第63話 通販サイト
転生の特典というよりはお詫びの特典スキルなのだが⋯。
ある程度の実験を重ねてある程度の性能は把握出来ていた。
そして一番の利点は⋯
通販スキルでの売買はあらゆる法律に関与されないという事、そして⋯出品登録した物品はこの世から存在ごと消失するという点である。
その気になればとんでもなく悪どい事も出来るのだがさすがにそんな事をするつもりはない。
正直汚い金は結局使うのに躊躇するからだ。
やはり使う金は綺麗な金に限る。
出品禁止物品であっても問題なく出品と購入が可能なのだ。
まぁ出品時に商品名などをごまかす必要はあるが、そもそも空港等で検査される事がないのでそのまま購入する事が出来てしまう。
「とりあえずパスポート取るか⋯」
パスポートの申請をしておく。
海洋資源を諦めるには非常に惜しいというのは前回の探査で分かっている。
手つかずの海洋資源⋯。
「ボートはあるんだがなぁ⋯」
家は売っているというのに船が売っていない。
出品制限がないのでこちらで買って出品登録をしたい所なのだが⋯。
「一番いいのは飛行機だなぁ⋯船は危険だし」
しかし飛行機なんて売っていない。
買うのも難しい⋯。
しかしそこであることに気付いた。
組み立てオプションの存在である。
家を購入した際に使った組み立てオプション⋯実は出品時にも同じオプションをつける事が出来る。
これもしかして材料揃えて組み立てオプションを選べば勝手に出来上がって出てくるのでは?
どういう登録をすればいいのだろうか⋯実際の画像を乗せて、材料を揃えて入れればいけるのか⋯まずは簡単な所から試そう。
組み立てオプションのサービス自体は最近出来たサービスだ。
前世ではそんなサービスは存在しなかった。
家などの設置サービスなどは行っていたが組み立てまでは自分でというのが多かった。
しかしサービスは拡充していくものですべてという訳では無いが色々なものにこのオプションがつけられるようになった。
最たるものだと棚やプラモ、果てはジグソーパズルまで存在していた。
購入者がこのオプションをつけて注文を行うと⋯専門の業者が介在しているそうで、通販サイトからその会社に郵送された後に組み立てされた物がまた通販サイトへと戻された上で発送されるサービスとなっている。
家などの大型な者は通販サイトから以来を受けて配達場所に伺い組み立てを行うなどのサービスを展開している。
まぁこのサービスは非常に便利なのだが⋯一つ大きな難点がある。
このオプションとんでもなく高いのである。
先日購入した家については組み立てオプションの値段はおよそ20万。
実際に建てるとしたらまぁ、これくらいはかかると思うので全然いいのだが⋯。
3000ピースのジグソーパズルの組み立て費用が3万。
プラモに至ってはピンキリなのだが1/144で費用が5万となっている。
高額すぎるのではないかと思うのだが⋯まぁその分それなりのクオリティで制作してくれるので成り立っているサービスでもある。
ちなみに棚なんかの制作費も安くても1万からである。
しかも日数もかかるので金のある人が完成品だけ欲しい場合に使うサービスという扱いのようだ。
そして出品する。
もちろん未組立の状態のままである。
そしてそれを通常の妹のアカウントで購入する。
結果としてどうなったのか⋯。
ちなみに組み立てがない状態でもこの出品の仕方をすると1週間が必要になる。
恐らく出品した場所が影響しているようだ。
先日の家はオプションをつけても1日で届いたのでやはりあちらの世界で購入すると色々と早いようだ。
そしてプラモがどうなったのかというと⋯とんでもないクオリティで制作されたプラモが郵送されてきた。
「ほえぇ⋯なにこのクオリティ⋯」
このままオークションに出したら高値が付きそうであった。
これならなんとかなりそうだと希望を見出し、後は色々と実験を重ねるしかない。
転生神サマside
「うぉい!何してくれてんのよ!!」
まさかこの仕様に気付いて多用してくるのは想定していなかった。
基本的にこのスキルは、元の物体を魔力で再構成して彼のもとに届けるスキル。
つまり実体自体はすべて私の所に届く。
そしてそれを魔力で変換して彼の元に届けている訳だが⋯。
えっ?そのまま送ればいいじゃないかって?
物質をどうやって彼の手元に出現させろっていうの?
結局、彼の手元に出現させるには魔力で変換する必要があるのだ。
そしてすべての商品を変換出来る訳では無い。
たとえば生き物⋯彼はまだ試していないが生き物は変換出来ないので送付が出来ない。
ちなみに注文しようとするとNGが出ることを彼はまだ知らない。
「出来ない事があるのなんか負けた気がするから黙ってたけど、そのうち気づかれそうな雰囲気あるなぁ⋯」
まぁ生き物については諦めてもらうしかない。
それは仕方ないことなのだが⋯。
組み立てオプションのからくりに気づかれてしまった。
通常は専門の業者に輸送して作ってもらう事になるのだが、スキルを介すると業者からの受け取りが出来ないのである。
その為、私が組み立てるしか無いのわけだ⋯。
「くぅう調子に乗って何個も何個も⋯」
神である私にかかれば作るのは容易いのだが、作り方がわかっているからといってパッと作れる訳では無いのだ。
前回の家もそうなのだが材料は変換してこちらに送られてくるのだが、その後の組み立ては自前である。
プラモは作ってみると楽しくて少し凝りすぎてしまったが⋯。
眼の前にあるのは大量のプラモ⋯しかも飛行機や戦車等々⋯かなり大きなものが多い。
目を覆いたくなる状態だが、まぁこれも神の仕事なので諦めて制作していく。
「かなりクオリティが高い飛行機のプラモね⋯へぇそのまま飛べるんだ」
案外作り出すと楽しくなってしまう位には娯楽に飢えているのでなんだかんだ楽しんで制作をしていた。
◯あとがき
ある程度書き溜めが終わりましたので更新再開します。




