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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
1章

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第17話 お告げ

 夕食は卵をたくさん使ったオムライス、スープなど大量に作ったのだが、エルナには非常にご満悦頂けたようで何よりだった。

ちなみに米は炊飯器もないのでインスタントだ。



「はぁ幸せ…こんなに幸せなのは何年振りかしら…」

と寝台に入ってからも呟いていた。

「明日もまた食べれますから」

ちなみになぜ今日も同じ部屋で寝ているのかと言うと…。



「外で寝るなんてダメよ。ここは結界のおかげで比較的安全ではあるけど危険がないわけではないのよ」

と怒られてしまったからだ。

ちなみにここは、大陸の中央に位置するルーヴェンス王国の大森林の奥地らしい。



最初に説明されたルーヴェンス王国も四英雄の国だと思っていたのだが、四英雄の国として名前が上がらなかったのでそれについて聞いてみたのだが…。

「ここは支配されていないんですか」

他の国は皆、支配されたと聞いていたがなぜここだけ残っているのか疑問だった。



「正確に伝えるならここは元ルーヴェンス王国。すでに滅んだ国だからよ」

「まさか…」

「ええ、四大国によって蹂躙された国…支配はされなかったってだけ」

「人里までは3日で着くんですよね?」

「ええ、村はあるわよ。生き残りの小さな村がね…」



「どうして支配されなかったんです?」

「領土の9割がこの危険な大森林なんだもの支配する価値がなかったのよ」

凶悪な魔物も含め開拓も進んでない森を支配する気がなかったという事だったようだ。



「サウスローズの英雄なら興味を持ちそうな気もしますけど…」

『魔植物』という禁忌技術を持っているというのならこの森はそれなりに価値が高そうに思える。



「あいつがこんな虫や植物が生い茂る場所に来るわけないじゃない、無理矢理連れてくる位じゃないとあいつは動かないわ」

「ああ、そういえば出不精なんでしたっけね」

確かに汚れる森にわざわざ来ることは無そうである。



「もしくるとしたら魔物を捉えにノースリーン辺りが来るかもしれないけど、あそこは一応国王は、別だからねぇ旨味の少ないこの土地に来る事はないのよ」

未開拓地を手に入れるメリットはあるが、そこを開拓する労力をかけてまで手に入れる必要はないと思われてるようだ。



「納得しました」

「私の生まれ育った国だったのだけれどね…」

と寂しい顔を浮かべていた。



「所でそれは何?」

「ああ、寝袋です」

テントを使う必要はなくなったが、今は藁をどかしてもらってグランドシートと寝袋を使っている。



「ちょっと使ってみても良い?」

「いいですけどせっかく布団に入ったのに良いんですか?」

「気になって眠れなくて」

「そういうことなら」

俺は寝袋を差し出した。



寝台から降りて寝袋に恐る恐る脚を入れる。

「食べられたりしない?」

「しませんよ」



そのまま寝袋に入っていき横になった。

「ナニコレー!!!」

と叫び声を上げる。

「すっごくあったかい上にふわふわじゃない!」

「それだけで寝れるように作ってある寝具なので」



「へぇ…」

「寝ないでくださいよ!」

「はっ!?意識が刈り取られるところだった…魔道具!?」

「違いますよ…」

「これは素晴らしいけど夜襲に備えないといけないから外では使えないわね」

といいながら寝袋からでてくる。



「ここを卸せば開くので案外すぐ出れますよ」

とファスナーの説明をするも、これにも興味津津であった。

「あなたと話してると時間があっという間だわ」

「まぁ続きは、明日話しましょう」

といってから彼女はしばらくしてから眠りについた。



彼女が寝てから俺は通販サイトで注文を行う。

まずは風呂である。

「ポータブルバスタブなんてあるのか…買っちまおう」

日本に住んでいると特に必要はないお風呂を購入する。

風呂も無ければシャワーもない生活にさすがに辛くなってきた。

とことん異世界生活に向かない性格である。



その他、シャンプーやリンスなども購入する。

