第64話 神仕様
大量に注文した組み立てオプションをつけた品たちが届いた。
そして色々と調べてみたわけだが⋯。
どういう訳かどの品達も意味のわからないことになっており、どうしたもんかだろうか。
今回注文したのは組み立て式のラジコンを注文したのだ。
船、飛行機、ヘリ、潜水艦などを購入したのだがどれもハイクオリティなのはいつも通りなのだが⋯。
耐久性に加えて性能自体がとんでもない事になっていた。
「おかしいなぁ⋯」
購入したラジコン飛行機の速度は時速200kmしか出ないはずなのだが、300kmまで測れるスピードガンでエラーがでたのだ。
何度やってもエラーが出るので300kmを超えているみたいだ。
正直何km出てるかなんて俺には分からないのだがアヤネ曰く、私の全力より少し遅い位かも⋯とのことだった。
アカネと競争させようと思い試している時にアヤネのソニックブームでふっ飛ばされたのだが⋯無傷だったりと耐久面もおかしな事になっていた。
恐らくギリギリ音速に届かない程度の速度らしい。
そんな速度の出るラジコンではないはずなのだが⋯。
ちなみに船に関しても耐久面が素晴らしい上に海で試した所かなりの速度が出たので性能面もかなりのものだった。
「明らかに何かの加護かなんかがついてるわね」
とエルナやメイが見て呟いていた。
どうやら俺の『通販サイト』の組み立てオプションで作った物はとんでも性能になるという事が分かった。
正直仕組みだったり理由は気になるが、解明出来るものではないので諦める事にした。
ちなみにどこまで耐えれるのかはプラモを使って実験したのだが⋯。
アヤネの全力の一撃を受けて原型を保てる位の耐久値だった。
最初は、どれくらい耐えれるかわからないので弱い攻撃から試していったのだが一切ダメージを受ける様子もなかったので、全力で攻撃してもらったのだが⋯。
敗北後のような姿へと変わったが原型自体は保っていた。
「これで防具作れば最強じゃない?」
とアヤネは言っていたが残念ながら鎧等の組み立てオプションはないのだ⋯。
案外五月人形とかの鎧を組み立てオプションで作ってもらえばこのとんでも耐久になるのだろうか?
と疑問も湧いたが残念ながら存在しなかった⋯残念。
この耐久性なら海の調査もそのまま出来るのでは?と思い近場の海で試したのだが⋯残念な事に潜水艦などは電波の届く範囲に限界があった。
プラモの本体の性能自体はとんでもないのだが、プロコン自体の性能はアップしていない為、あまり長距離には飛ばせなかったのだ。
ちなみに船と潜水艦以外はあちらの世界で性能テストを行った。
こちらの世界で飛ばすには色々と規制があってめんどくさかったからである。
「さすがにここからは専門知識がないと難しいなぁ⋯」
残念ながら経済系の知識に関しては修めているのだが、電子工学などの知識は残念ながら一般人とほとんど変わらない。
プロコンなどの改良となると割とお手上げである。
「詳しい知り合い⋯」
と呟いた時に思い出した事があった。
「最近頼りすぎている気がするなぁ⋯でも他に宛てもないし聞いてみるか」
と思い一本の電話を入れる。
快い返事をもらえたので今度相談に伺う事になった。
「まじであいつらには頭があがらんなぁ⋯」
エルナ達の事も含めて迷惑をかけっぱなしである。
ちなみにエルナ達は海外からの技能実習生という事で処理された。
就職先は司馬の実家の工場である。
事務員として雇用してもらうことになったのだが⋯。
「さすがにそこまで通うのは難しいぞ」
今の場所から工場まで通うのは転移魔法を使えば可能だが⋯家を借りる必要もあるし色々と面倒であった。
「ああ、今はリモートで業務出来る環境になってるから出社はしなくても問題ない」
「技能実習生なのにそれは大丈夫なのか?」
「教えられる技能は色々あるからな、リモートでも指導は可能さ⋯まぁ実態調査の為に数度出社はして欲しい所だが」
との事で月に1度は出社する必要があるそうだが、就職先と合わせて日本で活動する為の正式に手に入れた。
社会保険にも加入出来たのでこれで保険も問題はなくなった。
まぁ、血液検査などされるとまずいので掛かることはないかもしれないが⋯。
何かあった時の為にあると助かるので喜ばしい。
数年後に帰化した事にするので現状は日本国籍はないそうだが、これが一番安全らしいので了承した。
「ちなみに結婚でもいいぞ」
と茶化された。
確かに俺と婚姻関係を結べば国籍は取得出来るが⋯そもそも2人いる上に国籍の為の結婚は違法だ。
「そういう機会があったら考えるよ」
と濁しておいた。
2人もこれで養われているだけにならないので喜んでいた。
「覚える事が多いだろうから頑張って」
と伝えたが、こちらにきて1ヶ月ほどで日本語、英語をマスターした上にすでに本人達の気になった分野の勉強まで始めている賢者様には無駄な心配かもしれない。
日本語は結構苦戦していたというのに英語はとんでもない早さでマスターしていた。
「日本語に比べて覚える文字が少ないもの簡単よ」
とのことだった。
異世界から来ると言語習得が早いもんなのかとも思ったが、未だに日本語も怪しい上に英語も苦戦しているアヤネに勉強を教えながら苦笑いを浮かべている。
魔法に関してはアヤネは天才的らしいのだが⋯賢者様と違って一分野に特化しすぎており全般的な知識の習得は苦手なようだ。
GW明けの中間はなんとか乗り切ったが、期末に備えて勉強をさせていかなければならない。
学生生活は特に問題はないのだが⋯一つ困ったことがある。
「有給が欲しい⋯」
社会人と違い学生には有給が存在しない。
「別に休んでもいいんじゃない?」
とアヤネは気軽に言ってくれるが⋯休めばいいじゃんと思われるかもしれないが入学して早々に休学してしまったので簡単に休む訳にはいかず、とても困っている。
まぁ今回ばかりは仕方ないので病院の定期検診と嘘をついて休む事になっている。
「俺の用事もあるからな、今回は仕方ない」
エルナとメイの初出社日なので付き添う事になっている。
ついでに俺の用事も一緒に相談することになっている。




