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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
序章

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第3話 通販スキル

朝、目が覚めて昨日の事が本当だったのか起きてから色々と試して見た結果。

どうやら本当だったようだ。

「おいおい、マジか…」

本当に『通販サイト』スキルをもらっていた。

確かにアニメや漫画を見ていて、もし特典をもらうなら元の世界から物を取り寄せ出来るスキルが良いとは思っていたが…なんという宝の持ち腐れ。



通販サイトは有名な某大手通販サイトを模していた。

何もない空間にサイトが表示されている。

異世界で使うなら神スキルかもしれないが、現代日本で使うには、役に立たない特典だった。

(そもそもこの手のスキルは使うのに金がいるはず…)

そう思って調べてみるが、やはり何かを購入するにはお金が必要だった。

詰みじゃないか…と思ったのだが、ウォレットの欄にとんでもない金額が入っていた。



(おお!?なんでだ?1、10、100、1000…5000万近くのポイントが入っていた)

とても半端な額だったのでパッと見では気づけなかったのだが…その金額に少し覚えがあった。

(もしかしてこれ、俺の貯金額…いや資産額か)

口座には確かに1000万ほどの貯金を入れてあった。

しかし現金だけであればどれだけ高く見積もっても1100万ほどだったはずだった。

(暗号資産を含め、投資に回してた分を現金化すると恐らくこれくらいの金額になる)

前世での俺は、それなりに稼いでいた。

まぁ稼ぐのに夢中になりすぎて女性関係は壊滅していた訳だが…。

正直結婚には興味は持てなかった。

まぁだからこそ風俗で経験しようとした訳だが。



(これは助かるな、あの世に金は持っていけないと思っていたがこれは朗報だ)

そして購入しようとした所で手が止まる。

送料が離島並な上に届く日数も離島並…。

(なんでだ!?ここは都心では無いにしても地方都市だぞ!?)

