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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
2章

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第65話 初出勤

 病院の検査と嘘をついてエルナとメイの初出勤に付き合う事になった。

新幹線での移動となるのだが、最初は2人とも緊張した面持ちで乗りこんだのだが⋯。



「こんな速度の乗り物がほんとにあるのね!」

「映像で見るのとは全然違う」

と走り出してからは興奮していた。



こちらの世界の常識はある程度というよりすでにかなりの知識を得ている事もあって驚きよりも感心のが強いようだ。



ちなみに名古屋駅から乗り込んだのだが⋯。

東京に近づくにつれて増えてくるビル達に目を丸くしていた。

名古屋も駅前はそれなりに発展しているのだが東京と比べると残念ながらかなり差がある。



駅構内は平日だというのに人でごった返していた。

「すごい人⋯ここだけで1国の人口位住んでそう」

1日の利用客に限ればもしかしたらあちらの世界の1国の人口位の人はいそうである。



東京駅の外に出ると⋯

「「すごい⋯」」

といいながら2人は驚いていた。

東京駅自体は高い建物ではないのに一歩外に出れば高層ビルだらけになる。



俺が生きていた時と比べれば店などはかなり変わっているが、元々使っていた駅ということもあり迷わずに地下鉄に到着した。

「よくわかるわね⋯」

「マップが役に立たない⋯」

実際に歩くとわかるのだが駅構内は、ごちゃごちゃしすぎていてマップを使ってても普通に迷うのである。



それこそ一度駅から出てしまった方が楽だったりもする。

「まぁ元々使ってた駅なんで」

ちなみに迷子防止とナンパ防止という観点から最初は、2人の手を引きながら歩いていたのだが途中から離れたらヤバイと思ったのか両手を腕組状態になっているので少し奇異の目で見られていた。



違う⋯女性を好きで侍らしている訳では無いんだ。

誤解だと心の中で思いながら電車に乗り目的地へ向かう。

比較的郊外にあるのでここから少し時間がかかる。



1時間ほどかけて千葉の工場へと向かう。

車の運転が可能ならレンタカーを借りるという手もあったのだが⋯残念ながらまだ免許を取得出来ない年齢なので大人しくバス⋯のつもりだったのだが駅まで迎えがきていた。



「こちらからお伺いするつもりでしたのに⋯」

と頭を下げる。

「娘の恩人なんですからもっと偉そうにしてくださいよ」

と言われたのはアイツの弟だ。

微かな面影があるが⋯さすがにここまで歳をとっていると気楽にというわけにはいかない。



「積もる話もありますが、まずは乗ってください」

といってワンボックスカーに乗り込む。

「よく来る時間がわかりましたね」

「来る時間は聞いてたので1時間位前から待機してました」

社長を待たせてしまった⋯。



「遠目で見てもすぐわかりましたよ、御三方とも非常に綺麗ですね」

褒められてもどうも自分の顔という認識が出来ないせいか素直に受け取れないのだが、前世から比べれば格段にイケメンの部類なのは分かる。



「前世では兄共々お世話になりまして⋯というか今の会社があるのもあなたのおかげですから」

司馬の弟にはエルナ達の就職の事も含め俺の素性は説明してあるそうだ。

まぁそうでもしないとあんな怪しい薬試さないわな。



「娘もすっかりよくなりまして⋯というか二十歳位になってしまったので色々と大変でして⋯」

「周囲にはなんて説明されたんです?」

「娘は病状が悪化したので田舎で療養中ということにしました」

「それでは、若返った娘さんは?」

「元気に工場で働いてますよ、エルナさんたちと同じくリモートでですけどね」



「元気になってなによりです」

「ここからはまた同じ病気にならないように気をつけていく事になりそうです」

若返って治癒したからといって同じ病気にならない訳ではない。

「食生活を見直したり定期検診を欠かさず初期段階で対処できるようにするつもりです」



前世ではアルツハイマーは根治不可の病だったのだが⋯。

今は治療薬が存在する。

ただ、効くのは初期段階らしく進行が進むと根治が難しいそうだ。

現在が問題ないという事であればもし初期に発症してもすぐに薬の投与を行えば完治も可能だ。



「なので娘がお二人の指導係になりますので後でご挨拶させて頂きます」

事情を知ってる人が指導係というのは非常に有難かった。

「例の件も無理いってしまってすみません⋯」

「いいんですよ、こちらとしても非常に興味深いので是非お手伝いさせてください」



実は今日はあるものを持ち込んでいる。

組み立てオプションで注文した一番高く、そして一番の大物である。

ちなみに重すぎてずっとエルナとメイに持ってもらっている。

実に申し訳ない⋯。



新幹線で最悪危険物認定されるかとも思ったがパーツを分離した状態であれば問題はなかった。

性能を試したい所なのだが⋯残念な事にこれは地上ではあまり意味を成さない。

なのであちらの世界で試したいのだが⋯金額も含めて出来れば失敗をしたくないので工学系の知恵を借りるべく相談したのだった。



そしてしばらく車を走らせ遠くから見てもわかる程に大きな工場が見えきた。

宇宙プロジェクトにも参加しており、ロケットエンジンの部品にも携わっている司馬重工でこの人工衛星について色々と相談に乗ってもらうことになっている。



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