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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
1章

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第16話 四大国

 情報共有を進めているうちに昼時になったので昼飯も俺が作る。

「足の早い食材から使ってしまうので材料はさっきと同じようなものになっちゃいますけど」

「全然大丈夫!なんならさっきと同じでも良い!」

とかなり気に入ってくれたようなので卵を使った料理を提供することに。



ちなみに電気発電機の購入の許可も貰ったので燃料と一緒に購入した。

まぁ届くのは明日な訳だが。



とりあえず簡単に卵サンドとツナサンドを作る事にした。

「朝も食べたこの白いのは何?」

「パンだけど?」

俺の作っているのが気になってか俺の手元を見に来ていたエルナに声をかけられる。



「パン!?!?この白い柔らかいのが!?」

「これをパンと認識出来ないってこっちの世界のパンってどうなってんの!?」

と聞くと家から慌てて持ってきた。



「これがパンよ」

と出されたのは黒過ぎて炭のような色をした上に、とんでもなく硬いパンだった。



「なにこれ食い物?」

「失礼ね。それにスープに浸して食べる用だもの」

「なるほど…それにしても硬くないか?」

「硬いわよ、だからこれがパンって言われて驚いたのよ…」



食文化も含めて改善の余地ありだな…。

「正直、この食生活を続けてたら以前の食生活に戻れそなくなりそう」

「お世話になってる間はずっとごちそうしますよ」

「くっ…食で傅くほど私の頭は安くないですわよ…」

となにやら抵抗しているようだが…すでに食べる準備をしてすでに屈しているように見える。



そんなこんなで完成したサンドイッチをテーブルへと運ぶ。

実はこの世界にも卵は存在するそうだが、基本的に狩猟者が食べてしまうので食卓に上がる事はほとんどないそうだ。

というより基本的には卵を守る親が凶暴化するので食べないというのが一般的らしい。



「これは一体何?」

「それは魚を焼いたものですよ」

「魚!???これが?」

「一体何を食べて生きてるんです…」

食事情が違い過ぎて少し不安になる。

お腹を壊したりしないだろうか…。



そこからひたすらお互いの知識を共有した。

地理、気候…食文化などなど…。

さすが賢者様と言わざるを得ない。

資料も含めこの世界の事をかなり理解出来た。



しかし、意外だったのは医療に関してである。

「魔法のおかげか医療に関してはかなり充実してるんですね」

怪我も病気も大概の物は魔法で治癒出来るそうで、以外と病死等は少なく平均寿命も比較的高いようだった。



一番攻めやすい分野だったのだが…。

そうなってくると直接的な暗殺などは難しい。

まぁそもそもの話こちらから出向いて危険を冒すのも馬鹿らしい。



「最後に四英雄についても聞いていいですか?」

「ええ…」



東の大国【イーステッド王国】を統べる四英雄の1人。

《イーステッド》

国名に自分の名前をつける辺りヤバイ奴だなと思ったが基本的に、王国を立ち上げた人間の名前の一部かそのままつける事が一般的らしい。



四英雄の中でもかなり血気盛んなようでほぼ武力で制圧したらしい。

手にした禁忌技術は、『隷属魔法』。

隷属した人間での食料生産が主な産業で他の三国にも輸出しているらしい。



西の大国【ウエスティ聖国】を統べる四英雄の1人。

《エリスティーゼ》

ここは、法皇が国家元首を勤めておりエリス教と呼ばれる教会が実権を握っている国らしい。

宗教国家であり、実質的には四英雄の1人の法皇エリスティーゼが支配している。



四英雄の中では理知的でエルナともよく話をする仲だったらしいのだが、大きな野心の持ち主かつ処世術に長けているタイプらしい。

手にした禁忌技術は、『死靈術』

死しても蘇るという名目で信者を増やしているそうだ。

4国全体で信者を増やしており実質的に一番勢力が多い。




南の大国【サウスローズ帝国】を統べる四英雄の1人。

《ザウス》

醜いのは罪だとかいう法律があり大陸中から美しい人間、魔物、植物などを集めている。

美しい者は貴族として領地と爵位を与えられるそうでそれぞれで治世を担っている。

醜い物は存在そのものが罪という理念が蔓延しており、逆に美しい者は何をしても許されるという法律の為、国家そのものが歪み腐っている。



自分が大好きで傷つくことを嫌い、防御魔法や治癒魔法が得意らしい。

人に指図されるのを嫌う癇癪持ち。

しかし、長い物には巻かれるタイプで自身より強い相手には下手に出る。

手にした禁忌技術は、『魔植物』

魔植物を繁殖させており、城そのものが要塞と化しており攻め込むのは容易ではないそうだ。



北の大国【ノースリーン共和国】を統べる四英雄の1人。

《リーン》

ここの代表は、四英雄ではなく別の人らしい。

四英雄の1人であるリーンを担ぎ上げて国を支配しており、リーンの叔父にあたるアズールと呼ばれる人物が国王となっている。



比較的まともに国は運営されており、4国家の中では比較的まともだそうだ。

しかしリーン自体は、自己中心的かつ人を人とも思わないような性格をしておりあまり人と関わりあうのを嫌っている。

唯一勇者には心を開いていたそうでいなくなってからはその性格がより一層ひどくなった。



手にした禁忌技術は、『魔物交配技術』

元々魔物を使役する魔法を編み出していた事もあり魔物同士を交配させ新しい魔物を作り出している。




「聞いた限りだとノースリーン共和国は比較的まともな気がするんですが…」

「あそこが一番闇が深いわよ。なんせ人間と魔物の交配もしてるんだから」

「ああ、実験の為なら人命を厭わないタイプの方でしたか」

どこの国も真っ黒である。



「ちなみに4国は、同盟も結んでいるからどこか1つにでも攻め込めば4国すべてを相手にすることになるわよ」

「まぁそうなりますね」

「特に東イーステッドは肥沃な大地を持っていて麦なんかの食料の要になっているから、他国の禁忌技術『魔植物』や交配された強力な魔物なんかも派遣されているわ」



食料を抑えられれば一気に4国を追い詰める事が出来るが、この方法は国が滅びるより先に国民に被害が出る。

なのでそういった手で攻めるつもりはなかった。



「それでどうするか思いついたの?」

とエルナから問われる。

「元々考えていた策はあるのですが出来るだけ四英雄を狙い撃ちにしたいのでもう少し練ります」

出来る限り犠牲は少なく四英雄を狙い撃ち出来るように策を練る必要がある。



「まぁとりあえずもう夜も遅いのでご飯にしますか」

「待ってました!」

とすでにあちらの世界の食事の虜になっているエルナの為に腕をふるいますか…。

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