当初は東京に住んでいたそうだが、子供の件で実家がある愛知県に戻っている。



離島という訳でもないのに高額な送料を請求されるわ…日数もかかるので不信感を覚えたが何事も使ってみるしかないと思い意を決して注文をしてみようと考えたのだが…。

「これ急に届いたら怖いよな…」

3歳宛に荷物が届いたりしたら確実に怪しまれる。

とりあえず住所の設定をしようと思ったのだが…。

そんなものは存在しなかった。



「これもしかして注文したら俺のとこに直で来るのか…」

それはそれでパニックになりそうなので一旦注文は保留にするしか無い。


しかし、ではどうする?という話になる。

何事も使ってみない事には始まらないのでとりあえず会員登録を済ませる。

まずは、月額の有料サービスに登録してみる。

案外これで送料なんかが無料にならないかと色々調べてみたのだがそんな事は書いてなかった。



登録した結果…まず動画サービスが解禁された。

他にも特典はあるそうだが残念ながら有料のようなのでとりあえずは死んでから見れていない映画やアニメを見るかと思い適当な動画を見る。


これはこれで便利かもしれない…と少し転生神サマに感謝していた。


夜勤を終えた母が帰宅した。

見られたら不味いと思いウインドウを消して出迎える。

「あれ?起きてたんだ。ただいまぁ」

「おかぇりなさぃ」

喋りに関してはまだ舌っ足らずなとこがある。

それでも単語を喋る分には問題はない。


妹はまだ寝ているみたいだ。

まぁまだ朝7時なのでいつも起きる時間としては早めである。

「あんたいつもいい子だねぇ…」

と言って頭を撫でられる。

中身は30歳のおっさんなのに頭を撫でられると嬉しくなってしまう。


しかし二児の母とは思えないほどに若々しい。

未だに患者さんに新人看護師と間違えられるほどに若く見えるそうだ。

不安そうにしてるおじいちゃんに一発で採血すると驚かれるそうだ。

贔屓目に見てもかなり美人に見える。

スタイルも抜群であり病院でも人気らしくよくナンパされるそうだが二児の母だと伝えて男避けにしているそうだ。

実際、夫はいないのだからイイ人がいれば結婚しても良いとは思うのだが…。



二児の母と伝えて引くような男に用はないそうだ。

いや、普通に引くだろ既婚者だぞ。

「さぁて朝食を一緒に食べよっか」

「はぁい!」

俺は母を手伝い食事の準備を始める。

「あんたはほんとに出来た子だねぇ~」

さすがに料理は作らせてはもらえないが料理を運んだり箸を並べたり位は出来る。

最初は、皿を運ぶ際も心配されていたのだが最近は任せてもらえている。

ちなみに俺の真似をして妹もやろうとするのだがまだまだおぼつかないのでそちらは補助が必要である。



祖父と祖母は現在、昨日から母のプレゼントした旅行中である。

本当は、母も昨日から休みだったのだが急遽仕事が入ってしまい出勤していた。

そして料理を作りながら何やらスマホで通話をしていた。

「うん、さっき帰ってきたから大丈夫だよ~心配しないで」

「ハヤトちゃんがいれば大丈夫かもしれないけど…心配で」

相手は祖母のようだ。

昨日も出発の際に非常に心配していたのだが、俺が大丈夫といって無理にでも行ってもらった。

なんせかなり前から予定していた旅行なのだ中止になったら申し訳ない。



「2人で大人しく遊んでたみたいよ、まぁいつも通り遊んでた形跡もないんだけど」

2人で遊んだ物はすでに片付け済みである。

「さすがのハヤトちゃんだねぇ。まぁそういうことならよかったよ。旅行楽しんでくるねぇ」

「はいねぇ」

といって電話が切れた。



「さて、もう出来るから寝坊助のアヤネを起こしてきてくれるかい?」

「はぁい」

アヤネは寝起きが悪い。

寝付きは良いのだが俺以外が起こすと非常に寝起きが悪いのでアヤノを起こすのは俺の役目である。

放っておけば昼近くまで寝ているほどの寝坊助である。


「アヤネ、おきろー」

俺の声に反応してアヤネの目が開く。

そして俺の顔を見せるとすぐに起き上がるのだが…。

今日は布団に顔を隠してしまった。

「どうしたんだ?どこか調子悪いのか?」

心配になり布団の中を覗き込んだが…。

「大丈夫、起きるからすぐ行くから!」

布団にくるまって丸まってしまった。

「お、そっかぁ。キッチンいるねぇ」

そういってキッチンに戻る。



「あれ?いつもなら一緒に来るのにどうした?」

「なんか、布団に丸まって、後でいくって」

「珍しい事もあるもんね」

1人で起きてくる事自体がかなり珍しいのだが1人で行くことなんか今まで生きてきて片手で足りるほどの回数しかない。

しかもそれは全部泣きながら起きて来た場合だけである。

母と2人で不思議な顔を浮かべる。

ご飯を食べるのは居間の背の低いテーブルで食べるので、そこに子供用の椅子を2つ用意しておく。



そんなこんなで準備が完了して椅子に座った所でアヤメが起きてきていた。




転生神サマside

「いやぁまいったね」

まさか日本で生まれる時に死にかけるほどの事故に遭うとは全くもって想定外であった。

特定として特典を引かせてあげたわけだけど…。

まさか現代日本では役に立たない『通販スキル』を引いてしまうとは…本当に笑わせてくれる。



ちなみに本人は覚えていないかもしれないが死ぬ間際に相手の事を気遣っていたのも中々の芸術点が高かった。

「迷惑をかけてしまうから彼女だとでも言っておいてくれ」

だったか…シャワーを浴びて出てきた彼女に救急車を頼んだ際に伝えていた言葉だった。



それも彼の人徳が成せる言動だったのだろう…。

彼はには伝えなかったが、彼は他と比べると人徳が非常に高い。

困ってる人は放っておけない体質だったようで自身の財産を切り崩しても人を助ける判断をしてしまうような人種だった。



「本来ならもっと稼いでいただろうに…困っているからといって友人の潰れかけの工場に個人で出資なんか普通はしないだろうよ」

金を稼いでいたのも人を助けるのに一番良いのはお金っていう歪んだ考えの結果だったことも知っている。

金が足りずに救えなかった命に彼は苦しんでいたのだから…。


幸せに生きて欲しかったんだがなぁ…彼の葬式の映像でも動画コンテンツに入れ込んでおこうかなと思ったがさすがに止めておいた。


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