第18話 近代文明
翌日、朝日と共に目を覚まし前日に頼んでおいた時計を構えて待つ。
そしてポップアップと同時に時計を7時にセットした。
この世界は恐らく24時間に近い時間軸で動いているのは昨日の時点で確認した。
ただ、エルナに聞いた所、単位は4つに分けられており朝、昼、夜、深夜の神様の名前が時間の名前となっているそうだ。
朝がモーニ、昼がノーン、夜がナート、深夜がレーンと言うそうだ。
待ち合わせなど時間を合わせる時は、日時計で管理しているそうで割とアバウトらしい。
エルナの分も時計を買ったのでそちらを今日渡すつもりである。
そして電波がないので使えない機能も多いのだがスマホも購入した。
使えない機能は多いが、逆に使える機能もかなりある。
特にカメラを含めメモなど電波が使えなくも使用出来る機能に役立つものが多い。
決して機能1日でスマホ中毒は発症した訳では無い…そこまで依存はしていないはずだ。
今日の荷物はさすがに外で受け取らないと大変な事になるのでエルナが起きるまでは大人しく待つ事に。
1時間ほどしてエルナが起き出した。
昨日とは違いしっかりとした寝間着なので昨日のような事故はない。
「おはよう」
「おはようございます」
お互いに挨拶を交わしてから俺は部屋を出て、あちらも部屋で着替える。
「ねぇこのままでも良い?」
「ダメです」
俺の着替えてようとしているとそんな事を言ってくるエルナさんだった…どうやら着心地などかなり気に入ったようだ。
「今日届く荷物に普段使いの服も入れといたのでそれは寝間着にしといてください」
「そういうことなら、それを先に見せてもらいましょう」
といって寝間着姿のまま出てきた。
昨日の姿よりはマシだがそれなりに出るとこが出て童貞には中々刺激が強い。
庭に出て荷物を出す。
今日は冷蔵庫なんかの大型の物が多いのでかなり大変だ。
冷蔵庫と洗濯機とベッドはそのまま、本体に緩衝材が付いてるだけであった。
ポータブルお風呂、ソーラー発電機、燃料発電機、電子レンジは専用の梱包箱に入ってきた。
そしてこれ以外にも大型の段ボールが10個に小型の段ボールが10個で占めて200万という大量の買い物の品が一瞬で出現して驚愕である。
「とりあえず服を出しますから着替えてください。色々な質問などはそれからです」
と前置きをした上で段ボールをあさりスウェットを取り出して渡す。
そそくさと家に戻っていった。
しかし冷蔵庫と洗濯機をどうやって設置するか…。
さすがにこの重さは1人で運ぶのが一苦労である。
とりあえず小物から片付ける為に小さい箱から開けていく。
一番小さい箱はスマホだったようで取り出す。
設定なんかは後回しなのでポケットにしまい残りの箱を開封していく。
時計に始まり、細かいレトルトなんかの食料品。
替えの服なんかも取り出してから洋服ボックスに突っ込んでいく。
昨日は最悪テント生活をしようと考えていたので頼んでいなかったのだが、今後の事を考えてまとめて購入した。
そんな事をしているとエルナが戻ってきた。
「この服も凄いわ!」
といたく気に入ったようだった。
喜びのあまり胸が弾むとはこのことかと、ある部分に目がいってしまったが振り払う。
本当は下着も渡したいのだが、説明してもわかってもらえなかったので今日は雑誌を取り寄せしてあるので後で見てもらう予定だ。
「所でこれを家の中に運びたいのですが…お手伝い頂いても?」
「これなら、はいっ!」
と言われて冷蔵庫が浮き上がる。
「えっ!?」
「浮遊魔法よ、どこに運ぶの?」
「台所の洗い場の横の石畳の部分にお願いします…」
「了解」
と冷蔵庫をふわふわと浮かせていってしまうので後を追う。
昨日のうちに場所に目星はつけておいたので問題はない。
「ここにこっち向きでお願いします」
「これで良い?」
「大丈夫です」
これで冷蔵庫の設置は完了である。
そして洗濯機も同じように運ぶ。
ちなみに違和感ありありなのだが冷蔵庫の横に洗濯機を設置している。
なぜかというと配線の関係でここに集中させるしかなかったのだ。
家の中に線を這わすわけにもいかず、外扉が近くにあり外に設置したソーラー発電機から電源が届かせるにはここが都合良かった。
ソーラー発電機を設置しつつ、燃料発電機を使ってソーラー発電機に充電するという訳の分からないことをしているが、ソーラー発電機の充電を溜めるにはしかたない措置である。
ちなみにレンジだけは水場の近くは怖かったので、少し離れた所に延長コードで繋いである。
これで電化製品については設置完了である。
洗濯機の使用については水は自前で投入して、排水に関してはデカいタライを用意してそこに溜まるようにした。
ちなみに水に関しては水魔法で生み出せるらしく魔力の消費はあるが使い放題と言ってもいいレベルらしい。
これについてはお風呂を頼む際に確認済みである。
電化製品の設置が終わり、残りの作業に移ろうと思ったのだが…どうやらエルナは待ちきれないようだった。
「朝ごはんにしますか」
「%&&$$$&#&$」
とここにきて翻訳魔法をかけ忘れた事に気付き慌てて翻訳魔法をかけてもらった。




