「あそこ?」

「ほら千葉といえばな場所があるでしょ?」

「ああ、名前に東京がついてるのに千葉にあるあそこですか⋯」



「2人とも興味あるみたいだったからさ、せっかくならと思って」

生家が千葉だったこともあって馴染み深い施設だったりはするのだが⋯。

いかんせん行く相手がいなかった事もあり自分の中では縁遠い施設と化していた。



「それに2人は結構好きみたいだし」

どうやら俺の知らない情報をすでに知っているようだ。

「2人ともそうだったのか?」

「ええっとキャラクター的な事であれば、好きなキャラがいます」

「私も⋯」

とどうやらいつの間にかこのコンテンツに触れていたようだ。



「教育番組の流れで⋯」

「ああ、なるほど⋯」

確か著作権が切れた関係で子供向け番組に結構進出してたのを思い出した。

そういう繋がりがあったのか⋯なるほど。



「そういうことなら是非、お願いします。そういう施設にはまだ連れて行った事がなかったので」

なんだかんだ近くの商業施設止まりでアトラクションなどがある施設には連れていけていなかった。



まぁ週末は毎週異世界にいかなければいけないというせいでもあるが⋯。

「まかせて、小さいときから通ってるから」

と胸を張っている。

「ああ、でもそれなら妹も誘ってもいいですか?つれていかないと拗ねそうなので」

「ええ、全然良いわよ」

という事で妹も明日合流することになった。

丁度部活が休みと言っていた気がするので良かった。

まぁ正確には妹が休みなだけで部活自体はあるのだが⋯。



そんなこんなで明日の予定が決定した。


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