それとあちらの世界の書籍をいくつか取り寄せをする。

書籍はダウンロードで買うことも出来るのだが、残念ながらこのスキルは他者に共有が出来ないので注文するしかなかった。



ソーラーパネルの発電機を買おうか迷っているのだが…発電量が一定ではないのがネックではあるが冷蔵庫等の家電を使用するとなると長期で使えるのは魅力的だったので購入。

20万という高額だったが…。

まぁ必要経費と割り切った。



そしてもう一つ。

出店機能を使い物を出品する。

「さてどうなるか…」

出品ボタンを押すと商品をウインドウに入れる事が出来るようになったので物を入れる。

そして商品情報を登録した。



これが売れればお金の問題は解決するのだが…。

まぁしばらく様子見である。

必要なもの注文は終わったので眠りについた。




夢の中で目が覚めるという不思議な体験をまたすることになった。

「12年振り位か?」

前回あったのは3歳の時である。

真っ白い空間に自分が浮かんでいた。




「やぁやぁ、本来はもう話す機会ない予定だったのだけれど、さすがにこの状況は放っておけなくてね」

「お久しぶりですね、転生神サマ」

「いやぁこんなに大きく育ってくれて私も嬉しいよ」

以前話した転生神サマが目の前に現れ頭を撫でられている。



「さて、さすがの状況把握能力でこちらは関心しているのだけど説明は必要かい?」

「説明は不要ですかねぇ大方理解は出来てるつもりです」

「じゃあ何か聞きたい事はあるかい?」

転生神サマは、渋い顔しながらこちらに聞いてくる。



「帰れたりします?」

一番聞きたい質問を口にした。

「それは無理だねぇ…基本的に外界への過干渉は禁止されてるから」

「ですよね…」

まぁこれについてはそうだろうなぁと予想がついていた。



「それなら他は…アヤネはどうしてます?」

「君を探しててんやわんやって感じだね。眼の前で消えてしまった訳だからね」

「そうなりますよね…一つお願いがあるんですが」

「うーん…内容によるかな」



「俺の事は心配するなって伝えといて貰えますか?」

「君らしいね。いいよ、それくらいなら伝えといてあげる」

「ありがとうございます。ついでに通販サイトで出品番号R658213584を買っといてもらえるように言ってもらえると非常に助かります」

「お、いいよ。そのまま伝えれば大丈夫?」

「はい」



「それにしても落ち着いてるね」

「どこにいってもやることは基本変わりませんから、ただ異世界転生じゃなくて日本に転生させてくれて本当にありがとうございます」

と転生神サマの手を握ってお礼をいった。



「君みたいなタイプも珍しいんだけどねぇ」

「いやぁこんな未開の世界に送られてもやっていける自信がありませんよ…」

「未開って…まぁ仕方ないわね。魔法が発展してる世界はどうしても科学文明の発展が遅れるもの」

まぁ言ってることはわからなくもないが…なんせ明かりも魔法、火も魔法で付けれるとなると、電気を発明しようという気にならない。



蒸気機関なども難しいだろう、なんせ大概の事は魔法で出来てしまうのだから。

まぁおかげで四英雄を倒せる算段が付きそうなのだからヨシとしよう。



「そういえば、なんでこっちの世界に来たら『通販サイト』の送料とかが安くなったんです?」

「ああ、それには理由があるのだけど…まぁ簡単に言うとあっちの世界に無くてこっちの世界にあるものが影響してるとだけ言っておこうかな」



あっちに無くてこっちにあるもの…魔力か。

「正解!」

「人の心読まないでくださいよー」

「まぁまぁ、さすがの理解力ね」



魔力が必要という事なら納得出来てしまった。

「まぁ元々、科学が発達してる世界には不必要なスキルだからね」

「ぐぅ…確かに」



「じゃあ、あんまり干渉が出来ないからこれで失礼するんだけど出来れば死なないでね」

「いのち大事にでいくので大丈夫ですよ。そもそも荒事は苦手です」

「まぁ伝言は伝えとくから!それじゃ」



と転生神サマは、消えてまた目が覚めたのだが…。

転生神サマが干渉してきてくれたのは実に行幸だった。

これでこちらの世界の計画に集中することが出来る。



心配事が解消した事に安堵しもう一度眠りについた。


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