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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
2章

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42/65

第42話 四英雄side

※現代語に翻訳されております。


ローズside

 お抱えの商人達に美しい物を提出させる催しもネタが尽きたのか目新しいものが無くなっていた。

もっと心踊る美しい品物は無いのだろうか…。



退屈な品評会だと思っていたのだが、とんでもない品を持ってきた商人がいた。

まばゆいばかりの白き輝きを放ち玉座とも言わんばかりの出で立ち。

「その品はなんだ!」

驚きの余り声を荒げると…。

「トイレにございます」



この美しさでトイレだと言うではないか…。

トイレなどただの汚物を入れるツボに過ぎずまさかこのような品をトイレというのか!?

と驚きの余り下に降りて実物を確かめる。



白きトイレを包むような見たことも無いような外壁。

「これはこの中で用を足せということか?」

「はっ、そしてそちらのレバーさげて流して頂ければ専用の入れ物へと流されます」

興奮を抑えきれず。

衆人の前だと言うのに試さずにはいられなかった。



扉を開けて中に入り、扉を閉める。

なんとう閉塞感だろうか…心地よい…衆人環視の中だと言うのにこれほどの安息感を得られるとは…素晴らしい。

このままここに住んでもよいかもしれないとすら思えるような安心感と共に用を足す。

そして先ほど説明があったものを下げる。



水が出てきたと思えば汚物を綺麗に流しきった。

汚物をした後の匂いすらも一緒に消し去ってしまった。



ずっとこの中にいたいという気持ちを抑え扉をあけて外に出る。

「素晴らしい品だ。褒美はなんでも渡す…しかしこれはそなたが作ったのか?」

「旅の行商人から買い付けました。漂流物だそうです」

「なるほど、やはり漂流物か…」



人知を超えた品は、大体のものが漂流物であることが多い、これもその中の一つという訳か。

「現在、この品を再現すべく奮闘しているのですが…なかなか難航しておりまして…少し気になる事が…」

商人がそっと耳打ちをしてくる。



「これを持ち込んだ商人に貰ったこの品に関する書物なのですが…イーステッド王国の紋章が隠されておりまして…」

「何!?イーステッドだと?」

「もしかしたらイーステッド王国ではこの品を量産出来ているのかと思いまして…」

この品が漂流物である可能性は高いが、書物にイーステッド王国の紋章があったのは気になる。



「もしや盗品か?」

「その可能性も高いかもしれませぬ、かなりの金額で買い取ろうとしたのですがいずれ取りに来ると言って、かなりのやすさでこちらの品を置いていきました。ここに来れぬ理由ができたのやもしれません」



「確かに大金を残して来れぬとなるとそれ相応の理由がありそうだ」

「盗品であるならば、この品をイーステッド王国ではすでに量産している可能性も…」

「無くはないな、あそこは技術者も多く、鉱石の産地でもある」



「調査をさせて技術者を引き抜きできるのであればよし、応じぬならば無理矢理にでもこの品を引き出すのだ」

それほどの価値がこの商品にはある。



あの男は、隷属魔法を使って好き放題しており正直目障りでもあった。

食料生産してるからといってデカい顔をしているのも気に食わない。

『魔植物』の研究が進み食料に関しては自給出来るようになった今。あそこの国を手に入れるのも手かもしれんな…。



幸いにもアイツの能力は俺と相性が悪い一対一なら間違いなくこちらが勝つ。

少しちょっかいを出して突っ込んできた所を狩ってやろう。

他のやつは文句を言うかもしれんが、どうせ互いを信頼しあっている関係という訳では無い。



「それに関係を壊してでもこの品は欲しい…」

白き玉座と名付け謁見の間にでも置いても良い…。

この国置いては美しい物がすべてである。



そしてこの美しい姿だというのに汚物を入れるものとというギャップが堪らん。

純白の白を汚しそして綺麗にするという行為にどうしようもない興奮を覚えていた。



「すぐにイーステッドに向けて間者も放て!徹底的に調査するのだ!」

王命としての命令を発しすぐに実行された。



そしてイーステッド王国の近くの洞窟で全く同じ品とこの国に売りに来た商人達に渡した荷馬車が発見された。

「やはりイーステッド王国の関係者だったようです」

「そうか、商人たちは?」

「姿が見えず、死体などは発見出来ませんでしたので逃げ延びてる可能性はありますが…」



「まぁよい、恐らくイーステッド王国にはもっとこれがあるはずだ!もっと綿密に調査しろ」

「しかし、あの国は王への忠誠が絶対でして…なかなか口を割りません」

『隷属魔法』のせいで無駄に忠誠が高いのが厄介だ…。



「こうなれば直接あそこの王を釣り出すか…こいつを城下に放って挑発してやれ」

ある『魔植物の種』を渡しておいた。

これであいつが出張ってくるはずである。



そして種の出処を突き止めたら逆上して攻めてくるはず…。

単純で本当に助かる。

この作戦を実行して、アイツを嵌めた後は国を支配して民から聞き出せば済む。



今後、量産されるであろう白き玉座に囲まれるのを皮算用しながらも白き玉座に今日も顔を擦り付けて愉悦に浸る。




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